赤マント 第4話
新たな殺人
?「じゃあね~ミサちゃ~ん」
?「は~い、また来てね~」
酔っ払った男はフラフラになりながら帰っていった。
?「……」
男を見送った女性はめんどくさそうに店の中に戻っていった。
?「……」
数分後、先程の女性が店から出てきた。
女性はタクシーに乗り込むと自宅に帰った。
女性はマンションで一人暮らしをしている。
キャバクラで働いており、夕方に出勤し朝方に帰るという生活を繰り返していた。
シャー……。
自宅に帰った女性はシャワーを浴び、ご飯を食べずそのまま眠りについた。
バサッ……バサッ……。
外からの風が、開け放たれた窓から部屋の中に流れ込んでくる。
その風がカーテンをリズム良く揺らしていた。
バサッ……バサッ……。
赤「……」
赤マントを羽織った人物は、眠っている女性の隣に静かに立っていた。
女性は赤マントに気付いておらず、スヤスヤと眠っている。
赤「……」
赤マントはマントから何かを取り出した。
赤マントは腕を高く上げる。
手に持っている物が月明かりに照らされ輝いている。
それはナイフだった。
それもダガーナイフだ。
赤マントはナイフを勢い良く女性に振り下ろした。
グサッ。
?「うっ!?」
女性の体がくの字に曲がった。
グサッ、グサッ。
?「うぅ……」
赤マントは何のためらいもなくナイフを何度も振り下ろしていく。
ナイフが刺さる度、女性の体は跳ね上がり口から血が出ていく。
グサッ、グサッ、グサッ……。
10回ほど刺した頃、女性の体はついに動かなくなった。
それでも赤マントは何度も何度も女性を刺す。
グサッ、グサッ、グサッ……。
ナイフを抜く度に、部屋は血に染まっていく。
その後、赤マントは10分間女性を刺し続けた。
ヴ-……ヴ-……。
俊介は朝早く電話を受け現場に来ていた。
?「警部、お疲れ様です」
卯「現場は?」
?「ここの3階の部屋です」
俊介は部下に促され現場に向かっていく。
部「ガイシャは相川美沙希(あいかわ みさき)……」
卯「相川美沙希!?」
部「うわっ!? ……どうかなさったんですか?」
卯「……俺の中学時代の同級生だ」
部「えっ!? またですか!?」
卯「……」
俊介が現場に着くと、そこには衝撃の光景が広がっていた。
卯「……これは」
美沙希はベッドに仰向けの状態で倒れていた。
胸にはナイフが刺さったままの状態だった。
卯「……ひどいな」
部「死亡推定時刻は深夜1時頃だと思われます。あちらの開いてる窓から侵入し、寝ている被害者を刺したものかと……」
卯「……」
美沙希は何度も刺されており、少し内蔵が飛び出していた。
辺りには血が飛び散っており、天井にも血がついていた。
卯「第一発見者は?」
部「彼女の同僚のキャバ嬢です。一緒に買い物に行く予定だったんですが時間になっても彼女が現れず電話にも出ないため、寝ているのかと思い家に来たそうです。着くと玄関のドアが開いており、不振に思い中に入ると……」
卯「彼女の死体があったってことか……」
部「はい」
俊介は開いている窓からベランダに出た。
下を確認すると、警察関係の車が立ち並んでいた。
上の階と少し距離があり上からも下からもこの部屋に入るのは難しそうだった。
卯「……犯人はどうやって部屋に入ったんだ?」
部「警部」
卯「先ずは近所の人に聞き込みだな。マンションに監視カメラは?」
部「エレベーター付近と裏口に1台ずつ設置されてます」
卯「よしっ。じゃあ君は監視カメラの映像を確認してきてくれ」
部「はい!!」
部下は足早に出ていった。
俊介は美沙希の死体を見た。
寝ている間に、抵抗をする間もなく殺された美沙希。
ドクン……。
俊介は妙な胸騒ぎを覚えた。
卯「……」
俊介の手は汗でぐっしょりと濡れていた。
それを誤魔化すかのように、俊介は拳を強く握った。
