【議会の見える化】三戸郡6議会の一般質問データをまとめたダッシュボードを公開しました
こんにちは、五十嵐 淳です。
今回、三戸郡内6つの議会(三戸町・五戸町・田子町・南部町・階上町・新郷村)の一般質問データをまとめたダッシュボードを公開しました。

なぜ作ったのか
「地元の議員、何やってるんだろう?」
そう思ったこと、ありませんか。
私自身、議員になる前はそう感じていました。
選挙の時だけ名前を見かけて、当選後は何をしているのかよくわからない。
議員になって2年が経ちました。
1年目は自分のことで精一杯でしたが、2年目に入り、少しずつ周りが見えるようになってきました。
他の議会の様子、郡内の議員の動き、そして議会と住民の距離感。
そうした視野が広がった今、改めて取り組みたいと思ったのが「議会・議員の見える化」です。
そして、その先に目指しているのが「ライバルを増やすこと」。
敵を増やしたいわけではありません。
地域の未来を自分事として考え、行動する人を増やしたい。
「議員として活動してみたい」「議員選挙に出てみたい」と思う人を増やしたい。
それが、任期後半の自分にとっての最大のミッションだと思っています。
今回公開したダッシュボードは、その第一歩です。
データ収集、実はかなり大変でした
一口に「公開情報」と言っても、議会ごとに状況はまったく違いました。
自分が所属する三戸町は、一般質問通告一覧が独立してウェブ上で公開されています。他の議会も同じように見つけられるだろうと思っていたら、同様だったのは五戸町だけでした。
南部町は会議録から拾う必要があり、確認できた最新データは昨年12月議会まで。
田子町と階上町は議会だよりから情報を読み取る形で、こちらも今年3月議会分まででした。
議会によって、データが揃っている時期がバラバラなんです。
「じゃあ、どこで比較の線を引くか」
「時期のズレがある中で、どう公平性を出すか」
そこを考えるのが一番頭を使いました。
完璧なデータではないかもしれませんが、できる範囲で公平に比べられるよう工夫しています。
一般質問って何?
議会には「一般質問」という制度があります。
議員が町長・村長などの執行部(行政)に対して、直接質問できる場です。
農業のこと、子育てのこと、インフラのこと。
議員がどんなテーマで質問しているかを見ると、その人が何に関心を持ち、何を地域のために問い続けているかが見えてきます。
ただ、今まではそのデータが議会ごとにバラバラで、比べて見ることができませんでした。
今回それをひとつにまとめました。
議員個人の活動も、議会全体の活発さも見られます
このダッシュボードでわかることは、大きく2つあります。
ひとつは、議員個人の動き。
地元の議員は、どれくらいの頻度で質問に立っているのか。
どんなテーマを扱っているのか。
郡内の他の議員と比べてどうか。
もうひとつは、議会全体の活発さ。
1回の定例会あたり、何割の議員が質問しているか。
6つの議会を並べて比べると、議会ごとの雰囲気の違いも見えてきます。
ダッシュボードの使い方
画面上部の数字について
ページを開くと4つの数字が表示されます。
6議会合計の質問項目数や、最も多く登壇している議員など、郡全体のざっくりした概要です。
郡内比較
6議会の全議員を横断して比較できます。
主な指標は「登壇率」。
「その議員が、所属議会の定例会のうち何割で質問したか」を示す数字です。
各議会によって開催回数が異なるため、単純な回数ではなくこの割合で比べています。
議会比較
6議会をまとめて比べるタブです。
「1回の定例会あたり何割の議員が質問しているか」を軸に、議会全体としての活発さを比較しています。
議会内詳細
議会を選ぶと、その議会の全議員が登壇数順に並びます。
テーマキーワードも表示されるので、「この議員は農業や教育に関心があるんだな」といったことがひと目でわかります。
一度も質問していない議員は「質問なし」として表示されます。
トレンド
定例会ごとに何人が質問したかの推移をグラフで見られます。
活発な時期と停滞している時期の波形が見えてきます。
このデータはあくまで「入り口」です
