『アバター ファイヤー・アンド・アッシュ』吹替版完成披露試写会
本作の顔である新キャラのヴァランが魅力的な敵キャラになりそうだったのに、結局は外野に過ぎないような扱いで勿体なかった
無神論者と言うより【アンチクライスト】な、未熟なカリスマ。まさかの男と女の(大人の)関係。"対等"というより、結局のところ都合よく使われている感があって、ちょっと悲しかった。クオリッチ大佐の年齢を考えると、オジサンが世間知らずな若い女性にあれこれ教えては利用している搾取の図式のようにも見えたけど、考えすぎ?狭い閉ざされた世界で調教。当初の主導権は逆だけど、ドラッギートリップ描写に途中そういう"プレイ"みたい。
「雷の鳴らし方を教えろ」
本作を語る上で欠かせないのが、【アイデンティティー・クライシス】(ロアク、キリ、スパイダー)。本作の語り部であり物語上の主人公であるとも言えるかもしれない、前作の展開から、兄にならざるを得ないロアクの葛藤と成長。また、家父長ジェイクの体現する、時に強権的・高圧的な"アレはダメだ、コレをしろ"系の口うるさく上から指図してくるウザい父親像。スパイダーはそんな生みの父と育ての父、2人の父に擬似親子。キリは隠れ最強ポジション!親から子へと、前作から主人公の移り変わり(サラ・コナー→ジョン・コナー)はあったけど、それが本作でも重要。
「サリー家は諦めない、家族こそ砦」
壮大なスペクタクルと様々な要素・テーマは確約されているけど新鮮さには欠け、特にラストバトルに向けての(本来もっとブチアガりたいのに)既視感を覚える展開は、よく言えばお約束・様式美か。あと、次回作以降に出るためかもしれないけど、キャラクターの"最後どうなった?"フェードアウトも多い気がした。ヴァランとヴィランで韻踏もう!新キャラで、シリーズも3作目になって見慣れた顔から新鮮な血液を回すためか?次回作に期待!本作3作目でシリーズの第一部が終わりとのこと。
植民地主義に軍事資本、家父長制に父性と継承、そして捕鯨?持てうる限りのあらゆる要素を名匠ジェームズ・キャメロンが盛り込んだ本シリーズにおける映像革命はまたもや更新で、特に滑らかさを感じるカットで引くほど滑らかに見えてビビった。相変わらずメカはかっこいいし、2〜3回クスッと笑えるシーンもある。画面の隅々まで美しい。
【鑑賞フォーマット】"本物の黒"(=ドルビー)3D吹替版
P.S.
スマホを含む情報機器を、プチプチ封筒に入れて閉じての入場という厳戒態勢。ドレスアップしたTRFのSAMさんとDJ KOOさんが、招待されたのだろうけど普通にお客さん側で来場してきたのビックリした。
東地宏樹さん、地声からジェイクすぎ。『チェンソーマン/レゼ篇』で存在を認識した内田真礼さんを初めて本物見たけど、"ファイヤー・アンド・アッシュ"カラーな赤いドレス(?)が似合っていてかわいかった。
チョコプラ長田さんの3Dとかけた「3T」が驚くほどスベっていて逆に記憶に残った。松尾さんの「高いところ苦手で、水の中も泳げないからどこも見れない」みたいなコメントしていて「いや、それは本当にこのシリーズ好きなのか?」とちょっと疑問が浮かんでツッコみたくなった。ともあれ"アバT"な2人揃って『アバター4』出演に期待?





