お気に入り映画! 私の特選11編
ここのところ映画館には行っていないのですが、DVD、ネットで過去のお気に入り映画をよく観ます。ただ、全編を観直すことは稀で、お気に入り部分(たいてい15分未満)をしつこく繰り返し観ます。全体を知っている上で、「そこ」に感激したのですから。そういうショートならプレーヤーで数十回、100回超えの作品もあります。
そんな観点からの「推し」を、掲げました。よろしければ ♪
なお、実は好きなBC級・弩級ゲテモノは除き、優等生ばかりかな? 掲載順がお気に入り順という訳でもありません。その辺はその時の気分次第です。ただ、全体を書き上げてみて、結局、私は「単純明快なエンディング」が好きなのだなぁと思えてしまいましたが。おだやかな文芸系や社会モノも好きですが、ここではそういう明快なもの(SFが多い)を載せました。
上の写真は、かつて買ったパンフレットから。自分が買ったとはいえ妙な感じで懐かしいです。ただ、最近は高額過ぎで買っていません…
1.ブレードランナー BLADE RUNNER


誰もが言う、あの陰鬱で「酸性雨が降っている」等カオスな情景映像の質感が驚きでした。後に、似た未来世界をCGも交えて映像化した映画は多数ありますが、何故か映像の質感等は古い本作の想像描写を越えていない感じがします。
その上で、完成形態が見えない、多分いつ迄も完成しない「ロボット」というものを、A.I.云々なんて言わず、究極の核心である「意識」「心」を有するレプリカント(いわゆる「ロボット」とは違う生体アンドロイド)として今でも無理なく見せ、結果的に今も古さを感じさせないのは素晴らしい。
いい訳的な生きがいともなる、嘘の「想い出記憶」を植え付けられて労役させられる奴隷としての悲しさ、そして、多分私でもそうかもしれない、最期に感じる?「生」への気付きみたいなものを表現して果てた悲しき 'ロイ' (ルトガー・ハウアー)には、完全に魅入ってしまいました。やや影が薄い主役'デッカード'(ハリソン・フォード)はともかくカッコいいし、謎の秘書'レイチェル'(ショーン・ヤング)も、超天才'タイレル'博士までもキャスティングがいいです('タイレル'はホント、天才っぽかった。"How many questions?" のところとか痺れたw)。
ある映画を(全編通しで)「100回観ました!」という人って「ホントかな?」と思えてしまうのですが、私は本作のラスト15分(上記の'ロイ'の語り前後辺り)なら一人暮らしの寂しい夜、確かにレコーダーで数百回は観ました(英語セリフも覚えました)。中毒して。
初上映版はリドリー・スコット監督のお気に入りではなかったそうですが、上述パートがある以上、私には分かりやすくて好きです(ディレクターズカットとかの謎解きは、もはやどうでもよかった)
2.スターウォーズ STAR WARS

当時も今だって独創的な世界観と映像感が秀逸。自分もずっと多感だった頃に観たからもあるし(1979)、CGなき模型ベースの「特撮」でも、ホンモノに見えた圧巻映像(映画館でしか観られなかったのも幸い)。何より夢多く爽快!キャラは魅力的。ジョージ・ルーカスの世界観、想像力、映像実現への努力話には惚れ惚れでした(今でも)。
私は模型作りも趣味(別記事)だから、ルーカス スタジオに行けないかなぁ?とか思いました(ダメな私にはできなかった…)。
epi.9迄スピンオフとも全て観ましたが、やはり本当に好きで憧れたのはルーカスが監督した、それもepi.4~6かな。最初のepi.4(1979年に最初の上映があったヤツ)は映画館の席でラストのデススター攻撃シーンで、揺れる同盟軍攻撃機の映像に合わせて私の体が友人とも揺れていたのを指摘されました。既に没入self-4DXでした。epi.6のラストでは泣けた。ほか6作はちょっと暗かったかな。それでも最高のシリーズです。
3.ニューシネマ・パラダイス NUOVO CINEMA PARADISO

主人公'トト'の無垢でかわいい幼少、少年時代。素敵な「師」であった'アルフレード'との別れとその後…。 典型的なプロットだけど。
ラストの、セリフもない延々続くつなぎ合わせの「カット映像」に分かってはいても泣けてしまうのは人間の性(さが)なんでしょうか?(ただ、あそこはサントラが素晴らしすぎで反則かな?w)
若い頃、母が「こういうのも観たら?」(偏るほどスターウォーズやらSFばかり観ていたので)と、部屋を暗くしてVHSを観て最後はボロボロ(涙)。そこに母が明かりをONして入って来て「どうだった?」。ひどく取り乱したのが懐かしい…。本作以降、文芸作品もよく観るようになりました。
エンニオ・モリコーネのサントラも完全一体です。あの方、大昔の『荒野の用心棒』なんかのサントラも素晴らしい!(ドラマ「必殺」シリーズ等のエレキびんびんのカッコイイ曲はあれら曲のパクリ?)
因みに、「完全版」は、青春・成長描写に必要そうなエピソードが追加拡張されていましたが、雰囲気的に馴染めませんでした(人それぞれ…)
4.エイリアン2 ALIENS


