畳を上げる時期はいつ?【プロが解説】カビ・ダニ予防の最適なタイミング
「畳を上げるのに最適な時期はいつだろう?」「畳の湿気やカビ、ダニが気になるけれど、どう手入れすれば良いかわからない」といった悩みはありませんか。
畳のメンテナンスはタイミングがとても重要です。適切な時期を逃すと、気づかぬうちにカビやダニが繁殖しやすい環境を作ってしまうかもしれません。
この記事では、畳のプロが、畳を上げるべき最適な時期とその理由、具体的な手順から注意点までを徹底解説します。この記事を最後まで読めば、畳を健康な状態に保ち、清潔で心地よい和室を維持するための知識がきっと身につきますよ。
この記事のポイント
✅ 畳を上げるべきベストな時期が「春と秋」である理由がわかる
✅ プロが実践する正しい畳の上げ方と天日干しの手順がわかる
✅ カビやダニを効果的に予防するための具体的な注意点がわかる
✅ 天日干しが難しい場合の代替案や日々のメンテナンス法もわかる
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■畳を上げる時期は春と秋!カビ・ダニを防ぐベストなタイミングとは

畳のお手入れ、いつすれば良いのか迷いますよね。実は、畳を上げるのには「年に2回」の絶好の季節があるんです!
重い腰を上げて作業するからには、最も効果的なタイミングで行いたいものでしょう。ここでは、そのベストな時期と理由を詳しく見ていきます。
・畳を上げる最適な時期は「春」と「秋」の年2回
ずばり、畳を上げるのに最も適した時期は「春」と「秋」の、年に2回が理想的なペースになります。
具体的には、春なら3月から4月にかけて、秋であれば9月から10月ごろがベストタイミングといえるでしょう。この時期の晴れた日を狙って、畳のメンテナンスを計画してみてはいかがでしょうか。
・なぜ春と秋が良いのか?空気が乾燥するタイミングを狙う理由
その理由は、この2つの季節の「空気の乾燥ぐあい」にあります。畳のメンテナンスで最も重要なのは湿気対策ですから、空気が乾いている時期が一番効率的なのです。
春に行うのは、これからやってくる梅雨の湿気対策になります。ジメジメした季節が本格化する前に、一度畳をリフレッシュさせておくことで、カビやダニが繁殖しにくい状態を作っておけるのですよ。
そして秋は、夏や梅雨の間に畳が溜め込んだ湿気をリセットする絶好の機会にあたります。カラッと晴れた秋の空気は、畳の内部に残った水分を効率よく外に出してくれます。いわば、畳にとっての深呼吸のようなものかもしれません。
・この時期に畳を上げることで得られる3つの効果
では、このベストなタイミングで畳を上げると、どんないいことがあるのでしょうか?主な効果は3つございます。
一つ目は、もちろん「カビ・ダニの予防」です。カビやダニは湿気が大好きなので、その温床となる水分を根本から乾燥させることで、彼らが住みにくい環境を維持できます。
二つ目は、「畳の寿命が延びる」こと。湿気は畳の素材であるい草を傷める大きな原因。定期的に乾燥させることで、い草が傷みにくくなり、畳そのものが長持ちすることにつながります。
そして三つ目は、「い草の香りが復活する」ことです!湿気でこもっていた畳がリフレッシュされると、あの心地よい、い草の香りがふわりと蘇ります。お部屋の空気もきれいになって、とても気持ちが良いではありませんか。
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■カビ・ダニ対策に効果的な畳の上げ方|適切な時期とタイミングで行う手順
畳を上げるのに最適な時期が分かったら、次はいよいよ実践です!
