なぜ「わかるまで先に進ませない」のか― 成績が伸びない子ほど、“わからないまま”進んでいます ―
「うちの子、勉強しているんだけど成績が上がらなくて…」
こんなお悩みありませんか?
実際、子どもたちは勉強していないわけではありません。
机には向かっている。
ワークもやっている。
塾にも通っている。
それでも、点数につながらない。
なぜでしょうか。
私は、その原因の一つは
👉 “わからないまま進んでいること”
だと思っています。
勉強が苦手になる子の共通点
例えば数学。
中1の「正負の数」があやふやなまま、
文字式へ進む。
方程式へ進む。
関数へ進む。
すると、どこかで必ず苦しくなります。
でも本人は、
「今の単元が難しい」
と思っています。
本当は違います。
👉 “今”わからないのではなく、
👉 “前”がわかっていない。
これが非常に多いのです。
英語でも同じことが起こります。
単語が定着していない。
be動詞と一般動詞の違いが曖昧。
そのまま長文読解に進む。
当然、苦しくなります。
でも学校の授業は、待ってくれません。
わからなくても進む。
理解できていなくても次へ行く。
すると子どもの中で、
👉 「勉強=わからないもの」
になってしまうのです。
“わかったつもり”が一番危ない
さらに厄介なのが、
👉 「わかったつもり」
です。
授業を聞くと、なんとなくわかった気になる。
解説を見ると、理解した気になる。
でも、自分一人では解けない。
これは、
👉 本当の意味では“わかっていない”
状態です。
では、どうすればいいのか
私は、
👉 「わかるまで先に進ませない」
ことが、とても大切だと思っています。
もちろん、これは簡単なことではありません。
時間もかかります。
でも、
👉 “わからないまま進む方が、もっと危険”
なのです。
「わかる」と「できる」は違う
ここで大切なのは、
👉 「わかった」と
👉 「できる」
は違うということです。
説明を聞いて理解することと、
自分一人で解けることは別です。
本当に理解できているかどうかは、
👉 “自分で解けるか”
で決まります。
だから私は、
・解く
・間違える
・やり直す
・もう一度解く
この繰り返しを大切にしています。
子どもは「できた」で変わる
勉強が苦手な子ほど、
👉 「自分はできない」
と思い込んでいます。
でも実際には、
“できない”のではなく、
👉 「できるところまで戻れていない」
だけのことが本当に多いのです。
そして、
・わかる
・解ける
・できる
この経験を積み重ねることで、
子どもは少しずつ変わっていきます。
だから「戻る」ことを大切にしたい
私は、必要なら前の学年まで戻ることも大切だと思っています。
中学生でも、小学校内容に戻ることがあります。
すると、
「え、こんなところから?」
と思われることもあります。
でも、土台がぐらぐらのまま上に積み上げても、
いつか崩れてしまいます。
だからこそ、
👉 「わかるところから始める」
これが大切なのです。
“できない子”ではなく“途中で止まっている子”
私は、子どもたちを見ていて思います。
本当に“できない子”なんて、ほとんどいません。
ただ、
👉 どこかでつまずき、
👉 わからないまま進み、
👉 自信を失ってしまった
だけなのです。
だから私は、
👉 「わかるまで進まない」
を大切にしたいと思っています。
時には、遠回りに見えるかもしれません
今の時代は、効率が求められます。
早く。
たくさん。
先へ。
でも、学力には、
👉 “飛ばしてはいけない段階”
があります。
焦って先へ進むより、
・理解する
・定着する
・繰り返す
この積み重ねの方が、結果的には大きな力になります。
「安心して間違えられる場所」を作りたい
ここで大切になるのが、環境です。
子どもが、
「間違えたら怒られる」
「できないと思われる」
そう感じている環境では、挑戦できません。
でも、
👉 間違えても大丈夫
👉 やり直せばいい
👉 少しずつできるようになればいい
そう思える環境では、子どもは前に進めます。
私は、
👉 「安心して間違えられる場所」
を作りたいと思っています。
本気で向き合うということ
私は、子どもたちに
「わからないまま前に進んでほしくない」
と思っています。
だからこそ、
👉 わかるまで向き合う
👉 できるまで繰り返す
ことを大切にしています。
それは、効率だけを考えれば、遠回りに見えるかもしれません。
でも私は、
👉 「わからないまま積み上げる苦しさ」
を、22年間たくさん見てきました。
だからこそ、ときには立ち止まり、
戻り、やり直すことも必要だと思っています。
もちろん、子どもにとっては楽ではありません。
ときには、
「もうやりたくない」
と思うこともあるでしょう。
でも私は、
👉 「できない」と決めつけて終わる教育
にはしたくありません。
子どもたちの可能性を信じているからこそ、
私は、本気で向き合いたいと思っています。
次回予告
次回は、
👉 「なぜ“繰り返し学習”が必要なのか」
についてお話しします。
実は、“一回やっただけ”では、ほとんど記憶に残らないのです。

