赤マント 最終話
カツッ……カツッ……。
夕焼けで街の灯りが点き始めた頃。
川沿いを1人の人物がゆっくりと歩いていた。
その人物は赤いマントを羽織り、赤い帽子を被っていた。
赤「……」
その人物は足を止めると、ゆっくりと振り返った。
都市伝説によって生まれた幽霊は人の思念によって簡単に姿形が変わる。
言い方を変えれば、人の思念がある限り何度でも現れるということ。
この『赤マント』は誰の思念によって生まれたものなのか。
それは『赤マント』にしか分からない。
赤「……」
『赤マント』はマントを翻し再び歩き出した。
大きな殺意を胸に秘めて。
<完>
