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チェンソーマン レゼ篇「ひと夏の恋」ここに極まる【ネタバレあり解説】

今日は、怒涛の勢いを誇る劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のネタバレあり解説を書いていきます。

▽鬼滅も記録更新中ですが、チェンソーマンもとてつもない勢いに乗っています!▽

初日に見に行ったときの感想は、タイミング的にもネタバレなしの、普段のコベニちゃんを彷彿とさせるおとなしめの感想でしたが、今回はネタバレあり、フルスロットルでいきます!

一応、先にわたし自身の状況を説明しておくとこんなカンジです!

映画を見る前は、だいぶ前にアニメ1期を1周して、「面白いねー」くらいの温度感
・たまたま「レゼ篇」を初日に見に行って、ドハマり
・初週特典のガイドや考察動画系、さらにアニメ1期と総集編を見まくる

・レゼが、自分の歴代好きなキャラに殿堂入り
・未視聴のパートナーに1期を見せた上で、一緒に映画館へ
 2回目でもガッツリ集中してあっという間に最後まで見る(自分史上初)
・IRIS OUTとJANE DOEを無限ループ 最近は1991も追加
・レゼ篇までのストーリーも踏まえた全力解説を書く ←イマココ

なお、レゼ篇から先のストーリに関しては、オススメやショート動画等でポロリ事故されていますが、今回の解説ではできるだけ触れないようにします。


1.ひと夏の恋の究極形とは?

初週入場特典の「恋・花・チェンソー・ガイド」では、多くの部分の解説がされています。

よくわからずに初日に行ったのですが、
この冊子の存在も惹き込まれる大きな要素の一つになりました

そして、タツキ先生の拗らせぐらいは、本当に(いい意味で)頭がおかしい。いや、もっと正確に言えば、我々陰の者のことをイヤというほどわかっていると言えます。

・悪いことしそう。付き合ったら凄いダメージを受けそう。一生残る傷跡を付けられそう…と(笑)
・僕の理想のヒロインは、まず大前提として「自分には見向きもしない」があります。
・僕は、恋愛の相手が呪いとなって存在することが好きです。

「チェンソーマン 恋・花・チェンソー・ガイド」タツキ先生と担当編集の林士平氏の対談より抜粋

Xやショート動画で流れてくる「デンレゼif」を見るのは微笑ましくて好きですが、レゼがあそこで死なないと「呪い」にはなりません。
完璧なストーリー展開でした。

そして、少しホッとした自分も同時にいることに気づきました。
作品やキャラクターにドハマりした中学生時代のように、熱狂的に追い続けなくていいと思えたからです。

2回目の視聴も、「レゼが生きている時代」に長く触れていたいという思いや、改めてどこでどういうことを言っていたか、仕草が見たいという部分で、仮にレゼというキャラクターがこの先も生きているキャラとして描き続けられるのであれば、「アニメ2期を待とう」くらいで終わっていたかもしれません。

ここからは、レゼ篇をわたしのなかで決定的なものにした要素を、より詳しく紹介していきます。

2.レゼの魅力

シーン別にいくつかピックアップします。

冒頭からカフェ

最高です。
「お礼」と言って、駆け引きを仕掛けてくる女性は、往々にしてやり手です。みなさん、気をつけましょう。
そして、これはレゼ役の声優さんである上田麗奈さんも仰っていますが、「グイグイくる」カンジを強調したということ。

隣に座り、後には敢えて席を移動し、足を絡めてからの夜の学校へのお誘い。
「バカ舌」のときの下を出す仕草と、IRIS OUTのYouTube動画で使われている首を傾げて覗き込む仕草は、屈指の名シーンと言えます。

夜の学校

最高です。
怖くないの?からの、怖いから手をつないでもいい?確信犯です。
いや、基本的に全部わかっててやってるんですが。

ただ、話をわかった上で見たときに一番刺さったシーンでもありました。
最初に見たときは、違和感だったんですよね、授業のシーン。
なんか、デンジへの食いつき方の温度が違うというか。

しかも、セリフ回しも「日本人だったら普通のことだよ」って、自分はそっち側ではないことを示唆していまう(ボムになった後もこれ系のセリフは言っていますね)。
最後のセリフを知った上でそういうことだったのか!となる最高のシーンでした。

