退職を決めた~私が選んだ新しい働き方~
退職を決意した理由と、次への一歩
新卒で入社してから、私はずっと今の会社で働いてきた。
当初は「2〜3年働いたら辞めよう」なんて軽く考えていたけれど、実際に入社してみたら、優しく穏やかな人たちに囲まれ、仕事もやりがいがあって、気づけば10年以上も働いていた。
結婚して、子どもが生まれてからも、職場の人間関係は良好で、休みも取りやすく、働きやすい環境だった。
私は職場で特別おしゃべりなタイプではないけれど、物静かな上司はきちんと私の働きぶりを見ていてくれて、必要なときにはしっかり評価もしてくれた。
本当に良い職場に恵まれたなと、心から思う。
それでも退職を決めたのは、「このままでは、私が望む働き方ができない」と強く思うようになったから。
柔軟な働き方が叶わないもどかしさ
子どもの習い事、長期休暇、家庭の時間——
それらと今の通勤スタイル(往復2時間)は、どうしてもミスマッチだと感じるようになった。
これまでも、上司にテレワーク導入を何度もお願いしてきたけれど、この春、会社の方針として、今後もテレワークは導入しないということが決定した。
私の仕事は実際、在宅でもできる内容。
それでも制度として整わないという理由で、テレワークの選択肢はなくなった。
納得できない気持ちはあった。
けれど、これで吹っ切れたとも思った。
もし、ここでテレワークが導入されていたら——
このままずるずると働き続けてしまったかもしれない。
そう考えると、今回、テレワークを導入しないという会社の方針決定は、私にとって必要なものだったのだと思う。
次にやりたいことが見つかった
大きな決断を後押ししてくれたのは、「これをやってみたい」と思えるものに出会えたからだった。
それが、日本語講師という働き方。
もともと海外に興味があり、独身時代は一人で旅をすることもあった。
そして、私の欲望リストには、
「世界中に友達を作る」
「英語を話せるようになりたい」
「自由で余白のある働き方をしたい」
という欲望が書いてある——
それらが一気に叶えられるかもしれない。
そう思えたのが、オンラインでの日本語講師だった。
実は日本語講師については、1年ほど前も気になっていた。
でも、そのときはまだ正社員を辞めることを考えていなかったため、副業として両立することは難しいと判断し、見送った。
けれど今、退職を見据えて改めて考えたとき、
「これならやりがいもあって楽しみながら働ける」
「理想の働き方が叶えられる」
という確かな感覚を持った。
広がる未来の可能性
会社を辞めて時間ができるのなら、やってみたいことは他にもある。
やっぱり、自分の魅力覚醒講座を開いてみたい。
それから、音楽を通して誰かの役に立てることもあるかもしれない。
そんなふうに、これまで学んできたことや、自分が好きで続けてきたことを、何かの形にしたいという気持ちも、ふつふつと湧いてきている。
たぶん今の私は、ようやく「これからの人生を、自分で選び取るんだ」という感覚になれているんだと思う。
夫と話して、会社に伝えて
夫に退職を考えていることを伝え、「今後は日本語講師をしてみたい」と話すと、快く背中を押してくれた。
そして、上司にも退職の意思を伝えた。
上司に伝えると決めた日の朝は、ドキドキして気持ちが落ち着かず、車の中で何度もシミュレーションをして話す練習をした。
でも、上司はやりたいことがある私の気持ちを理解し、とてもあたたかく受け入れてくれた。
今、会社は人手不足で、私が抜けると負担が増えることも分かっている。
申し訳なさはもちろんある。
それでも、上司は責めることなく、私の希望を尊重して最善の退職スケジュールを一緒に考えてくれた。
本当にありがたいことだと思う。
退職後の未来へ
退職を伝えた日は、正直ちょっと居心地の悪さを感じた。
「なんで今、このタイミングで?」と思われているかも……と、勝手に疎外感を感じたりもした。
だけど——
3年後、今の生活を続けていたいか?
そう自問したとき、「変わっていたい」と強く思った。
だったら、行動しなければ何も変わらない。
だから私は、動くことにした。
迷いがゼロだったわけじゃない。
むしろ、今の仕事内容は好きだったし、人間関係も申し分なかった。
でも、「働き方」だけが、どうしても合わなかった。
そして、それを無理に続けていくよりも、新しいステージに進もうと決めた。
自分のビジネスを軌道に乗せるのは、簡単ではないかもしれない。
やることもたくさんある。
でも、これは自分で決めた決断。
自分の人生を、自分で切り拓いていく一歩だと思っている。
まずは残りの2ヶ月、これまでの感謝を込めて、今の職場での仕事をしっかりとやり切りたい。
