【TOMOSUBAトレンドレポート61】日プは終わったのに…「Neko」が今になってTikTokで再ブレイク
サムネイル参照: https://mdpr.jp/music/detail/4770350
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「PRODUCE 101 JAPAN 新世界」のコンセプト評価曲として披露された「Neko(ねこ)」が、番組終了後の今になってTikTokでじわじわと人気を集めています。放送当時から中毒性のあるメロディーと猫をイメージした可愛らしい振り付けが話題になり、作詞にRyuki Koike、Yui Kimura、振付にYUMEKIが参加していることでも「豪華すぎる」と注目された楽曲です。しかし本当に伸び始めたのは、番組が終わってしばらく経ってからでした。
@ko1keyzofficial 🐱🐱🐱🐱 🐱🐱🐱🐱 🐱🐱🐱🐱 #Neko #KO1KEYZ #コイキーズ #코이키즈
♬ Neko - Neko Jealousy
まずはこちらから
今回のような「SNS発の拡散が、放送や公式発表という枠を超えて広がっていく」現象は、TOMOSUBAが以前まとめた記事のテーマとも重なります。大人が工数をかけても届かなかったバズが、若い当事者に委ねた瞬間に一気に広がった事例を紹介した記事です。「なぜ狙って作ったものより、任せたものの方が伸びるのか」を考えるうえでのヒントになりますので、あわせてご覧ください。
「終わってから伸びる」は珍しいことなのか
番組放送中ではなく、終了後にSNSをきっかけに人気が再燃するのは珍しいケースだと言えます。「Neko」はオーディション番組の課題曲という枠を超え、TikTok発の“バズ曲”として新たな広がりを見せています。可愛らしい世界観と真似しやすいダンスが再評価され、多くのユーザーがダンスチャレンジやカバー動画を投稿するようになりました。さらに最近ではK-POPアイドルによる「Neko」のカバー動画も続々と投稿され始め、日プファン以外にも楽曲が広がり始めています。K-POPアイドルが踊ったことでさらに注目度が高まり、「この曲何?」「可愛すぎる」と新たなファンを獲得している状況です。
@official_nct neko EVERYTHING, ALL AT ONCE, NEO 2026NCT.COM #NCTJNJM #DUALITY #KAOHSIUNG #NCT_10TH_ANNIVERSARY
♬ 오리지널 사운드 - YUMEKI 유메키 - YUMEKI 유메키
受け手側の心理的背景
視聴者・ユーザー側の反応を見ると、以下のような心理が働いていると捉えられます。
番組を追っていなかった人にとっては、「Neko」は文脈を知らなくても楽しめる単体のコンテンツとして出会えたと考えられます
可愛らしい世界観と真似しやすい振り付けは、「知識がなくても参加できる」という心理的なハードルの低さにつながっていると見ることができます
K-POPアイドルという第三者が踊ったことで、「知っている人が反応しているものは自分も見てよい」という後押しが生まれたという見方ができます
企業が誤解しやすいポイント
こうした現象を見たときに、企業側が陥りやすい誤解が2つあると考えられます。
「番組内で話題になった=ヒットのピークもそこ」と捉えてしまい、放送後のフォローを設計しないケースが多いと考えられます
バズを「偶発的な現象」として片付けてしまい、「なぜそのタイミングで、なぜその形式で広がったのか」という構造を見ないまま終わってしまうことがあると言えます
ズレを減らす捉え方
今回のケースは、コンテンツの寿命を「発表のタイミング」で区切らず、「参加できる余地がどれだけ残っているか」で見ることの重要性を示していると捉えられます。放送という一次的な露出が終わった後こそ、ユーザー自身が「自分なりの楽しみ方」を見つけて再文脈化していく余地があった、というのが今回の構造だと言えそうです。
自社に置き換えて考えるなら
この構造は、企業のプロモーションや商品露出にも応用できる視点です。以下の観点で、自社のコンテンツを振り返ってみることをおすすめします。
チェックリスト
公開・放送直後の反応だけを見て、施策の成果を判断していないか
コンテンツの中に、「知識がなくても真似できる・参加できる」要素があるか
公式の発信が終わった後も、ユーザーが自発的に使い続けられる形式になっているか
第三者(インフルエンサーやファン以外の層)が触れたときに、どう見えるかを想定できているか
「盛り上がりのピークは公開時」という前提で予算やリソースを組んでいないか
公開後しばらく経ってからの再拡散を検知・後押しする仕組みがあるか
コンテンツの「文脈を知らなくても楽しめる部分」を切り出して発信できているか
施策の設計手順
コンテンツの中で「文脈を知らなくても成立する部分」を切り出す
その部分を、真似しやすい・参加しやすい形式(振り付け、フォーマットなど)に整理する
公開直後だけでなく、一定期間後にも触れられる導線を残しておく
反応が出始めたタイミングで、後押しできる体制(追加発信や素材提供など)を用意しておく
会議で使える問い
このコンテンツは、公開直後以外のタイミングで見た人にも伝わる作りになっているか
ユーザーが「自分なりに真似できる・アレンジできる」余地を残しているか
盛り上がりのピークを「公開時」だけに設定していないか
第三者が触れたときに、どんな反応が起きそうかを事前に想像できているか
このコンテンツが「終わった後」にも伸びる可能性を、誰がどう見ているか
TOMOSUBAが力になれること
「なぜこのタイミングで、この形で広がったのか」を後から言語化することは、社内だけでは難しいテーマです。TOMOSUBAでは、実際にコンテンツに触れているZ世代学生との接点を通じて、「何が参加のハードルを下げているのか」「どのタイミングで再拡散が起きやすいのか」といった一次情報を踏まえたインサイト発掘を行っています。今回のような「終わってからの伸び」を狙って設計できるようになるには、こうした受け手側の感覚を継続的に拾っていくことが有効だと考えられます。
「終わってからも伸びるコンテンツ設計」を自社に応用するには
今回の「Neko」の広がり方を構造として見ると、次の3点が重なっていたと言えます。
参加のしやすさ → 知識がなくても真似できる振り付けと世界観による、心理的ハードルの低さ
区切り後の再文脈化 → 放送終了という「終わり」が、SNS上での「新しい入口」として機能したこと
越境的な拡散 → K-POPアイドルという外部の担い手が加わったことによる、元のファン層を超えた広がり
この「参加のしやすさ×再文脈化×越境的拡散」の設計は、番組や商品の露出が一度終わった後にも、コンテンツが自走していく可能性を示していると言えます。
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