そう、結局、グイグイリードするお姉さんキャラでありながら、それも背伸びだったということ。お姉さんキャラは大好きなのですが、それ自体もあくまで自分と似た境遇のデンジに「お姉さんぶりたかった」とわかったとき、何かが弾けました。

完璧に仕込まれた「モルモット」が、一人の女の子に引き戻されたのを垣間見た瞬間です。

そして、初見のときから核心はないものの、レゼ=ボムなんだろと思っていたとき、謎の男から逃げ回る演技はいつまで続けるの?と思いつつ、いや、ホントにビビってるのかな?
からの、屋上での戦闘。

ノータイム&無表情のレゼが印象的でした。ちょっとコベニちゃんを思い出しました。

もちろん、プールのシーンはいわずもがな。
下着まで脱ぐのはやり過ぎじゃないッスか、レゼさん!と初見時は思っていたのですが、よく考えたらここ、メチャメチャ重要なシーンなんですよね。

泳ぎを教えたこと。
戦闘終盤から考えると、プール内では起爆できないと考えられる状況で、このときのレゼ(とデンジ)は、純粋にたのしいひとときを過ごしていたし、泳ぎを教わっていたんだということがわかります。

蜘蛛と蝶も、搦めとられたのはデンジではないという考察も見て、確かにと思いました。戦闘終盤にチェーンで拘束したシーンにも繋がるものもあります。

夏祭りから戦闘

一緒に逃げない?からの落差。
ここまで、完全に骨抜きにさせたデンジからのまさかの返答。

原作で何コマにも描かれた、レゼの沈黙と表情の変化が印象的でした。
夏祭りのシーンも一瞬ではありますが、あの描き方や後に出てくる台風の悪魔を思わせる描写など、とても印象に残るシーンです。

わたし自身も夏祭りの思い出はあまりないのですが、学生の頃に行ったものは物凄くいいイメージとして残っています(恋愛にはつながりませんでしたが)。

そして、戦闘。
ここ、超大事。圧倒的なボムの強さ。いや、これどうやって倒せんの!?ってぐらい強い。

暴力の魔人が放つマジ蹴りが効かないほどの体術。
能力自体が強い上に、移動や遠隔攻撃など応用力も凄まじい。

ただ、デンジがチェンソーマン時に自分も切れて血が出るし、痛いということを踏まえると、ボムは軽快に能力を使いこなしていますが、毎回自身の一部が爆発するだけの痛みを伴っているということが、諸所で言われています。

これも物凄いことで、あれだけ平気な顔しながら戦っているが、痛みはちゃんとあるっていうのも、後からグッとくるポイントでした。

ですが、それを抜きにしても圧倒的に強く、強者感溢れる立ち居振る舞い。
そして、チェンソーの心臓を狙いつつも、あくまでずっと「デンジくん」と呼び掛けているのも、感情を揺さぶられます(ハッ、これも任務遂行のためなのか!)。

ちなみに、よく議論されるカビの話。「心臓と腸」につけたのであれば、腸は爆破して再生してても、心臓は再生しないですよね。

後々の話を考えると、心臓が本体であり、別で動けるということを教えてくれた重要なシーンでもあったと思うのですが、心臓に付けたカビは付けた人(使役者)が倒されることでなくなったという解釈が一般的なのでしょうか。

また、ビームのMVP振りも凄まじく、まぁ、サメへの恐怖は某ジョーズとかであるし、B級おバカ映画でも引っ張りダコなので、あれだけボムにやられてもタフさを発揮しているというのは頷けますね!←ホントか?

また、そういう意味ではチェンソーも同様にスプラッター映画で、ほぼ不死身なヤツが振り回しているので、納得できます。

ラスト

この映画一番の見せ場ですよね。
レゼが帽子を取って、隠れて逃げる道を捨てた描写が印象的でした。
そこからです。

見返してわかったのですが、路地裏を走ってるとき二道が近くなるにつれて思わず走り出してるんですよね。しかもうれしそうにというか、たのしそうにというか、凄く溢れ出てるんです。多分、デンジ(と花束)が見えたからでしょうか。

