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「人間、毎日続けられるのは愛と呪いだけ」書いて、撮って、旅をする

「人間、毎日続けられるのは愛と呪いだけ」

この言葉を私に教えてくれたのは、かつて一緒に仕事をした人だった。

誰に頼まれなくても、たとえ金銭が発生しなくても。どうしても続けてしまうもの。それを私はできたら愛と呼びたいと思って生きている。


書いて、撮って、旅をする

昔の写真を見返すと、いつも思う。私は私を見つけられずに、つねに探しながら生きていたんだな、と。

私はずっと、誰かを探している気持ちで生きていて、大事な友達と街を歩いていても、恋人とターミナル駅を闊歩しても、毎秒「あの交差点の雑踏の奥から、『ずっと待っている何か』が現れてくれないかと、無意識で探していた。

なんと注意力散漫だったんだろう。隣にいてくれる人に対して失礼でさえある。

でも、世界一周に出ると決めたあたりから、自分が少しずつ変わっていく。似合う洋服や素材、髪型がわからなかった私から(……いや、「似合うかどうか」というよりも、「何を好むのか」すらわかっていなかったんだ)、「ずっとなりたかったはずの私」の姿へ。

今となっては、もう誰のことも探していない。「私」の輪郭を教えてくれたのは、無期限の仕事をしながらの長い旅。そして、書くことと、撮ることだった。

「ラベルを剥がしに行く旅」へ

「夢を叶えに行くんだね」「挑戦だね」——世界一周のことをそう言ってくれる人は多かった。

でも、たった一人、「ラベルを剥がしに行くんだね」と言ってくれた女性がいた。編集者の先輩で、私は彼女を尊敬していて、いまでも時折会いたいと思い出すことがある。

会えたら伝えたい。あの時はよくわかっていなかったけど、「そうだね、私は確かにあのとき、“世間から貼られたラベル” を剥がしに旅に出たんだ」と、今なら言える。

たくさんのラベルやレッテルを剥がしたら、最後に残ったものがあった。それが、「書いて、撮って、旅をする」こと。

誰のためでもなく、頼まれたわけでもなく。どんなに忙しくてもどんなに気持ちが掻き乱されても。むしろ不安定な時であればあるほど、ナチュラルでシンプルな自分に立ち返るために「書いて撮りたい」と私は思う。そして、遠くへの派手な旅じゃなくても、日常の中に「小さな旅をつくりたい」とも。

それができない時間が続くと、焦燥感や苛立ちにさえつながりそうだと感じるほどに、私の根底に結びつく3つのこと。

「今死んだら後悔する」と、頭の中の世界地図をスタンプラリーみたいに塗りつぶすように、足早に海外をとにかく駆け巡る。

世界は広くて、美しい。30代目前で旅に出た私は、若い時代の感性でどうしても旅の感触を受け止めたかった。そうして全力で日々を過ごして、あまりにも眩しい異国の瞬間たちを、撮って、書いた。

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