ナイアガラの馬車とアフタヌーンティーで英国気分
ナイアガラ・オン・ザ・レイクを歩いていると、ふと時間の流れがゆっくりになる場所があります。
滝の迫力とはまた違って、赤レンガの建物、花のある通り、馬車の音、そして少し英国らしい空気。今回紹介したいのは、その街の中心にある プリンス・オブ・ウェールズ です。
写真を見るだけでも、ホテル前に白い馬車が並び、まるで映画のワンシーンのような雰囲気があります。でもここは、ただ見た目がかわいいホテルというより、ナイアガラ・オン・ザ・レイクの歴史や、カナダになる前のイギリス領時代の空気まで感じられる場所です。
この記事では、プリンス・オブ・ウェールズの見どころ、アフタヌーンティーの内容と料金、ホテル前から乗れる馬車ツアー、そしてエリザベス女王や王室との関係までわかりやすくまとめます。
Prince of Wales Hotelとは

街の中心にある、歴史あるホテル
プリンス・オブ・ウェールズは、ナイアガラ・オン・ザ・レイクの中心部、
6 Picton Street にあります。公式サイトでは、1864年に最初に建てられた歴史的ホテルで、1901年の Duke and Duchess of York の訪問を記念して現在の名前になったと紹介されています。客室数は110室、館内には 飲食スペースもあります。
1864年というと、カナダ連邦ができる前の時代です。つまり、このホテルは現在のカナダという国になる直前の空気を、今も少し残している建物とも言えます。
外観は赤レンガにグレーの屋根。写真のように馬車がホテル前に並んでいると、今の観光地でありながら、昔の絵はがきの中に入り込んだような感じがあります。
宿泊しなくても楽しめる場所

このホテルの良いところは、泊まらなくても雰囲気を楽しめることです。
もちろん宿泊すれば、よりゆっくり過ごせます。ただ、ナイアガラ・オン・ザ・レイクを日帰りで訪れる方なら、アフタヌーンティーやホテル前の写真、周辺の街歩きだけでも十分に満足感があります。
特にトロントから日帰りで来る場合、滝だけを見て帰るより、少し足を延ばしてこのエリアまで来ると、旅の印象がかなり変わります。ナイアガラの滝が自然の迫力だとすると、ナイアガラ・オン・ザ・レイクは歴史と街並みを楽しむ場所です。
アフタヌーンティー体験

The Drawing Roomで英国気分を味わう
プリンス・オブ・ウェールズの中で、日本人旅行者にも特におすすめしやすいのが The Drawing Room のアフタヌーンティーです。
公式ページでは、装飾のあるティーセット、繊細なデザート、王室風の内装が、ヴィクトリア朝の時代へ連れて行ってくれるような雰囲気として紹介されています。営業時間は現時点で毎日午前11時から午後5時まで。予約は電話またはOpenTable(アプリ)経由で案内されています。
写真のように、ティーカップを持って段々のトレイを前に座るだけで、少し特別な時間になります。観光中の食事というより、旅の中にひとつ思い出の場面を作る感覚に近いです。
料金の目安
公式メニューでは、Traditional Afternoon Tea が1人60カナダドルです。内容は、プレミアムティー1種類、フィンガーサンドイッチとセイボリー、ペストリー、スコーンなど。スコーンにはジャム、Devon cream、バターが添えられる形です。
少し内容を足したプランもあります。The Prince of Wales Tea と The Royal Tea はそれぞれ1人70カナダドル、The Monarch(オレンジ色の蝶の名前) Tea は1人78カナダドル。子ども向けには12歳以下対象の Little Prince/Princess Tea が1人31カナダドルで用意されています。税金とチップは別なので、実際の支払いは表示料金より上がる点は覚えておくと安心です。
また、グルテンフリー対応は追加料金があり、24時間前の連絡が必要とされています。アレルギーや食事制限がある方は、予約時に確認しておくのがおすすめです。
ホテル前の馬車ツアー