「2」が「1(初作)」よりヨイ!と思えた唯一例かも(でも「1」もよかったです。本作のキャメロン監督の「ターミネータ」は、「2」はイケていました)。宇宙に「海兵隊」(最も屈強な兵団を表しています)を設定して、「完全生命体」ボスと激烈なバトルを展開します。
特に1986年の公開当時に、デザイン、技術的とも圧倒的に秀逸リアルな「パワードスーツ」(上写真。CGはまだまだな頃で、特撮です)を活躍させて見せた辺りに感激し、私は私で本気で「パワードスーツを造ろう!」という気になったのでした(実際に作った試作機は、私の最初の note 記事に載せています。よろしければ ♪)。
'ヒックス'隊長(マイケル・ビーン:当時大人気でしたね)や 'バスケス' (チェーンガンを抱え、ザコエイリアンを倒しまくる小柄で屈強な女子)がカッコよかった!他に、輸送機'オスプレイ'にも似た形態の'変形'離着陸輸送機なんかもリアルなデザインでした。
ストーリーはかすんじゃう程ですが、面白さは満点で、総じて私にとっての「完璧級映画」です。因みに1986年は『トップガン』『ザ・フライ』(?)や後述の『ハイランダー』等、豊作!
5.コンタクト CONTACT

特異な役も多い?ジョディ・フォスターが演じる、一見地味っぽいけれど、探求心に溢れた真面目で地道な研究者が素敵(そういう人は案外少なく、憧れます)。
冒頭、そんな風に彼女を導いた父とのエピソードがラストにつながる…。宇宙探求SFらしく(あのカール・セーガン博士のSFがベース)、キッカイで壮大なメカ(当時らしいイケていた日本が可笑しく登場して嬉しい)は映画でこそ!でした。アメリカらしい謎の篤志支援者が色を添え、彼女の夢が二転三転しつつ、最後は果たされるけれど… それは何だったの?そんなちょっとミステリアスな展開もある意味明快で納得なエンディングでした。
6.モダン・タイムス MODERN TIMES

1936年の白黒映画ですが、映像はとても精細で、CG等が無くても驚きのリアルさ(特撮)がいっぱいです。大型歯車駆動の巨大機械、自動食事装置(最近なら「食事アシストロボ」か?)。コマ速度の違い?もあって、やたら元気で綺麗で可愛いヒロインにも惹かれます。
現代にも通じる風刺が多いし、説教っぽいシーンも多いのですが、不思議と嫌味がなく、ココロ明るくなります。終盤のチャップリンの謎の歌("チュラチュ~ラ~♪")と、踊りは超絶楽しいです。
そして、サントラに名曲 'Smile' が流れるラストで、無声、無字幕ながらすかしたコメントかもしれませんが、チャップリンになって画面の彼女に 'Smile!'とつぶやきたくなります。
7.ガタカ GATTACA

お話は、今にも通じる現実の怖さ(「GATTACA」内の4文字は遺伝子要素を示す)が背景ですが、厳格な「人間」の規格統制下であっても、物事は運や、統計的バラツキ抜きには運び得ず、そこを「努力」で突破して不遇を克服し夢を果たすイーサン・ホーク演じる'ヴィンセント'。
そして、ユマ・サーマン、ジュード・ロウとか、キャッチコピーにもある通りスタイリッシュで素敵です。
そんな映像は美術作品みたいにシュールですが、ありそうな「未来」としてリアリに映りました。私は、ずっと'ヴィンセント'に共感して影で応援していたある脇役との最後のやり取りがスゴく好き(泣けちゃうほど)。女性には解り難いかも?(笑) なエピソード。
ラスト他で何度も、その頃当たり前になっている定期便ロケットが飛び立つ象徴的なシーンが現れます。これを書いている数日前の日本のH3ロケット上昇(成功)シーンの撮影アングルが似ていて、感動が重なりました。ロケットの打ち上げって、いつになったらハラハラしなくて済むようになるのでしょう?
8.ハイランダー 悪魔の戦士 HIGHLANDER

