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トロントの街に生息しているたくましすぎる野生動物たち

トロントに来て最初に驚くことって、CNタワーでも、ストリートカーでも、物価でもないかもしれません。
ラクーン(アライグマ)が、あまりにも普通にいること。
しかもいるだけじゃない。
生活の中心にいる。
夜のゴミ置き場の主役で、屋根裏の入居者で、時々…道路の悲しいニュースにもなる。
今日は、トロントとラクーンの「笑えるのに笑いきれない」あるあるを、私の実体験込みでまとめます。
これを読んだらあなたもきっと、次にゴミ箱の蓋を開ける時、ちょっとだけ慎重になります。


トロントのラクーンはなぜ多い?

日本の感覚で「野生動物に遭遇」と言うと、山の奥やキャンプ場を想像すると思います。
でもトロントでは、住宅街の裏道、ダウンタウンの路地、公園の端っこに普通にいる。夜になると街のテンションが下がって、人間の生活音が減る。
その瞬間から彼らのパーティータイムが始まります。

ラクーンは賢い。手先が器用。食べ物の匂いに敏感。
そして、トロントには彼らが暮らしやすい条件すべてが揃っています。
ゴミは出る。住宅は多い。屋根裏の隙間はある。緑地も川もある。
つまり、ラクーンにとってここは生存に最適化された都市なんです。

ゴミ箱を開けたら目が合う理由


やっぱりいる

夜にゴミを捨てようとして、ゴミ箱の蓋を「よいしょ」と開けた瞬間。
そこにいたのは、
黒いマスクをつけた顔。
光を反射する目。
こちらを見ている“住民”。

「……え、いる?」
「いや、いるよね?」
「え、そこ私のゴミ箱…だよね?」

この瞬間の気持ちを一言で言うなら、
家主なのにアウェイ。

そしてラクーン側の表情がまた良いんです。
「え、開けるの?今?」みたいな顔をする。
彼らにとっては、こっちが深夜に冷蔵庫を開けに来た侵入者みたいな扱い。

屋根裏出産、煙突出産は本当にある!!

煙突で出産してた。屋根裏じゃなく、煙突。人生の難易度が上がるやつ
トロントで聞くラクーン話で、現実感が一段飛ぶのが「出産」系です。
屋根裏はまだ分かる。暖かいし、人間が頻繁に覗かないし、外敵も入りにくい。
どうやって、追い出すか悩みました。。。
なぜ追い出さないといけないか!糞尿もすべて煙突なので、早急に追い出す必要がありました。


そこは、あなた達の家ではないのですが。。。

煙突で出産は、発想がプロ。

煙突って、外から見ると縦のマンションです。風は通る。雨は落ちる。下は暖炉につながる。
人間からすると「絶対だめ」なんだけど、ラクーンからすると「意外と安全」だったりする。
屋根からラクーンの子どもが落ちてきた:母は咥えてた赤ちゃんを落とすことがある
これは、トロントの春〜初夏にありがちな“ショッキングだけどよくある”話。
ある日、屋根の近くで「ドスッ」って音がして、外を見ると…落ちてる。小さいのが。
生きてる。動いてる。え、何?

状況としてよくあるのは、母ラクーンが赤ちゃんを別の場所に移動させている最中に、咥えていた子を落としてしまうケース。
彼女たちは引っ越しをするんです。屋根裏や壁の中にいたら、臭いが強くなったり、人間の気配が増えたり、危険を感じたりで、別の場所へ移動する。
その途中で、落ちる。
母は焦る。子は鳴く。人間は固まる。

この時に大事なのは、かわいいからといって、すぐ触らないこと。
母が近くにいる可能性が高いし、人間が近づくことで逆に安全に連れ帰れなくなることもある。
まず距離をとって状況確認、必要なら地域の野生動物レスキューへ。
(トロントはこういう時の連絡先や業者がちゃんと存在するのが、都会のリアルです。)

道路や高速でラクーンが多く轢かれる背景

道路でよく轢かれている。高速にもいる。悲しいけど、これもトロント
面白い話だけだと終われないのがラクーンの現実。
トロントでは道路脇や高速で、亡くなったラクーンを見かけることが珍しくありません。

トロントはアライグマの首都

理由はシンプルで、彼らは夜行性で、人間の生活圏と動線がかぶるから。
住宅街の道路、公園沿い、河川近く、そして高速の周辺。
餌を探して移動し、暗い時間帯に横断し、車とぶつかる。
都市に適応した分だけ、都市の危険もセットで背負っている。

車の修理代4000ドル事件(実話)

今の車をもう8年乗っているけれど未だかつてラクーンを轢いたことは一度もなかった。。。

事件
ここからは、私の忘れたくても忘れられない話です。

キングストンからトロントに向かって高速道路を走っていて、前方に死んだラクーンの塊が見えました。
(トロントあるあるを、こんな所で体験したくない。)

避けようとするじゃないですか。
ハンドルを切るか、車線を調整するか、ブレーキを踏むか。
とにかく「踏まない」ことを最優先にする。

で、当たり前だけど完璧に避けたつもりでした。
でも次の瞬間、横から影が飛び出してきた。

“死んだラクーンを食べていたラクーン”です。

え?ってなる。
ありえなーい!
車の下からラクーンが流れていく音が聞こえた。。。
状況を理解する前に、衝撃。音。車が跳ねる感じ。
そして、修理工場から届いた請求。
4000ドル。

ラクーンは賢い。
でも、人間の車はもっと重い。
そして高速は、判断に猶予がない。

この一件で学んだのは、
「死骸を避ける=安全」ではないこと。
その周囲には、別の動物がいる可能性がある。
特に夜間や早朝は要注意です。
トロントから少し離れると高速道路の照明は一切なくなり、反射板、もしくは先頭に走っている車のテールライト以外の光は全くなく暗闇にどっぷり浸かってます。レンタカーを借りる方は要注意です。

ラクーン対策:ゴミ・家・車でできること


りすもめっちゃ多い

ラクーンは、かわいい。
でも、かわいいだけじゃない。
賢い。図太い。しぶとい。時々怖い。
そして、都市の仕組みの中で生きるプロです。

ゴミ箱の蓋を開けたら目が合う。
煙突で出産する。
屋根から子どもが落ちてくる。
道路で轢かれている。
高速で4000ドルの事件を起こす。

トロントは、こういう「観光パンフレットに載らない現実」が面白い街です。
そして、このトロントらしさを、笑えて、安心して体験できる形にして案内するのが、私のトロントガイドの仕事。

もしトロントに来る予定があるなら、CNタワーやディスティラリー地区だけじゃなく、こういう“街の裏のストーリー”も一緒に歩きませんか。
Toronto KIKIで、あなたの好みに合わせたルートを作ります。


ラクーングッズおみやげにいかが?


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