どこから乗れるのか
プリンス・オブ・ウェールズの前を歩いていると、白い馬車と大きな馬が目に入ります。写真に写っているような馬車は、ナイアガラ・オン・ザ・レイクらしい景色のひとつです。
護衛馬車隊 がナイアガラ・オン・ザ・レイクとナイアガラフォールズで馬車を運行しており、ヘリテージ地区のツアーや特別なイベント、ウェディングなどにも使われていると紹介されています。ツアーはガイド付きで、街の歴史や景色を楽しめる内容です。
護衛馬車隊の検索情報では、乗り場は プリンス・オブ・ウェールズの住所である 6 Picton Street 周辺、King Street と Queen Street の角にあると案内されています。実際に行くと、ホテルのすぐ横に馬車が待機していることが多いです。
料金と時間の見方
料金は変わることがあるので、行く前に公式ページで確認するのが安心です。公式FAQの検索情報では、料金は1人ごとではなく馬車1台あたりの定額で、15分ツアーは90カナダドル+HST、ウォークアップのみと案内されています。
つまり、家族や友人と一緒なら、人数で割ると体感価格は少し変わります。ただし、乗れる人数や子どもの扱い、予約の有無はその時期によって変わる可能性があるため、現地で確認するのが安全です。
馬車ツアーは、ナイアガラ・オン・ザ・レイクの旧市街をゆっくり見るには向いています。歩けば見逃してしまう建物の説明を聞けたり、石畳や歴史的な通りを馬の足音と一緒に進めたりするので、特に初めてこの街に来る方にはわかりやすい体験になります。
乗る前に知っておきたいこと
馬車は天候や混雑、馬のコンディションによって運行状況が変わることがあります。夏の暑い日、強い雨の日、イベントがある日などは、予定通りに乗れない場合もあります。
カナダになる前のナイアガラ・オン・ザ・レイク

ここはアッパーカナダの最初の首都だった
ナイアガラ・オン・ザ・レイクは、かわいい観光地というだけではありません。パークカナダの歴史資料では、この町は1778年ごろからロイヤリストの人々がナイアガラ川の西岸に移り住み、1792年から1796年まで アッパーカナダの最初の首都として重要な場所だったと説明されています。1812年の戦争で破壊されたあと、町は主に英国古典建築の伝統に沿って再建されました。
アッパーカナダは、現在のオンタリオ州につながる地域です。つまり、この街を歩くことは、カナダという国ができる前の政治や軍事、移民の歴史を歩くことにもなります。
Fort Georgeと英国領時代の記憶
ホテルから少し足を延ばすと Fort George があります。パークスカナダ は、Fort George を1812年戦争の時代に アッパーカナダ をアメリカ側から守るための軍事拠点だった場所として紹介しています。
ナイアガラ・オン・ザ・レイクの街並みがどこか英国風に見えるのは、単なる演出ではありません。イギリス領時代の歴史、戦争後の再建、そして現在の観光地としての整備が重なって、今の雰囲気ができています。
プリンス・オブ・ウェールズで紅茶を飲み、外に出て馬車を見て、さらにFort Georgeまで歩くと、この街がただのかわいい小さな町ではないことがよくわかります。
エリザベス女王との関係
プリンス・オブ・ウェールズは名前からして王室の雰囲気がありますが、公式ページで大きく紹介されているホテル名の由来は、1901年の Duke and Duchess of York の訪問です。

一方で、エリザベス女王2世とナイアガラ・オン・ザ・レイクの関係として確認しやすいのは、1973年の訪問です。現地メディア Niagara Now(ローカル新聞) では、1973年6月28日にエリザベス女王が Shaw Festival Theatre の建物を公式に開いたこと、王室訪問や英国文化の記憶を持つ街で、その中心にある歴史的ホテルのひとつが プリンス・オブ・ウェールズです。
行くならどんな楽しみ方がいい?
日帰りなら、紅茶と街歩きをセットに
トロントから日帰りで行くなら、午前中にナイアガラの滝を見て、午後にナイアガラ・オン・ザ・レイクへ移動する流れも良いです。
ただし、アフタヌーンティーを入れるなら、時間に余裕を持ったほうが落ち着きます。紅茶は急いで飲むより、少しゆっくり座ってこそ楽しめる体験です。
写真を撮るならホテル前がきれい
プリンス・オブ・ウェールズの前は、赤レンガの建物、馬車、街路樹、花壇が入りやすく、写真を撮りやすい場所です。春から秋は緑や花が入り、冬はまた静かな雰囲気になります。
馬車の写真を撮る場合は、乗っている人やスタッフの顔が大きく写りすぎないように少し配慮すると安心です。観光地ではありますが、現地で働いている方や他の旅行者もいるので、さりげなく撮るくらいがちょうど良いです。
まとめ
プリンス・オブ・ウェールズは、ナイアガラ・オン・ザ・レイクの中心にある、歴史と観光のちょうど真ん中にあるホテルです。
宿泊する人はもちろん、日帰りで訪れる人でも、アフタヌーンティー、ホテル前の馬車、周辺の街歩きだけで、かなり印象に残る時間になります。
特に、日本から来た旅行者や、トロント生活に慣れてきて少し特別な週末を過ごしたい方には向いている場所です。ナイアガラの滝だけでは見えない、オンタリオのもうひとつの魅力を感じられると思います。
料金や営業時間、馬車の運行状況は変わることがあるため、行く前には必ず公式情報を確認してください。
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