【古典邦画】「からたちの花」
1954(昭和29)年の日活作品「からたちの花」(佐伯清監督)。Amazonプライムにて。
タイトルは北原白秋作詞の童謡であるが、白秋が詩人となる青年期を描いた文芸作。
問屋の息子、白秋こと北原隆吉は、親が決めた許嫁の他に好きな女学生がいて、学校に行けば信頼のおける先生もいなくて、授業時間中に密かに与謝野晶子の「みだれ髪」を読んでるのがバレてメッチャ怒られ、女学生との交際もあって停学となる。いろいろとトラブルに見舞われるものの、母しげだけが隆吉の気持ちを理解してくれて、隆吉は自分も詩人になりたいと強く思う…。
国民的詩人となった白秋も案の定、こんな青臭い苦悩や葛藤を抱えていたわけだ。青年がまず悩むのは女のことだろう。当時は、いとも簡単に失恋して自殺するしね。
白秋というペンネームは、同じく詩人となるのを夢見てる学友3人と白秋、晩秋、爽秋のうち、くじ引きで決めたのかぁ。
白秋はいう。「俺は美しいもんが好きだ。ばってん、世の中にはどれが美しゅうて、何が汚いか、なかなか見定めのつかぬことが多いけんな。俺、本当の美しいものを探していきたいと思っとるよ。自分は彼女を好きだから別れるんだ。この淋しさから詩が生まれるんだよ」。






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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。