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人間が戦争をする理由。
進撃の巨人を観て、戦争の原理原則を知った。
心臓を半分くらいショベルカーでガガガガッと持っていかれるくらいの衝撃が、ボクの胸中を駆け巡った。鋼の錬金術師という作品の中に、"真理の扉"という描写が出てくるが、ボクはその真理とやらに立ち会ったような感覚になった。これは人間というモノの核心に差し迫った作品である。
人間は戦争をやめられない。それは、人という種が、物事を単純化して考えがちだからだ。"あの国は悪い国である、だから戦争をしてあの国を破壊しても問題はない"と単純理解する。
しかし、実際にはそんな単純な話しではない。悪い国の中には、当然、善良な市民も存在している。それなのに、そんな善良な市民を差し置いて、悪い国として一本化し理解を進めてしまう。そんな悪い国に住む住民は、皆殺しにしても構わないと考える。
しかし、これはおかしな話しだろう。皆殺しにしていい訳がない。現在も、ウクライナやガザ地区の市民が虐殺されているが、きっとロシアやイスラエルの人たちは、"悪い国"という単純化された勧善懲悪の世界観で、物事を測っている。そうでなければ、戦争なんてできない。人が人を殺して良い理由なんて、あるはずがないのだ。
進撃の巨人は、ここをテーマにしている。心臓を抉り取られるような描写を駆使し、それを描き切ってしまった。
作者の諫山創さんは、まごう事なき天才である。
