【邦画】「午後の遺言状」
新藤兼人監督の、1995(平成7)年の作品「午後の遺言状」。Amazonプライムにて。
デコちゃん(高峰秀子)も尊敬した大女優・杉村春子(89歳)の最後の出演作であり、新藤監督作品ではお馴染みの乙羽信子(71歳)の遺作でもあり、1951年に結婚引退したという朝霧鏡子(74歳)の復帰作でもある。
つまりは、おばあちゃんが主役の作品である。
老齢となった大女優という役の杉村春子を中心に、彼女の山間の別荘を委託管理する乙羽信子と、そこにやって来る認知症となった女優仲間と献身的に介護をする夫の、別荘での日々。
人里離れた山の中とはいえ、様々な人々が訪れて、ちょっとした事件が起こる中、死を目前にした“老い”を見つめることになってしまう。
近くの刑務所から脱走した囚人との出会い、長い間友人関係にあった女性の、亡き夫との不倫の告白、その間にできた娘の結婚、女優仲間とその夫の心中と、時に楽しくコミカルに、時に物哀しいタッチで、平易に描く。
解答はでないと思うが、認知症となっても寿命を全うしたほうが良いのだろうか。
…ということは、老いも死も、特別に日常から乖離したものでは決してなくて、日常の延長線上にあるということだろう。
静かに、往年の大女優の演技を安心して観てて、涙腺が緩くなってしまったよ…。
瀬尾智美のフルヌードには目を見張ったが(笑)。
老境身に染み入る作品だ。








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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。