【邦画】「戦場のメリークリスマス」
公開当時に劇場で観て、後に何回か観たけど、当初は意味がよくわからなかった。大島渚監督の、1983(昭和58)年の松竹配給作品「戦場のメリークリスマス(Merry Christmas, Mr.Lawrence<Furyo>)」。Amazonプライムで。
戦争中の収容所という環境下、支配者と被支配者の関係の中において、密かに燃え上がる男たちのエロティシズムと死の物語である。
女性が一切出て来ない(回想のシーンに少しだけ)、男だけの世界における“恋”模様。
上下関係と厳しい規律を背景に、つまり、ジョルジュ・バタイユが「エロティシズムは生の高揚であり、禁秘があるからこそ燃え上がる」という通りに、俘虜の英国陸軍少佐ジャック・セリアズ(デヴィッド・ボウイ)と、日本の陸軍大尉ヨノイ(坂本龍一)を中心に、相手への想いや思惑、嫉妬心、相手のために殉じる純潔、規律・秩序の保守とプライド、破滅願望などが渦巻く世界なのだ。
ジョニー大倉演じる朝鮮人軍属のカネモトが切腹するシーンは、ポール・シュレイダーの映画「MISIMA」の「奔馬」のラストの切腹シーンと重なる。
友情は容易に愛情に変わり、背景に規律と死があることで瞬間にせよ輝きを増して、その純潔は保たれるのだ。
ボウイがヨノイを軽く抱擁してキスするシーンの美しさったらないね。イケメンは何をやっても様になるね。
が、教授の音楽をバックに、ビートたけしのハラ軍曹とジョン・ロレンス陸軍中佐(トム・コンティ)のやり取りは何故か涙を誘う。
「アイツは隊長殿の心を乱す悪魔です!」
「セリアズはその死によって実のなる種をヨノイの中にまいたのです」











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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。