「畳って重そうだし、なんだか大変そう…」と感じるかもしれませんが、コツさえ掴めば意外とスムーズに進められますよ。ここでは、畳を傷つけずに上げるための準備と手順を、分かりやすく解説いたします。
・畳を上げる前に準備すべき道具
まずは道具の準備から始めましょう。事前にこれらを揃えておくと、作業がぐっと楽になります。
一つ目は、畳をこじ開けるための道具です。ご家庭にある「マイナスドライバー」で代用できますが、その際は先端に布やタオルを巻きつけてください。
畳の縁を傷つけないための、大切なひと手間となります。もしあれば、「畳専用の手かぎ」を使うのが最も安全で確実でしょう。
二つ目は、ご自身の体を守るための「軍手」と「マスク」です。軍手は滑り止めになり、ケガの防止にもなります。そして、畳を上げるとホコリやカビの胞子が舞い上がることがあるので、マスクは忘れずに装着しましょう。
最後に、掃除のための「掃除機」と「雑巾」も用意しておいてください。
・【図解】畳を傷つけずに上げる手順とコツ
道具が揃ったら、いよいよ畳を上げていきます。力任せにやると畳や床を傷つける原因になるので、手順とコツをしっかり確認しましょう。
まず、畳と畳のすき間、もしくは壁際のすき間に、布を巻いたマイナスドライバーなどをゆっくりと差し込みます。
(ここに畳の角にドライバーを差し込むイラストや写真があると、さらに分かりやすくなりますね)
次に、てこの原理を使い、ぐっと持ち上げます。少し畳が浮いて指が入るくらいのすき間ができれば、あとは両手でしっかりと掴んで持ち上げることが可能です。
畳は思った以上に重さがありますので、腰を痛めないように足腰を使って持ち上げてくださいね。
ここで一つコツがあります!畳は部屋に合わせて微妙にサイズが違うことがあるため、元の位置が分からなくならないように、裏側にチョークやマスキングテープで印をつけておくことをお勧めいたします。
・畳を上げた後の床掃除がカビ・ダニ対策の重要なタイミング
畳をすべて上げたら、床板が姿を現します。実はこのタイミングこそ、カビ・ダニ対策のクライマックスなのです!
畳の下には、普段の掃除では取り切れないホコリや髪の毛、ダニの死骸などが溜まっています。これらはカビやダニにとって絶好のごちそう。これらを徹底的に取り除くことが、根本的な対策につながるのですね。
まずは掃除機で全体のホコリを丁寧に吸い取ります。特に部屋の隅は念入りに行いましょう。
その後、固く絞った雑巾で床板を水拭きし、最後に乾いた雑巾で水分をしっかりと拭き取ってください。
床が湿ったままだと新たなカビの原因になってしまうので、完全に乾かすことがとても大切です。
このひと手間で、畳を戻した後の快適さが大きく変わってきますよ。
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■畳を上げる時期に実践したい天日干し|カビ・ダニを防ぐタイミングと注意点
畳を運び出し、床板もきれいになったら、次はいよいよ畳本体のお手入れです。
せっかくですから、畳が吸い込んだ湿気をカラッと飛ばして、リフレッシュさせてあげましょう。ここでは、昔ながらの方法である「天日干し」の効果的なやり方と、大切な注意点を解説していきますね。
・効果を最大化する天日干しの方法(場所・時間・立てかけ方)
天日干しは、ただお日様に当てれば良いというわけでもありません。いくつかのコツを押さえることで、その効果を最大限に引き出すことが可能になります。
まず「場所」ですが、風通しの良いところを選んでください。そして、地面に直接置くのではなく、ブロックやビールケースのような台の上に置くと、裏側にもしっかりと風が通ります。
次に「時間」です。空気が乾燥している午前10時から午後3時くらいの間がゴールデンタイムといえるでしょう。片面2時間ずつ、合計で4時間程度干せば、十分に湿気を飛ばすことが可能です。
そして「立てかけ方」も重要なポイント。畳の裏側(畳床)は湿気が溜まりやすいので、まずは裏側を日光に向けて干し始めると効率的でございます。ゴザの部分(畳表)はデリケートなので、後から干すか、日陰側に向けておきましょう。
・畳の劣化を防ぐための注意点(直射日光は避けるべきか)

ここで一つ、非常に大切な注意点があります。それは、畳の表面である「い草」の部分を、強い直射日光に長時間当てないことです。
い草は自然の植物ですから、強い紫外線を浴びすぎると、人間のお肌と同じように日焼けをしてしまいます。その結果、きれいな緑色が褪せて黄色っぽくなったり、乾燥しすぎてささくれの原因になったりするかもしれません。
理想的なのは、日なたではなく「風通しの良い日陰」で干すこと。これなら畳を傷めずに、風の力でゆっくりと湿気を抜いていけます。
