【第1回】美少女に泣かされた49歳。デカールと老眼の三重苦(メガミデバイス:アメノウズメ編)【マガジン#1】
皆さん、はじめまして。49歳、小学2年生の娘を持つ父です。 最近、スマホを遠ざけないと文字が読めなくなってきました。そうです、老眼です。
5月19日更新しましたギャラリー
5月19日にちょっとした物撮りの撮影ブースを購入したので画像を追加しました。







すくすくと成長する娘の傍らで、静かに、しかし確実に衰えていく自分の視界。 「このままでは、やりたかったことができなくなる!」 そんな焦燥感に突き動かされるようにして、今更ながら手を出したのがプラモデルの世界でした。
ガンプラを探しに行ったはずが、いつの間にか娘に導かれ、手にとっていたのはコトブキヤの「美少女プラモデル(美プラ)」。 記念すべき第1作は、メガミデバイス「皇巫(オウブ) アメノウズメ 陽光」です。
1. ゲート処理・合わせ目消しという「修行」
YouTubeで予習した私は、「弘法筆を選ばず」の逆、「凡人こそ最高の道具を」を合言葉に、最強の布陣を揃えました。
界隈では伝説のゴッドハンド「アルティメットニッパー」
その名の通り全幅の信頼を寄せる「神ヤスリ」
合わせ目消しの救世主「マジ・スク」
これさえあれば、私の手元はプロ級……のはずと思いました。 しかし、現実は非情です。 「究極のニッパー」をもってしても、老眼でピントが合わない刃先は、容赦なくパーツ本体をえぐり取ります。 「神ヤスリ」で整えようとすればするほど、どこを削っているのか見えなくなり、気づけば合わせ目は消えずにディテールが消えていく。 魔法の杖(マジ・スク)を振っても、魔法は発動しませんでした。
2. デカールという「薄すぎる悪魔」と「震える指先」
組み立てという「パズル」を終えた私を待っていたのは、真のラスボス、デカール貼りでした。 ここでも私は、道具の力を借ります。
手を離すと閉じる「逆ピンセット」
デカールを強力に密着させる「Mr.マークセッター」
布陣は完璧。しかし、計算に入れていなかったのは「49歳という肉体の経年劣化」でした。 水から引き揚げたデカールを、いざパーツへ。しかし、ここからが地獄の始まりです。
「あ、ちょっと右かな」 指先がわずかに震え、修正しようとピンセットを動かすと、今度は左へ行きすぎる。 「右、左、あ、ちょっと上……ああっ、また左!」 まさに、終わりなき「デカール・ダンス」。

何度も位置をずらしているうちに、デカールも疲弊したのでしょう。最後には「プツッ」と音を立てるかのように、私の目の前で無残に千切れ去りました。 マークセッターを塗った場所は、格闘の痕跡(糊の汚れ)でベタベタ。「逆ピンセット」は確かにデカールを離しませんでしたが、私の指先は、思い通りの場所でデカールを離してはくれませんでした。
3. 「無」のウェザリングと、絶望の肌荒れトップコート
仕上げには、パレットから色を乗せるだけで化粧ができる「タミヤ・ウェザリングマスター」を投入。アメノウズメは魅力的な褐色肌。そこに赤みを乗せて、命を吹き込む……はずでした。
しかし、ここでまたしても老眼が牙を剥きます。 褐色肌のパーツに粉を乗せても、「塗れているのか、1ミリも分かりません(笑)」。
「あれ?粉ついてる?」「チップが乾いてるだけ?」 暗闇で黒猫を探すような作業です。何度こすっても手応えはゼロ。 「これ、もしかして何も起きてないんじゃ……」という不安を抱えながら、最後は半ばヤケクソで塗りたくり、仕上げのつや消しスプレーを手に取りました。
YouTubeで予習はバッチリ。「薄く、均一に」と唱えながらプシュー!とひと吹き。 しかし、スプレーが乾いた数分後。私は自分の目を疑いました。
「……あぁ、こんな感じになっちゃったんだ」
そこには、滑らかに仕上がるはずが、なぜか「粉っぽくてザラザラに肌荒れした」アメノウズメの姿が。 結局、ウェザリングは最後まで「塗れた実感」がないままどこかへ消え去り、残ったのはスプレーの失敗による不自然な質感だけ。

美少女を滑らかな肌にしてあげたかったのに、現実は非情です。 まさに、49歳のカサカサな現実を見せつけられたような、「渋すぎる(というか、ザラすぎる)」完成品が誕生しました。
4. 完走した感想:おじさん、大満足。
数十年ぶりに再開したプラモデル。 老眼と戦い、デカールに泣かされ、トップコートに裏切られた2週間でしたが、正直に言いましょう。

「最高に楽しかった……!!」
出来上がりは、お世辞にも「人様に見せられるレベル」ではありません。写真を見れば、手練れのモデラーさんは「あちゃ〜」と頭を抱えることでしょう。でも、そんなことはどうでもいいのです。 49歳の冬、リビングの片隅で、娘と選んだプラモを完成させた。その事実だけで、私の心はフル塗装・鏡面仕上げレベルで輝いています。
5. さて、次はどの「沼」へ?
1体完成させて「慣れた」のか、それとも「打ちのめされた」のか。
慣れた(気がする)メガミデバイスでリベンジするか?
デカールてんこ盛りキットで「千本ノック」の修行に出るか?
いっそデカールのない硬派なメカへ逃亡するか?
迷いは尽きませんが、まずはこの「肌荒れアメノウズメ」を眺めながら、自分へのご褒美(という名の新しい工具)を物色しようと思います。
ちなみに、一緒に買いに行った娘(小学低学年)が選んだのは、chitocerium(チトセリウム)の「albere & C-efer」。 パパが道具を揃えて眉間にシワを寄せている横で、彼女はマイペースに顔を2つほど作り、今は優雅に中断しています。 彼女が「パチ組」でサラリと完成させるのが先か、パパが「老眼対策」を極めるのが先か。

49歳、老眼越しに愛でる美プラ道。 次回の更新が「リベンジ編」になるか「現実逃避編」になるか、乞うご期待です。
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