赤マント 第27話
新たな依頼
<美濃部 side>
1時間前。
俺の元に七咲から電話があった。
翼『今から会えないかな?』
こんな言葉は女性以外から聞いたことがなかった。
別に嫌なわけではない。
あいつは性格が良い。
探偵をしているというと大体は変な顔をされる。
しかし、あいつは普通に接してくれる。
それに俺を頼ってくれる。
俺はそんな七咲を信頼していた。
俺は快く了承した。
俺は例の喫茶店に入った。
美「マスター、彼来てる?」
マ「はい。あちらに」
マスターが席を指した。
そこには七咲がいた。
しかし、彼は1人ではなかった。
彼の目の前に別の人物が座っていた。
美「(誰だ?)」
俺が考え事をしていると、七咲がこちらに気付いた。
手をあげてこっちだと主張していた。
俺は彼の元へ向かった。
翼「ごめん急に呼び出して」
美「いや、別に構わないよ」
俺は隣の人物に目を移した。
美「え!?」
俺はその人物に驚いた。
須「よぉ」
俺の目の前には須藤大樹がいた。
美「須藤!? 何故ここに!?」
須「コイツがお前に会いに行くっていうから着いてきたんだ」
美「!?」
俺は七咲を見た。
七咲は困った顔をしていた。
美「……それで、一体何のようだ?」
須「実はお前に頼みたいことがある」
美「頼み? お前が俺に?」
須「あぁ」
美「……七咲、ちょっと」
俺は七咲を呼び、須藤から離れた。
美「どういうことだ!? 何で須藤がいる!?」
俺は小声で七咲に詰め寄った。
翼「いや、須藤に聞きたいことがあって。それが一応解決したんで他にも色々聞いてたら美濃部の話になって、それで俺が会いに行くって言ったら俺も行くって言い出して……」
須「お前なぁ。分かってんのか? あいつは小久貫のいじめっ子グループの1人なんだぞ? それに『赤マント』の標的の1人だ。超ヤバイじゃねぇか」
翼「うん。でも多分、狙われてるなら俊介や姫愛も一緒のはず。俺はあの2人を助けたい。その為なら無茶だってするつもりさ。それに、須藤は小久貫たちと違って反省してる。だからってやったことが許される訳じゃないけど、それでも何もしようとしないよりはマシだと俺は思う。中学の時の俺みたいに」
美「……ハァ。まぁ、お前が良いなら俺はもう何も言わねぇ。ただ、依頼を受けるかどうかは別だからな」
翼「うん。それは美濃部に任せるよ」
須「……」
美「それで? 何だよ頼みって」
須「人を探してほしいんだ」
美「人探しか。その人の顔写真とかあるか?」
須「あぁ」
須藤はポケットから写真を取り出した。
その写真には女性が写っていた。
俺はその女性に見覚えがあった。
美「あれ? コイツって…」
須「あぁ。岩原萌(いわはら めぐみ)。俺たちの中学の時の同級生だ」