もし日陰がなければ、畳の表面に古いシーツなどを一枚かけてあげるだけでも、日焼け防止に有効ですよ。
・天日干しが難しい場合の室内での乾燥方法
「マンションだから干す場所がない」「当日の天気が悪くなってしまった」など、天日干しが難しい場合もございますよね。そんな時でも諦める必要はありません。
室内で乾燥させる場合は、とにかく「空気の流れ」を作ることが肝心です。
畳を壁に立てかける際に、畳と壁の間に空き缶や分厚い本などを挟んで、すき間を作ってあげましょう。畳同士を山のように立てかけて、互いに隙間を作るのも良い方法です。
さらに、扇風機やサーキュレーターで風を送ったり、エアコンの除湿(ドライ)機能を活用したりするのも、乾燥を促進させるのに大変役立ちます。
除湿器があれば、より効果的に湿気を取り除くことができるでしょう。 外で干すほどの爽快感はないかもしれませんが、これだけでも畳のコンディションは大きく改善されますので、ぜひ試してみてください。
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■畳を上げる時期やタイミングが合わない時に!カビ・ダニ対策なら畳乾燥機

春や秋のベストシーズンに作業するのが難しい、あるいは天日干しできるスペースがない、というケースもございますよね。
また、「もっと徹底的にカビやダニ対策をしたい!」と考えることもあるでしょう。 そんな時に心強い味方となるのが、畳のプロが使う「畳乾燥機」です。ここではその効果と、依頼する方法について見ていきましょう。
・天候に左右されずにカビ・ダニ対策ができる畳乾燥機の効果
畳乾燥機の最大の魅力は、なんといっても天候に左右されずに、いつでも最高のコンディションで畳を乾燥させられる点にあります。 梅雨の真っ只中でも、雪が降る冬でも、思い立った時にメンテナンスが可能です。
そして、その効果は天日干し以上かもしれません。 畳乾燥機は、高温の熱風で畳の芯からじっくりと水分を奪い去ります。
表面だけでなく、湿気が溜まりやすい内部までしっかりと乾燥させることができるのですね。 さらに、多くの乾燥機は80度前後の高温設定が可能です。
この熱によって、湿気だけでなく畳の内部に潜むダニを死滅させ、カビ菌の活動を抑える効果も期待できるのです。まさに、乾燥と熱消毒を同時に行うようなものでしょう。
・畳専門店の畳乾燥サービスを利用するメリットと依頼の流れ
畳乾燥機は専門的な設備ですから、一般的には畳屋さん(畳専門店)にサービスを依頼する形になります。
プロに任せるメリットは、なんといっても「手間いらずで確実」なこと。重い畳の運び出しから、乾燥後の設置まで、すべて専門家が安全に行ってくれます。
依頼の流れは、とてもシンプルです。 まずは、お近くの畳屋さんに電話やウェブサイトから「畳の乾燥をお願いしたい」と問い合わせてみましょう。
次に、日程を調整し、当日になると専門のスタッフが畳を引き取りに来てくれます。 その後、お店の工場にある専用の乾燥機で畳をしっかりと乾燥させ、作業が終わればまた自宅まで届けてくれて、元の位置にきれいに敷き直してくれます。
自己流でやって畳を傷つけてしまう心配もなく、安心してお任せできるのが嬉しいポイントですね。
・畳乾燥をプロに依頼した場合の費用目安
気になる費用ですが、これは地域やお店、畳のサイズによって変動があります。 あくまで一般的な目安として、畳乾燥のみを依頼した場合の料金は「畳1枚あたり2,000円~4,000円程度」と考えておくと良いでしょう。
この料金に、畳の運搬にかかる出張費が別途加わる場合もございますので、依頼する際には必ず総額の見積もりを確認することをお勧めいたします。
費用はかかりますが、その手軽さとカビ・ダニへの高い効果を考えれば、特に湿気が気になるお部屋にとっては、非常に価値のあるメンテナンス方法と言えるかもしれません。
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■畳を上げる時期以外のカビ・ダニ対策|日々のメンテナンスタイミングも重要
春と秋に畳を上げてしっかりメンテナンスをすることは、畳の健康にとって非常に大切です。
しかし、畳を良い状態で長持ちさせるには、それ以外の季節、つまり普段の暮らしの中でのちょっとした心がけが、実はとても重要になります。
ここでは、カビやダニを寄せ付けないための日々の習慣と、いざという時の対処法を見ていきましょう。
・普段から意識したいカビ・ダニを寄せ付けないための習慣
大掛かりなメンテナンスは年に2回で十分ですが、日々の小さな習慣が畳のコンディションを大きく左右いたします。