からの、ネズミの大群。
まったく前知識がない状態で行ったので、せめてレゼ側から派遣された管理者的な人とか、別な敵(悪魔)だと思ったのですが、まさかの展開でした。

後述しますが、エンディングテーマ「JANE DOE」のやり取りが、ラストシーンとリンクしていて、その意味でも本当にやられます。
デンジがワクワクしながら待っている後ろ姿。それをずっと見ているレゼ。

しかも、それを行っているのがマキマであり、天使の悪魔となると、我々の怒りはどこにぶつければいいかわかりません。
さらに、デンジにかけられるマスターの一言。

同じく、ガイドに掲載された対談で語られている『「自分に見合っていない娘なので、すぐに別れてしまうけれど、男の方はずっとその娘のことを覚えている」』という、タツキ先生の好きなシチュエーションそのままの展開となります。

そして、最期に語られるレゼの告白。
この内容によって、元々のキャラクター性+上田麗奈さんの声で、大分持っていかれつつあったわたしの意識は完全に振り切れました。
もう一回見ようと決めた瞬間と言ってもいいかもしれません。

その視点でもう一度見たら、色々見えてくるものが違うかもしれないと思いました。

と、ここまでがレゼの魅力です!
既に4000字近いボリュームになっていて、自分でも驚愕しました(笑)

ここからは、他の要素にも目を向けて見ましょう。

3.楽曲について

わたしは、ハチ名義のときから米津さんの曲が好きです(古参アピール)。
「結ンデ開イテ羅刹ト骸」をProjectDIVAで初めてプレイしたときは結構衝撃的でした。

そして、多くの方と同様に、Lemonの前後くらいから真剣に楽曲を聞いて、覚えるようにしています。

で、そんな前置きはどうでもいいんです。

昨今引っ張りダコの米津さんですが、あくまでわたしの主観として、方向性が分かれているように思えます。もちろん、どちらがいいとかではないのですが、わたしは作品とのリンクを強く感じる作品のほうが、思い入れを感じて好きです

例えば、「Plazma」では米津さんもガンダムファンと言うことで、歌詞から色々なことを連想します。

MADも作られていましたが、「もしも改札の前で、立ち止まらず~」の部分、宇宙世紀履修済みであれば、ジェリドやカミーユのこと(Zガンダム)を連想しないガノタはいないでしょう。

逆に「ラストマイル」の主題歌「がらくた」は、曲が好きすぎて映画に興味を持ちました。もちろん、映画は映画として最高だったのですが、映画のメインテーマに通じる曲とは思いにくく、あくまで別物という印象でした。
*この件については、米津さん本人ではなく、他の制作サイドの意向という場合もあると思うので、誰かを批難する意図はありません。

で、レゼ篇の話でしたね。

IRIS OUT

数々の記録を樹立している「IRIS OUT」

サイコーにテンションの上がる曲。
よく言われているように、映画公開前からのプロモーションの仕方も最高でした。

さらに、これもよく取り上げられていますが、ボムの音声を後から採用。
予告編での演出を採用するという粋な計らいを見せてくれました。

しかも、米津さんご本人のイラストです。
劇中のOP映像は、タツキ先生が好きな、たくさんの映画からのオマージュ。
また、ストーリー展開の伏線もたくさん見せてくれています。

映像技法のアイリスアウトであり、レゼのイメージカラー紫は、アイリスの代表的な色でもあります(公式PVのタイトルカラー)。
デンジ目線でのレゼ、もしくは、レゼ視点での最期の目線を思わせます。

そして、歌詞。
「死ぬほど可愛い上目遣い」
うん、レゼでもあるますし、冒頭マキマさんのシーンを彷彿とさせます。
「なにがし法に触れるくらい」
間違いないです。

「バラバラなるこの身体」
ボムが、チェンソーマンの上半身を掴んで、何度も爆破させている場面を思い出します。
「頸動脈からアイラブユーが噴き出て」
言わずもがな、ボムの変身シーンのイメージですよね。

「ザラメが溶けて」
甘すぎる甘さ。というのは最初から思っていたのですが、これ、綿あめの材料にもなりますよね!夏祭りのシーンで、綿あめから台風を連想させていたので、台風の悪魔のビジュアルにも通じるところがありそうです。

あと、姫野パイセン好きとしては、忘れてほしくなかったのかも。今回のオリジナルグッズもありますしね!

