1996年のSEX PISTOLSとTHE HIGH-LOWS(とIGGY POP)
来年開催のPUNK SPRING2025のラインナップにSEX PISTOLSとザ・クロマニヨンズ!!!

この並びには、どうしたって条件反射的に反応しちゃうわけで…。
感慨深い想いを、抱かないわけにはいかないわけで…(なぜか吉岡秀隆w)。
この並びを見て、あぁそういえば…と思い出したのが、1996年のSEX PISTOLSと、当時甲本ヒロト&真島昌利が組んでいたTHE HIGH-LOWSのこと。
オリジナルパンクを代表するアイコンのような伝説的パンクバンドSEX PISTOLSはGt.スティーブ・ジョーンズ、Dr.ポール・クック、Ba.グレン・マトロックにVo.ジョニー・ロットンを加えた4人で1975年に結成される。1977年にはグレン・マトロックが脱退してシド・ヴィシャスが加入。この年に唯一のオリジナルアルバム『勝手にしやがれ!!』をリリース。同じくロンドンを拠点とするTHE CLASHやTHE DAMNEDとともに「パンク御三家」と呼ばれオリジナルパンクムーブメントを巻き起こす!しかし翌1978年にあっけなく解散。活動期間約4年というまさしく超絶デストロイなヒストリーを持つ、音楽史に革命を起こしたバンドである。
そのピストルズが1996年、突如として再結成するという。グレン・マトロックが復帰してオリジナルメンバーの布陣。目的は「金」。いいじゃない…!
96年6月23日にロンドン・フィンズベリー・パークで再結成一発目のLIVEを行うと、その後8月には1か月かけて全米ツアーを周る。8月28日には「19年ぶりのセカンド・アルバム!?」と謳われた上記のロンドンの再結成LIVEをパッケージした『勝手にきやがれ』を発売。そして11月に日本ツアーという精力的な活動っぷりであった。
※『勝手に来やがれ』に同封されていたライナーノーツについて触れてるのがこちらの記事。
96年当時のチラシが手元にあったけど、日本ツアーで14公演。結構やってた。