まず基本となるのが、「こまめな掃除」です。ホコリや髪の毛、食べ物のカスは、ダニにとってごちそうそのもの。掃除機を畳の目に沿って優しくかけることで、畳を傷めずにエサとなる汚れを取り除くことができます。
次に、畳の上に「万年床」を作らないことも大切です。敷きっぱなしの布団は、寝ている間の汗などの湿気を溜め込み、カビやダニが繁殖する最高の環境を作ってしまいます。
朝起きたら布団を畳む、これだけでも効果は絶大でございます。 同様に、洗濯物や濡れたタオルなどを畳の上に直接置くのも避けましょう。
・畳の湿気をコントロールする換気のタイミングと方法
畳の湿気対策として、最も手軽で効果的なのが「換気」です。お部屋の空気を入れ替えて、湿気を外に追い出してしまいましょう。
換気のベストタイミングは、もちろん「晴れて空気が乾燥している日」です。雨の日や湿度の高い日に窓を開けてしまうと、かえってお部屋に湿気を呼び込んでしまうので注意が必要ですね。
効果的な換気の方法は、お部屋の対角線上にある窓を2ヶ所開けて、空気の通り道を作ってあげること。時間はそれほど長くなくても大丈夫で、1日に5分から10分程度でも、空気が入れ替わることで湿気はかなり軽減されるでしょう。
・もしカビが発生してしまった場合の初期対処法
注意していても、お部屋の環境によってはカビが発生してしまうこともあるかもしれません。もし畳の表面にポツポツとカビを見つけても、慌てないでください。
ここでやってはいけないのが、いきなり掃除機で吸ったり、乾いた雑巾でこすったりすること。カビの胞子を畳の目に沿って広げてしまう可能性があります。
初期の軽いカビであれば、薬局などで手に入る「消毒用エタノール」が有効です。エタノールを乾いた布や使い古しの歯ブラシに少量つけ、畳の目に沿ってカビを優しく拭き取るように除去します。
その後、別の乾いた布でしっかりと乾拭きをして、水分を残さないようにすることが大切です。 もしカビが広範囲に及んでいたり、何度拭いても再発したりするようであれば、根本的な解決のために畳の専門家に相談することをお勧めいたします。
★畳を上げる時期はいつ?【プロが解説】カビ・ダニ予防の最適なタイミングのまとめ
✅ 畳を上げる最適な時期は、空気が乾燥する春と秋の年2回です。
✅ 春のメンテナンスは、梅雨の湿気が本格化する前の大切な予防策になります。
✅ 秋のメンテナンスは、夏に畳が溜め込んだ湿気をリセットするのに効果的です。
✅ 畳を上げる前には、ドライバーや軍手、マスクなどの道具を準備しましょう。
✅ 畳を上げる際は、てこの原理を使い、縁を傷つけないよう優しく持ち上げます。
✅ 畳を上げた後の床板掃除は、カビやダニのエサとなるホコリを一掃する重要なタイミングです。
✅ 天日干しは、畳の裏側から風通しの良い日陰で行うのが理想的です。
✅ 畳表面のい草は、直射日光に当てると色褪せや劣化の原因になるため注意が必要です。
✅ 天日干しが難しい場合、室内で扇風機や除湿器を使って乾燥させる方法も有効です。
✅ プロの畳乾燥機は、天候に関係なく畳の芯から乾燥させ、ダニを死滅させる効果が期待できます。
✅ 畳乾燥サービスは、運び出しから設置まで専門家に任せられるので手軽で確実です。
✅ 日々のこまめな掃除機がけが、カビやダニの繁殖を防ぐすべての基本となります。
✅ 晴れた日の数分間の換気は、畳の湿気をコントロールする最も簡単な習慣です。
✅ 敷きっぱなしの布団は湿気の温床になるため、毎日畳むことを心がけましょう。
✅ もし軽いカビが生えたら、消毒用エタノールで優しく拭き取り、しっかり乾燥させます。
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【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている
前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
・現在登録者9000人の襖系Youtuber
youtube.com/@tatami777
・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有
・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く52歳
【前田畳店の紹介】
盛岡で創業60年の信頼と実績!
たたみ、ふすま、しょうじ、カベ紙、アミ戸の張替えリフォームは
畳製作技能士一級・畳訓練指導員、壁装技能士1級、2級在籍の
前田畳店・インテリアマエダ
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