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「MBBの仕事は全く大変でなかった」 高校の先輩が東大院生に送る、MBBジョブの攻略法とコンサルキャリアの考え方【☕コーヒーチャット#05】

このアカウントでは、僕たちが視聴者のみなさんと実際に行っているキャリア相談(コーヒーチャット Coffee Chat)の中身を、個人が特定されない形に編集してシェアしていきます。相談者のリアルな悩みと、それに対する本音のアドバイスが詰まっています。
 
第5回は、MBBのジョブを控える東大修士1年の相談者から。相談者と同じ高校出身で、MBBで働いた後に、ファンドで働くYさんとのコーヒーチャットが今回実現しました。ジョブの攻略法から、MBBでの仕事のリアル、「おもろい人との出会い方」まで、様々な興味深い話が聞けました。

相談者プロフィール「Tさん」

・名門中高一貫校出身で、現在東京大学大学院の修士1年
・戦略コンサルの選考を受けており、MBBのジョブを控えている。
・自分の人生を何とか切り開きたい、面白い人と仕事がしてみたいという希望があるものの、具体的に何をしたいかは決まっていない。

メンタープロフィール「Yさん」

・東京大学の大学院出身。その後、MBBで数年間勤務。
・現在は投資会社で勤務している。
・Tさんと同じ高校出身という縁もあり、今回のCoffee Chatが実現した。


MBBのジョブについて

相談者:MBBのジョブは、どのような考え方で取り組めばよいでしょうか

 

 ジョブでは、基本的に学生の人となりを見ています。コロナ禍の時期はジョブが行われず、オンラインでの面接のみで採用が行われていました。しかし社会常識のない学生が採用されたり、ケース面接での不正行為も100%否定することはできないことから近年はまたジョブが復活しました。ジョブに来れている時点で、ある程度は評価されているということ。オンライン面接でのパフォーマンスを実地でも再現できればそれだけで一定の高評価という考え方もできます。    

 基本的には、とにかく「いい奴」でいること。「ウザイ」と思われる言動をせずに、社員から指摘されても素直でいることが大事です。天才的に頭が切れる人は多少傲慢でも「変わり種枠」として採用されることもありますが、基本的には無難でいい人そうな学生を採ります。    

 よく「どういう行動をする学生が取られますか」とか「どれくらい前に出て発言すればよいですか」等聞かれますが、そんな必勝法のようなものはありません。その場の議論を前に進めるような行動をするのが良いし、前に出るべきときもあればそうでないときもあるでしょう。空気を読む力だったり人間力が大事ですよね。    

 採用する側の観点で話すと、学生の採用はポートフォリオを組むようなものです。男女比やバックグラウンドの比率が適切な範囲内になるようにします。明らかに良い学生とダメな学生を先に分けて、ボーダーの学生の中から、まだ採用されていない属性の学生を補充するのが普通でしょう。ぶっちゃけ、面接の段階で既に採りたい学生は決まっていたりします。その枠に入れると採用に大きく近づきますね。

MBBは実は大変でもない

相談者:MBBは激務とよく言いますが、やはり大変でしたか?

 自分は全く大変だと思いませんでした。労働時間が長いとよく言われますが、コンサルは土日は基本休みだし、プロジェクトの間は休みが取れる。自分のファームは、給料が少し減る代わりに年間何週か休みが増える制度もありました。自分は年間の半分くらいしか仕事してなかったかもしれない(笑)制度を使うと早期のプロモーションはできないかもしれません。でも、そんなラットレースは何が楽しいんだろうと自分は思っていました。  

 確かにデューデリジェンスの案件等は忙しいですが、本当に集中しないといけないのは2週間、せいぜい1ヶ月くらいです。よくコンサルと比較されるIBDは、投資銀行の中のコンサル、その中でもデューデリ専門部隊みたいな感じです。IBDは案件の期間が長く、スプリントを長距離でしないといけないから大変だと思います。    

 詰めや要求水準が厳しい等もよく言われますが、自分は何か指摘されても「それもそうかもなあ」と思うくらいで傷ついたりはしなかった。 自分は元々フィーリングで生きてきたし、ロジカルシンキングは得意ではない。出来ないことがあるのは当たり前です。周りを見ているとフィードバックを受けて傷ついてしまったり、無理に仕事をこなそうとして夜遅くまで自主的に働いたりして勝手に潰れていく人が多かった。でもそれって変にプライドが高いからだと思うんですよね。自分はそういうのが全くなかったから、潰れたりはしなかったです。    

 自分と相性の良い案件を選ぶのも重要です。自分に合う仕事と合わない仕事、そして自分に合う上司と合わない上司は必ずいます。それを見極めて、そしてできるだけ自分に合うような案件にずっと入れるように人間関係を構築する。これもコンサルでサバイブする上で重要な要素だと思います。

「面白い人」は探さないと出会えない

相談者:高校では尖っていて、面白い考え方をする尊敬できる人が多かった。東大に入ったら真面目だけどつまらない人も多くて、それで勉強にも身が入らなくなってしまって。将来やりたいことが分からないのでコンサルを志望しているが、その後何をしたいのか、決めれていない。

 気持ちは分かります(笑)高校では六角形が尖っていて、「こいつにはこれがある」そんな人が多かったですよね。頭脳労働のトップと言われる戦略コンサルでも基本的には真面目な人が多く、自分みたいに働いていない自慢をしていた人は少数派です(笑)それはどのファームでも同じです。面白い考え方の人との出会いを求めにコンサルに入社するのは少し違うかもしれない。どうしてもコンサルにいる期間中はファーム内の人との関わりが多いですしね。    
 
 面白い人は探しに行かないと出会えない、自分はそう思っています。 将来やりたいことを決めるにあたっても、人と会い続けることと、考え続けること。この2つは重要です。    
 
 また経済的にある程度余裕が出てきたときに、ふと自分は本当はなにがしたかったのか、頭に浮かぶこともあります。自分も社会人になってからしばらく経って、ふと自分の中でやりたいことの整理がついて、今の方向性が決まりました。考え続けてさえいれば、ある日突然、自分の中で納得できたりするものですよ。

終わりに

「コンサルは長時間働かなければいけない」
「常に真面目に、気を張って働かなければいけない」

これらはコンサルについてとてもよく言われるイメージです。
 
 コンサル就活の面接やジョブ、そして入ってからの仕事では、どうしても“優秀な人材”として見られようとして、どこか猫をかぶってしまう場面も多くなります。真面目に振る舞い、正解を出し、評価される自分でいなければならない。特に大学では、そのような人たちが高く評価されたりする。相談者さんにも、そうしたプレッシャーがあったのだと思います。
 
 しかし今回、Yさんの話を聞いて、必ずしもそうではないのだと感じました。コンサルの中にも、少し肩の力を抜いて、ある意味リラックスしながら働いている人がいる。そしてむしろ、その自然体でいられることが、長く働く上での強みになることもある。
 
 「ちゃんとしなければいけない」と思いすぎなくてもいい。自分に合う案件や人間関係を選びながら、自分らしく働く道もある。そうした話を聞いて、相談者さんはすごく肩の力が抜けたような気分になったのではないでしょうか。


このアカウントでは、こうしたキャリア相談の記録を、これからも少しずつシェアしていきます。他でも繋がってください!

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