あなたが思っているより、英語は“忘れていない”
英語講師のToriです。
英語をしばらく勉強していないと、「もう全部忘れちゃった」「あんなに頑張った時間が無駄になった」そんな気持ちになることがあります。
忙しい日々の中で、英語に触れる余裕がなくなったり、気づけば何ヶ月も触れていなかったり。再開しようとしても、「前よりできなくなっているのでは」と不安になる人も多いでしょう。
でも安心してください。あなたが思っているより、英語はぜんぜん忘れていません。むしろ、静かに眠っているだけで、必要になれば戻ってくる力がたくさんあります。
今日は、「あなたが思っているほど英語は忘れていない」というテーマで、私自身の体験も交えながらお話しします。
英語は“ゼロ”には戻らない
人は一度身につけた言語を、完全にゼロに戻すことはほとんどありません。しばらく英語に触れていなくても、単語を覚えなおすスピードが早くなったり、文法の説明を読んだときに「あ、そうだった」とすぐ理解できたりします。
これは、あなたの中に“回路”が残っているからです。記憶の表面には出てこなくても、過去に使った知識や経験はちゃんと蓄積され、必要になったときに再利用できる状態で保管されています。
学校で学んだ英語、大人になってから努力して続けた英語。その一つひとつが、あなたの言語感覚を支える土台になっているのです。
思い出すスピードこそが“経験値”
久しぶりに英文を読んだり音声を聞いたとき、「全然わからない…」と焦ることがあります。でも、落ち着いてじっくり取り組んでみると、少しずつ意味をつかめるようになったり、昔の感覚を思い出したりすることがあります。この「思い出すスピード」が、あなたの経験値です。
初めて学ぶときは何もかも手探りですが、再開のときは「もう知っていること」を呼び起こすだけなので、立ち上がりが驚くほど早いのです。昔頑張った時間は完全には消えません。それらは、あなたが今からもう一度学び直すときの、大きな味方になります。
ブランクはマイナスではない
多くの人が、英語から離れた時間を「マイナス」だと感じます。「続けられなかった」「怠けてしまった」と自分を責める人もいます。
でも、休んでいた期間は決して無駄ではありません。むしろ、ブランクがあるからこそ、気持ちがリセットされて学びが前向きになったり、以前より柔軟に学べたりすることがあります。
英語学習は長い旅のようなものです。歩き続ける日もあれば、休む日もあります。寄り道や休憩も大切な学びの一部。戻ってきた今のあなたには、以前にはなかった視点や心の余裕があります。
再開するときは“軽く”がコツ
再開するときに多くの人がつまずくのは、「いきなり完璧を目指してしまうこと」です。難しい長文や、本格的な教材から始めると、かつてより理解できない自分に落ち込んでしまい、また離れてしまいます。
だからこそ、最初は“軽く”が大切。
簡単なシャドーイング、好きな映画のワンシーンなど、負担の少ないものから始めましょう。「これならできそう」と思える小さなステップから積み重ねると、「忘れていたと思っていた英語」がどんどん戻ってきます。
私の体験談
私自身、30歳で英語学習を再開したとき、思った以上に覚えていることに驚きました。
学生時代以来ほとんど英語に触れていなかったのに、進行形や完了形の作り方、不定詞の意味など、「あ、確かにこれ習った気がする」という感覚が次々に戻ってきたのです。
もちろん、細かいニュアンスや難しい表現は曖昧でした。でも、基本的な感覚が残っていたことで、理解のスピードがとても早くなりました。
「忘れた」のではなく、ただ静かに眠っていただけ。それに気づいた瞬間、英語をやり直す不安がふっと軽くなったことを覚えています。
まとめ ― あなたの英語は、確かに残っている
英語はあなたの中で消えていません。これまで積み重ねてきた時間や努力は、形を変えて今も残っています。単語や文法だけでなく、「わからなくても向き合った姿勢」もまた、あなたの土台になっています。
思い出す瞬間は、自信を取り戻す瞬間でもあります。久しぶりに聞き取れた単語や理解できた文章に、「まだできる」と感じたら、それはあなたが培ってきた力が眠っていただけの証です。
だから、もう一度英語に向き合おうと思ったその気持ちを大切にしてください。完璧じゃなくていいし、ゆっくりでもいいのです。過去の経験と今の勇気が合わされば、英語は必ず戻ってきます。
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