一般質問だけが議員の仕事ではありません。
予算や決算審査、条例審議、委員会など、活動議会の仕事は多岐にわたります。
また、「質問数が多い = 良い議員」とも言い切れません。
内容が不十分な質問や、わざわざ一般質問という場を使わなくてもよい内容が、結果として役場職員の準備負担を増やしているケースもあります。回数が多いことが必ずしも住民のためになっているとは限らない、という側面もあります。
一方で、一般質問の回数は少なくても、地域の方々との対話や役場への情報収集など、見えないところで積極的に動いている先輩議員もいます。数字だけで判断できないことは、議員になって身をもって感じています。
ただ、何も情報がない状態より、少しでも見えた方がいい。
「地元の議員って、こんなことを聞いてるんだ」と知るだけでも、議会との距離が縮まると思っています。
さらに詳しく知りたい方は、各議会のウェブサイトにある会議録・議会だよりもぜひ読んでみてください。
このダッシュボードは、そこへ向かうための入り口として作りました。
データについて
対象:三戸郡6議会の現任期(2023〜2026年)
出典:一般質問通告一覧(三戸町・五戸町)、議会会議録(南部町・新郷村)、議会だより(田子町・階上町)
各議会が公開している情報をもとに作成しています
なお、公開情報をもとに作成していますが、入力ミスや情報の読み取り誤りが含まれている可能性があります。
該当議会の議員・関係者の方で「この情報が違う」という点があれば、ぜひお知らせください。確認のうえ修正します。
AIによるデータ分析
収集したデータをAIに渡して分析してもらいました。以下がその出力結果です(原文のまま掲載)。あくまで数字の読み取りであり、議員や議会の評価を目的とするものではありません。
登壇率100%の議員が4名確認されました。
現任期のすべての定例会で一般質問に登壇し続けた議員が、郡内に4名います。
大下修(階上町):13回/13回中、登壇率100%
久慈聡(三戸町):10回/10回中、登壇率100%
豊田孝夫(五戸町):10回/10回中、登壇率100%
稲葉嘉浩(新郷村):7回/7回中、登壇率100%
毎回の定例会で質問テーマを用意し続けていることが数字から確認できます。
議会間で「平均登壇率/回」に大きな差があります。
1回の定例会あたり何割の議員が質問しているかを比較すると、以下の順になります。
1位:三戸町 45%(14名中、平均約6〜7名が毎回登壇) 2位以降:田子町・五戸町・新郷村・階上町 最低:南部町 22%(16名中、平均約3〜4名)
同じ三戸郡内でも、議会によって活発さに大きな差が見られます。
郡全体で最も多く取り上げられたキーワードは「行政」(88回)です。
次いで「農業」(44回)、「防災」「教育」「福祉」(各29回)が続きます。
議会別に見ると、地域ごとの特色が浮かびます。
田子町:「農業」が17回と突出(郡内最多)
階上町:「学校統合」「学校活用」が各5回登場
五戸町・南部町:「福祉」「医療」が上位に入る傾向
現任期に一度も登壇していない議員が一定数います。
三戸町:14名中1名(7%)
五戸町:12名中6名(50%)
田子町:9名中2名(22%)
南部町:16名中7名(44%)
階上町:14名中3名(21%)
新郷村:7名中3名(43%)
一般質問への登壇が議員活動のすべてではありませんが、数値として確認されました。
※なお、議長は議会を主宰する立場から、原則として一般質問を行わない慣例があります。地方自治法第104条では議長の役割として「議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する」と定めており、その中立性・公正性の観点から、一般質問には立たないのが一般的とされています(各議会の会議規則でも同趣旨の慣行が定着)。未登壇議員の中に議長が含まれるケースがある点は、上記の理由によるものです。
各議会の公式サイト
さらに詳しく調べたい方は、各議会のウェブサイトをご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
