花あれば、心躍る①
ある日、コウヤくんは 公園からの帰り道を 泣きながら 一人で歩いていました。
お友達と 公園であそんでいたときに お友達から
「コウヤくんと一緒のチームだと 負けるからいやだ。あっちいって!」と言われたのです。
お友達のことばに 心がチクチク、ズキズキしながらも コウヤくんは
笑って「ごめん、ごめん。」といいました。
「あ、そうだ。用事を思い出したから かえらなくちゃ。またね。」と、うそをついて コウヤくんは お友達をのこして 公園をあとにしました。
コウヤくんは 一本道を トボトボと泣きながら 歩いていると まるで心が地面に落ちたかと思うくらい ズドンと重く感じました。
コウヤくんは 泣きはらした目を こすりながら 歩いていると 小さい石につまずいて 大きくころんでしまいました。
「わぁーん、わぁーん、いたいよー。だれかたすけてよー。」と、コウヤくんは 大きな声で泣きました。
ところが あたりを見回しても だれもおらず 助けてもらうことができませんでした。
コウヤくんは 痛いひざをかばいながら 一人でおきあがると
目の前には大きな岩が 立ちはだかっていました。
コウヤくんは 大きな岩を のぞきこむと 岩の真ん中には どこか別の場所につながる 入口がありました。
コウヤくんは 大きな岩の入り口を よーくよーく のぞいていると 入口の中から 1つの雲(くも)がでてきました。
「なんだこりゃ?!」
コウヤくんが びっくりしているのも つかの間に 雲(くも)は
一つから二つに、そして三つ四つと どんどん どんどん ふえていきました。
やがて雲(くも)は 一つの大きなかたまりになって コウヤくんの身体を おおってしまいました。
そして雲(くも)は コウヤくんをおおったまま 岩の入り口から 中に入っていってしまったのです。
(続く)
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