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盛岡の春?と畳の熱処理

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おはようございます。

盛岡の前田畳店、二代目の前田昌俊です。

今朝の盛岡、会社のわきです、ついこの間まであんなに積もっていた雪が、嘘のように会社の周りから消えていきました。

地面が見えてくると、なんだかホッとしますね。

夜が明けない朝はない、春の来ない冬はない、なんて言葉がありますが、まさに今「北国のターン(こっちの手番)」が来たなという、気持ちでこの記事を書いています。

今朝のxでも書きました。



さて、雪が解けて暖かくなってくると、嬉しい反面、職人として気になるのが「湿気」のことです。冬の間に溜まった湿気や、これから春に向けて上がってくる湿度。

これが畳にとってはなかなかの強敵でして・・。

今日は、先日も少しお話しした「畳の熱処理」について、あらためて私の経験を交えながら書いてみようと思います。



畳熱処理の効果と時間の話

まず、お客様から一番よく聞かれるのが「熱処理ってどれくらい時間がかかるの?」という質問です。

これ、意外と早くて、うちの店にあるような専用の畳乾燥機を使えば、だいたい1時間から2時間くらいで終わります。


正直なところ、どこの畳屋さんも似たようなシステムを使っているので、時間はそんなに大きく変わりません。


私たちの経験でも、2時間もしっかり熱を通せば、畳の芯まで乾燥して、中に潜んでいるカビやダニはほぼ全滅すると言われています。


なぜ「高温」が必要なのか

ダニ自体は50度くらいで死ぬと言われていますが、畳の表面だけじゃなく、厚みのある内部までしっかり熱を届けるためには、90度以上の温度で加熱することが重要なのです。

これによって、表面にいるやつらだけでなく、奥に隠れている卵までしっかり退治できるわけです。


しかも、これは薬品を一切使いません。熱だけで殺菌するので、小さいお子さんやペットがいるご家庭でも、終わったその日から安心してゴロゴロできる。

そこが熱処理の一番のメリットだと私は思っています。

ただ、あまりに長時間やりすぎると、今度は畳そのものが乾燥しすぎて傷んでしまうこともあるので、そのあたりの加減が職人の見極めどころだったりします。


・熊本市 公式サイト「ダニの予防と対策について」
https://www.city.kumamoto.jp/kiji00321347/index.html
根拠ポイント - 「ダニは50℃で10分以上処理すると死滅」と明記されています。
・福島県 公式サイト「ダニを増やさないために」
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045e/dani-boushi.html
根拠ポイント - 黒い布で覆うと高温(50℃以上)になり「殺虫には効果的」としています。
・日本化学工業協会 ダニ取りラボ「高温でダニは死滅する?ダニ対策で必要な温度を知ろう」
https://nikkaku-j.com/danitorilabo/activity-report/high_temperature_effect/
根拠ポイント - チリダニの高温抵抗性の実験データとして、50℃で2-6時間で0%(死滅)などの結果を掲載しています。
補足 - 畳の場合も「表面だけ50℃」では不十分になりやすいので、畳内部までその温度帯が届くやり方(スチーム等)と、その後の掃除機がけ(死骸やフンの除去)をセットで考えるのが現実的です。

参考引用



うちでできるぞ!畳乾燥のちょっとしたコツ

本職に任せるのが一番なのは間違いないですが、普段の生活の中で「ちょっと湿気が気になるな」という時に、家でできることもあります。

よく聞くのは布団乾燥機を使う方法です。

普通に布団乾燥機のノズルを畳に差し込むだけだと、実は熱が逃げてしまって、表面しか乾かないことが多いのです。

そこで一つ、私がおすすめしているのが「ビニール袋」を使った方法です。畳を1枚上げて、大きなビニール袋にふんわり包んで、そこに温風を送り込む。

こうすると熱が逃げずに袋の中で循環して、畳全体をしっかり温めることができます。

この時、袋の空気穴をあえて小さめにするのがポイントです。熱を閉じ込めることで、業務用の乾燥機に近い状態を少しでも再現しようというわけです。

こちらはAmazonのベストセラーでレビュー数、★4以上とおすすめです。

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もちろん、畳店の機械には及びませんが、梅雨時期や結露対策としては、かなり有効な手段になります。



畳のメンテナンス。長持ちさせるために

せっかく熱処理をして綺麗にしても、その後の生活環境でまた状態が変わってしまうことがあります。

こればかりは、住んでいるお家の構造や日当たり、お掃除の頻度によって結果に差が出てしまうのが正直なところです。

それでも、やはり基本は「目に沿った掃除機がけ」と「湿度管理」に尽きます。お天気の良い日の午前中に、数時間だけ天日干しをするのも良いですね。

あまり直射日光を当てすぎると畳が日焼けして硬くなってしまうので、3〜4時間くらいでさっと取り込むのがコツです。

盛岡の厳しい冬を越えて、これからやっと過ごしやすい季節がやってきます。新しい季節を気持ちよく迎えるために、足元の畳からリフレッシュしてみるのはいかがでしょうか。


もし「うちの畳はどうかな?」と不安になったら、いつでも盛岡の前田畳店まで声をかけてください。

今日も皆様にとって、穏やかで素敵な一日になりますように。
前田まさとし


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【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊 ・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主 ・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表 ・現在登録者10000人の襖系Youtuber ・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有 ・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く53歳

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