遂にあの伝説のバンドを目撃できる…!と胸を熱くし、追加公演であった11月16日の日本武道館のチケットをGETしたのであった。

で、迎えた日本武道館公演当日。
ピストルズのLIVEがスタートするのを今か今かと待っていると、場内におもむろにBay City Rollersの『Saturday Night』が鳴り出す。
ステージに現れたのはBay City Rollersのトレードマークのタータンチェックをあしらった衣装を着た5人組…。中央にいる細身な兄ちゃんのあの独特な動きと、頭にバンダナを巻いた長髪の人…。
この人たち…どっかで見たことあるな…どころじゃない…。
めちゃくちゃ見たことある…。
…。
…。
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
ハイロウズーーーーーー!!!!!!!!
当日までアナウンス一切ないし、当日も5人がステージに現れるまでは何も知らされてなかった。正真正銘のシークレットゲスト!ザ・ハイロウズ登場!!!
まさかの展開に武道館がめちゃくちゃ沸き立つ!
下手と上手に向かって5人でポーズを決め、中央でスタンバイが整うと、まだかかっていた『Saturday Night』のBGMに合わせてヒロトが
S・O・T・O SOTOデ・ナ!
S・O・T・O SOTOデ・ナ!
と歌いだす。これにバンドも加わって『Saturday Night』の替え歌『SOTOデナ』がスタート!この曲、歌詞の最低さが突き抜けてます…wいまだったら絶対NGなやつwピストルズの前座の一曲目になんつぅう曲を持ってくるんだ…wと苦笑い…。そんなショートチューンの後、
こんばんは!ベイ・”シッティ”ローラーズです!!
と武道館の観客にご挨拶w
続いて純粋にピストルズを歓迎する『ウェルカム・ピストルズ』というオリジナル・チューン!
と、当時は思っていたのだが…。
改めて調べるとどうやら1966年のビートルズ来日の武道館公演で前座を務めたブルーコメッツが『ウェルカム・ビートルズ』という曲を演奏しており、この曲をピストルズ向けにアレンジして再現していたらしいwww
元ネタはこちら↓
ちゃんと中盤、パートごとにメンバーの名前をコールするところまで忠実に再現しててマジ最高w「スティーブ!ジョーンズ!」って、マーシーすげぇしっかり声張ってるw
これから演奏する曲は、日本の素晴らしいロックンロールバンド、ザ・ハイロウズに捧げます!!
と、あくまでベイ・シッティ・ローラーズの体を崩さずにハイロウズの『相談天国』『ミサイルマン』『スーパーソニックジェットボーイ』を立て続けに投下!!!
この時ハイロウズのLIVEを見るの初めてだったからマジで感無量だった(涙)。ピストルズのLIVEにシークレットでハイロウズって、こんなうれしいことある!?
ちなみに当時ピストルズの再結成って結構批判もあって、「ぜんぜんパンクじゃない」「おっさんたちのセルフコピーバンド」「過去の焼き直し」とかいろいろ言われてたのよ。ハイロウズの5人が当時どう捉えてたのか知らんけど、英国ロックンロールの文脈も踏まえつつ、ユーモアで茶化すアイロニカルさ。そしてハイロウズそのものをぶちかます最高のオープニングアクトだったんじゃないでしょうか。
あとキーボードの白井さんが一人だけ過剰にタータンチェックな衣装なのもダサくて最高…w
ここでベイシッティローラーズ全部見れます↓
そしてSEX PISTOLS!
当時印象的だったのは、ジョニー・ロットンの見た目。原色バリバリなカラーリングで目がチカチカしちゃうほどにまぁファンキー。そして3人の楽器隊の演奏が超タイトで、パンクバンドは演奏下手くそというイメージをあえて裏切る仕上がりっぷりなのも生で聴いてぶわーっと鳥肌立った記憶ある。
なんだけど、ベイシッティローラーズが最高すぎたから実はわりと霞んじゃっててw
2024年現在、こうして改めて当時のLIVE映像見てみると、徹頭徹尾ピエロを演じて歌い煽るジョニーロットンと、プロフェッショナルな演奏に徹する3人が、とっても愛おしく思えてくる。これで良いんだよ。
「PUNK IS ATITTUDE, NOT STYLE」
とはJOE STRUMMERのことばだけど、1996年のSEX PISTOLSとTHE HIGH-LOWSは、それぞれのATITTUDEを余すことなくステージで体現していて、余すことなくPUNKであったのだ!
尚、余談だけど、上記フィンズベリー・パークでのピストルズ再結成LIVEは単独ライブではなく、フェスのような形式でピストルズ含めて10バンド出演している。例えばSTIFF LITTLE FINGERS、THE WILD HEARTS、BUZZCOCKSなど。そしてピストルズ前、セミメインを務めたのが、PUNK SPRING2025でメインアクトとしてクレジットされたIGGY POPであった。
IGGY POPはThe Stoogesを結成したのが1968年であり、UKパンクが勃興するきっかけとなったNYパンクシーンを担ったパンクロックの先駆け的な存在である。ピストルズはそんなIGGYをリスペクトしてなのかストゥージズの『No Fun』
をカバーしており、LIVEでも必ず演奏される重要なレパートリーの1つになっている。実はピストルズとIGGYもなかなかにつながりが深いのだ。PUNK SPRING2025のラインナップには改めて唸らされる…。
というわけで果たしてザ・クロマニヨンズは『ウェルカム・ピストルズ』(もしくは『ウェルカム・イギーポップ』…?)を演るのだろうか!?
あとPUNK SPRING2025のビジュアルの左のほうにいる人型のイラスト。これ、マーシーっぽくない…?w