そして、Cメロ。
この言い方が適切でないかもですが、とにかく間奏のところに来る、他のどこにもないメロディーのところです。基本、どの歌でもそういうところが好きみたいな部分があります。

「君だけルールは適用外」
マジで。強すぎ。
「矢を刺して 貫いて ここ弱点」
最初は凄いセクシーとか思ったのですが、チギャウチギャウ!これ、ラストシーンでしょ!!

あと、個人的に恋に落ちたから、キューピットに矢で打ち抜かれた説が凄く好きです!

JANE DOE

宇多田ヒカルさん。
元々、メチャメチャ大好きで、米津さんとの組合せは本当にとんでもないです!

「まるでこの世界で 二人きりみたいだね
なんて少しだけ夢をみてしまっただけ」
いや、もう思いっきり恋してるときなんてそんなもんだよね!
パッと思いついたのはプールのシーンでした。

「花束の香り 指に触れる指」
もうダメです。
デンジの後ろ姿と一緒に見える花束。
ピンに手をかけるレゼの指を止めるマキマさん。完全にあのシーンですね。

そして、掛け合い。
途中からレゼ側の返答(宇多田ヒカルさんパート)がなくなります。
もう、あのシーンそのものなんですよね。

「どこにいるの」とかもそうですが、「遊びに行こうよ」が一番胸を抉られました。一緒に逃げようとか、どこか遠くに行こうではなく、デンジは「遊びに行こう」としていたんだなと思うと、ネタではなく今も泣きながら書いています。

順番前後しますが、同じくCメロのデンジパート。
モロにプールの話が出て、「しなびた君の肌」のところは、モルモットとして過酷に育てられたレゼのシルエットを思い出します。

そう、レゼは決してわがままボディではありません。そこがまたレゼの過去を投影しているようで、思うところがあります。ここがボムとの対比で描かれているのもいいですね。

そして、Cメロ最後。「犬のように泳いだ迷子」
ここにすべて詰まっているようにわたしは思いました。シリーズ最初のほうの話にもあるように、デンジは犬というキャラ付けが、マキマによってされています。

泳ぎを知らないデンジが、手を引かれて泳ぎを教わっているシーンに通じるものがあり、感情が揺さぶられる一節でした。

そして、こちらのジャケット。
IRIS OUTと上下に繋げている方がいらっしゃって、鳥肌ものでした。

さらにさらに、ガラスに血がしっかりと描かれているとのことで、曲中の歌詞を再現しています。

4.その他の要素も見どころ盛りだくさん!

アニメを見返したり、ガイドを見ていて思ったのは、アキの変化
初期は、「悪魔と友達にでもなりたいのか」とデンジに迫っていましたが、レゼ篇では暴力の魔人に助けれるシーンや、天使の悪魔を救うシーンなどで心境の変化が見られます!

また、権利関係で使えなかった「スパイダーマンみたいに」の部分を、ツッコミ役に徹した天使くんがまどろっこしく言っているシーンや、そもそも、ダウナー系が絶賛わたしに刺さっている天使くんのエピソードが見れただけでもよかったです!

アニメ1期との繋がりで見ると、マキマさんがお偉いさんに呼ばれて報告してるシーン。悪魔の兵器転用について、少し触れられています。「日本の敵は悪魔だけにしてほしいものだな」的なセリフのところですね。

有名どころでは、アキくんの弟くんが読んでいた絵本が、「とかいのねずみといなかのねずみ」になっていたり、後の展開を踏まえてしっかりと組み込まれているのがわかります。

他にも凄く小さい部分に仕込まれていることなど、語りたいことがたくさんあるのですが、文字カウンターがエラいことになっているので、この辺にしておきます!

5.まとめ

結局、今回通して痛感したのは、タツキ先生が描きたかった世界観を、製作人全員が全力で創りにいったのだということでした。

ルックバックのときにも思った「クリエイター特効」があるタツキ先生の作品。他の人にも波及させる影響力を持った作品を生み出せることに、ただ感服する作品でした!
*あと、マキマさんデートのデンジの喜び方が、藤野の雨のシーンを思い出していました。

正に、マキマさんが言っていた「10本に1本」の映画っていうのは、今回の「レゼ篇」のような映画なのかなって思います!

ぜひぜひ、わたしも含めて、一度見た方も、ぜひまた細部までチェックしてみてくださいね!

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