ダジャレ川柳を作ってみよう 題して「葉幾」
最初の自己紹介の記事で書いた、おもしろ塾の時の宿題、「5・7・5の中で同じ読みの言葉を3つ以上入れた新しい川柳を作ろう!」のやつを紹介します。
当時の授業では別のタイトルが付きましたが、それも良いけど初見の人にはわかりづらい表現だったので、色々考えて「葉幾」がいいと思ったので僕はそのタイトルでやっています。
葉幾 ・・・ 5・7・5の中に同じ読みの言「葉」を「幾」つも織り込んだ句。
例。
かみ × 4 で1作。
「かみ × 4」、ということで、「かみ」という読みの言葉を4回使って5・7・5にします。
次のような状況を表現します。「ポケットに入れていたキャバクラの名刺が、奥さんに見つかってしまった。」これをヒントに、どんな「かみ」が出てくるか、どうぞ考えてみましょう。
シンキングタイム
シンキングタイム
それでは作品はこちらです。
紙見つけ
うちのカミさん
髪を噛み
「紙」「カミ(さん)」「髪」「噛み」の4つが入ってます。まあ状況は少し昭和寄りですが、「キー!くやしい!」みたいな古典的コミカルな絵が浮かぶのではないでしょうか。「キー!」なんて怒り方の人を実際に見たことはないですけど。
作り方のコツ
まずはダジャレ、というか同音異義語を探すところからです。文章にするので、名詞も動詞も形容詞も、動詞の活用形や名詞化された動詞なども分け隔てず考えるといいです。最初は2つからでもいいでしょう。例えば「私」と「渡し」、「飲み」と「のみ」と「蚤」、「貝」と「会」と「買い」と「書い」と「甲斐」と・・・。5・7・5はともかく、組み合わせたらそれなりに文章が作れそうではないですか?
続いて構成ですが、俳句ではなく川柳ですので、難しく考える必要はありません。一言日記のようにポーンと5・7・5に当てはめればオッケーです。字余り字足らずも気にし過ぎないで。
また、和歌において掛詞という技法を国語で習ったと思いますが、そこまでおしゃれなことしなくてもいいです。今やってるのはオシャレじゃなくてダジャレです。おしゃれじゃなくていいと言えば、漢詩のように韻を踏む必要もないです。好きな場所好きなリズムでダジャレを刻みましょう。要は、ハードルを下げることで面白い作品が生まれるならどんどん下げようという考えです。
さて、簡単に考えればいい、とは言いましたが、慣れてくると逆に、「もう一個入れられんじゃね?」とダジャレ欲が湧いてきます。多少字余りさせてもいいです、いっぱい入れたくなるんです。実際僕は、しき × 9 まで作りました。キーワードだけで5・7・5の17文字を超えてます。こうなると自己満足です。が、これは言葉遊び。別にそれで良し、です。
初期作品を紹介
ではここで、件の授業で40人中トップとなった僕作の3作を披露します。3つが3つバッチリではないけど、総合的にトップ。なかなかに良い作品です。説明から二段落ほど開けて発表するので、考えながらゆっくりスクロールして見てって下さい。
1、あかし × 3
「あかし」が3つ。ちょっと日本語の使い方が強引気味か?シチュエーションとしては、悩みを抱えてしまいいつまでも先に進めない若者、みたいな状況です。
日々明かし
生きてる証
日々飽かし
2、いき × 3 あい × 3
テクニカルなパターンです。5・7・5の中に、「いき」を3回、「あい」を3回、どっちも入ってます。内容はこの言葉ですから、二人の人間の前向きな状況です。
会いに行き
「息合います」と
愛に生き
3、あす × 4
これはメッセージ性もあり、とても良い作品です。ただ、「あす」の最初の1つは文章中に隠れているだけのもの。他の「あす」も人によってはズルいと思うかもしれません。後に解説を付け足すので、まずは見てもらいましょう。
さあ進め!
明日の地球を
回すUS
まず、言ってることは前向きで能動的で、とてもいいですよね。それでは次に「あす」を一個一個見てみましょう。
「さ「あす」すめ」これは自分でも美しくない、と思うのでこれ以降この方法は使ってません。ですが前述の通り、ハードルを下げることで良い作品ができるなら使うこともあるかもしれません。「明日」、これは文句ないですね。そして「地球」「US」。これだって、全然有り、でしょう。
外国の人に見てもらった時、「EarthとUSは僕たちの耳では全然違う言葉」と言われましたが、そんな二つの言葉を一緒と見なせるのは、日本語の良いところです。
明日とは未来、地球とは家、USとは仲間です。日本語は、「未来」と「家」と「仲間」を同じ言葉で言えるのです。
たかがダジャレですが、色んな方向から見ていくとまだまだ新しい発見ができることもあります。頭の体操から言霊まで、言葉遊びでやってみてはいかがでしょうか。