あまり知られていないし「悪魔の戦士」なんて付けると予めチャラい感じがしてしまいますが、映像が 綺麗・壮大でとにかくカッコいい! 主人公'コナー'(クリストファー・ランバート)は顔の造形からしてなんか怪しい超人感を醸し出していたし、その、誰もが欲しがりそうで実はとても辛い宿命(永遠の命)が厳しく描かれます。
きれいな山奥での愛妻'ヘザー'との幸せな暮らし。続くカットでも彼女は普通に駆け寄って来てくれますが… 悲しかったですね。その辺で流れるのはQueenの "Who Wants to Live Forever"。単独でも響く曲ですがこのパート用に作られたそうで本作で聴くと感動的です。
パンクロッカーみたいな悪役'クルガン'はB級凶悪感満点。そして、本作では一見浮いちゃいそうなショーン・コネリーが、彼っぽい少しキザだけどスマートな、師としての戦士として登場。途中では永遠の'コナー'なりの暗い因縁話も深みを添えています。その上であっさりなラストも明快で前向きとも言え、落としどころとしてよかったです
9.シンドラーのリスト Schindler's List

よかったけれど重い人間ドラマで、繰り返し全体通し観は私にはキツい。ナチス占領下、勝者側であっても深く精神を病んだ人々の描写やらキツい。
本筋全体には触れませんが、冒頭のシンドラーが何者で、これから何を始めようとしているのかを淡々とした映像で示し、見事にナチス高官たちの心を掴むまでの15分くらいのシークエンスが大好きで、そこは映画の勉強っぽく?何度も何度も観ました。
ナチス党員のバッジ、札束が合図のクセモノホテルコンシェルジュ、店内のテーブルでこちらを見つめる退廃感漂う黒ドレス・帽子の女(なかなか素敵だ)、「smile!」と声をかけてバシャっと撮って回る女カメラサービス。そして「ドイツ」っぽい(私の決め込みもあるでしょうが)リーアム・ニーソンの深い顔…。生演奏で流れているのは「暗い日曜日」(途中から陽気なドイツ民謡?に…)。
映像から得られる情報は、白黒ではカラーに対して明らかに減るはずなのに確かに逆に強い印象を実感させられ、よくある手法とは言えシブくて「さすが、映画だなぁ!」(スピルバーグって…)と好きです
10.ロボコップ ROBOCOP

一般公開版でもエグいシーンがあり、私にはけっこう残酷できつかったです。それが「私の特選」の一つ?って自分でも突っ込みたくなるような作品ですが、とにかく主人公'マーフィー'の心理描写のリアルさが妙に響いて来て、映画界の名クレージーロボット「ED-209」(上写真右)やら映像もカッコよかったです。
いわば 強化人間警官の話です。脳(頭部)は人間'マーフィー'のままですが、その中の人格・記憶を消去して「人権フリー」にして強靭なロボットの体と合体して再生するという非人道な設定です。しかし、人格・記憶の消去が不完全でクセまでもがわずかに残ってしまいます。
そして記憶の断片から、自身の'マーフィー'の「意識」が半端に現れ、夢に苦しむようになるロボコップ 'マーフィー'、そしてその夢が悲しい…。
そういうのは私が知る限りあの設定では起こり得そうな話で、妙に考えさせられました。
それに対する彼のラストの割り切りはやけにお気楽でしたが、伏線にもあるロボコップ='マーフィ'に課せられたセキュリティ制限に関して、ラストの社長の一言で… その辺のラストがスカっと爽快!です。そこと上述のせつない心理描写等とてもよかったです。悪い奴らが酷く悪く、観ていて腹立たしくなるくらいだったのも、うまい盛り立てだったのでしょうか(笑)。
上述の悪党ロボット「ED-209」は実は階段降りができない(笑) とか、(近未来の)劇中のTVでは、「YAMAHAのスポーツ人工心臓」のCMや「宇宙太陽光発電システムが暴走して地上が焼かれた」といった仮想ニュースが流されていたのも面白かったです
11.デューン / 砂の惑星 DUNE (1984)


上映当時に観た後、いくつかの私には限度を超えた気色悪いシーンを嫌って再観を長く避けていたのですが、久々に観て圧巻!
映像の圧倒的な凝り様(金かけ過ぎもあって、興行的には失敗でした)は尊敬の域で、超絶シュール! 背景の細かいところやメカの機能性迄もがよく考えられています(と思えたら、一旦 PAUSE して、よく観察してみて!)。
主役’ポール’を始め、実際の旧政ドイツ帝国っぽい様式姿の人々がカッコよすぎ(そういうの、好き)。一方、独特で魅力的な女性は徹して美しいです(超怖い女子も多数w)。
新版になくて残念だった移動式水槽に棲む「宇宙航法士」(上写真)や最悪変態の'ハルコネン'(空中浮遊できる超デブ)がリアルにキモく、全体として酷評もあります(分ります…)が、映像美は最高です。
2枚目の写真の、敵の一人を演じるスティングもカッコよかった! 新版『デューン』(1(2021)、2(2024))もよかったですが、私にとって本作はそれらを圧倒しています。壮大な原作も考慮すれば一層かも。
先日亡くなったデヴィッド・リンチは ホント、圧倒的だったのですね
[以上]
