見出し画像

英語は60点で話すくらいがちょうどいい

英語講師のToriです。
英会話では、「もう少し考えてから話そう」と思う場面があります。

文法が合っているか気になったり、もっと自然な表現が浮かびそうだったり。少し考える時間があれば、より良い英文になることもあるでしょう。

でも、英会話は待ってくれません。その数秒の間にも会話は進み、話すタイミングを逃してしまうことがあります。今回は、「完璧な英文を作ること」と「英語で会話をすること」の違い、そして英会話で心掛けたいことについてお話しします。


完璧な英文を作ってから話さなくてもいい

英会話では、完璧な英文を作ることが優先になりがちです。「この文法で合っているかな」「もっと自然な言い方があるかな」と考えているうちに、会話は先へ進み、自分が話すタイミングを逃してしまいます。

英語を勉強している人ほど、正しく話したいという気持ちは強くなります。それ自体はとても良いことです。ただ、その気持ちが強すぎると、「話すこと」よりも「間違えないこと」が目的になってしまいます。

でも、英会話は作文ではありません。頭の中で100点の英文を完成させてから発表する場ではなく、相手とリアルタイムでやり取りをするコミュニケーションです。だからこそ、完璧さを待つよりも、今の自分が伝えられる英語で話し始めることのほうが大切になります。


会話は、話しながら作っていくもの

日本語でも、私たちは話しながら言葉を選んでいます。「いや、そうじゃなくて」「つまり」と途中で修正することは珍しくありません。それでも会話が止まることはなく、相手も自然に受け止めています。

英語も同じです。最初の一文が少し不自然だったとしても、言い直したり、別の表現に置き換えたりすれば十分に会話は続いていきます。

英会話では、「完成してから話す」のではなく、「話しながら完成させる」という感覚が大切です。話し出しが完璧である必要はありません。むしろ、口を開いてみるからこそ、「この言い方のほうが伝わりやすかった」「次はこの表現を使ってみよう」という発見が生まれます。


学習と英会話は分けて考える

ここで誤解してほしくないのは、「文法は気にしなくていい」という話ではないということです。勉強するときは、文法を理解し、語彙を増やし、より自然な表現を覚えることが大切です。その積み重ねが、英語力の土台になります。

ただ、英会話では「完璧な英文を作ること」を優先しすぎないことも大切です。会話はリアルタイムで進むので、考えている間にも時間は過ぎていきます。

まずは今の自分が言える英語で話し始めてみる。そして、必要なら話しながら言い直したり、表現を付け足したりすれば十分です。学ぶ時間は英語を磨くことに集中し、話す時間は相手とのやり取りを楽しむ。その切り替えが、英会話では大きな力になります。


60点で話し始める勇気

私が英会話で意識してほしいのは、「60点で話し始める」という感覚です。これは、完璧な英文ができるまで待たないということです。「もっといい言い方があるかも」と思っても、まずは今の自分が言える英語で話してみる。そのほうが会話は前に進みます。

話し始めてから、「この単語のほうがよかったな」と思えば言い直せばいいですし、「もう一文付け加えよう」と思えば後から続ければ大丈夫です。英会話は、一文で勝負が決まるものではありません。話しながら修正し、相手の反応を見ながら伝えていくものです。

反対に、100点の英文を待ち続けると、最初の一言がなかなか出てきません。そのうちに話題が変わり、「結局、何も話せなかった」という経験が増えてしまいます。英会話で必要なのは、完璧な英文を作る力だけではありません。話すタイミングを逃さないことも、大切な力の一つなのです。


まとめ:話した経験が英語を育てる

英語は、実際に使うことで身についていきます。単語帳を何冊覚えたかよりも、「話した経験」は英会話では大きな力になります。最初は短い文でも十分です。途中で言い直したり、別の表現に言い換えたりしながら、「伝わった」という経験を重ねることで、自分の英語は少しずつ自然になっていきます。

もちろん、完璧な英語を目指すことは大切です。ただ、その完璧さは話し始める前には必要ありません。まずは話し始める。必要なら、その場で修正する。その繰り返しが、英語を自然に話せる力につながっていきます。60点で踏み出した一歩こそが、上達への近道なのです。

いいなと思ったら応援しよう!

Tori_English@英語でつながる 応援していただけると嬉しいです☘

この記事が参加している募集