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『ARCO』試写会感想文

フランス産ジブリ映画の系譜


ジブリ作品のように繊細で情感のあるアニメーションと音楽。「休閑」地球を休ませるために家を空中に浮かせて暮らしている遠未来から近未来(2075年)へと、空から落ちてきた虹をかける少年が「毎日を変えたかった」女の子と出会うというプロット(日常の中の異世界)は、ジブリの主人公とも共鳴するよう。人と自然の共存関係みたいな面もあるし、車は道路を右往左往跳ねるし、子どもだけの冒険(逃避行)もあって、オマージュに溢れていた。日本人と相性良さそうな作品だなと思った、ファンタジーっぽさもある「やさしい世界」のSFジュヴナイル。

ただ、単なる真似事では決してなく、明確な作家主義も感じられた。それは、子どもの世界と守るべき未来。例えば、横なぶりの雷暴風雨に山火事、環境破壊・地球温暖化による異常気象が連日襲いかかる近未来。都会で働いている親代わりのミッキ、人間の相棒となり得るロボットにもハートがあるけど、まさかの懐中電灯代わりに。コロナ禍に製作されたことも影響している。同じく今年日本公開の『マーズ・エクスプレス』にしても、世界観の作り込みなどSFの具合が本当に上手いなと感心。こうやってアニメや物語は次の世代へと継承されていく…。余韻のある作品だった。胸を張って言いたい、子どもに観てほしい作品。最後のオチにもまたノーラン好き筆頭にSFファンはニヤリとすること必至?


勝手に関連作品『千と千尋の神隠し』『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』『E.T.』

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