この世で一番嫌いなもの
真白さんの企画でこの記事を書く事に、経緯はゆきぽさんの記事がきっかけです。
それがこちらの記事です。
最初は軽い気持ちで私も書いてみようと思ったのですが、この世で一番嫌いなものを考えた時に私の過去の闇が浮かび上がってきました。
なので書こうか迷いましたが、過去の自分と向き合う機会だと思い書きたいと思います。
暗めの記事になるかもしれませんので苦手な方はスルーでお願いします。
この世で一番嫌いなものは何かと聞かれたら私は迷わず「いじめ」と答える。
痛みを伴う暴力が嫌いなわけではない。
私が心底軽蔑し、嫌悪しているのは、安全な場所に身を置きながら他人の尊厳を弄び、いざとなれば一瞬で逃げ出すような人間の浅ましさと卑怯さだ。
小学生の頃、私は陰湿ないじめの標的にされていた。
手口は巧妙で悪質だった
。一部の男子生徒が、女子生徒たちに「あいつはくさい」と嘘を吹き込んだ。
瞬く間に噂は広がり私は女子全員から露骨に避けられるようになった。
給食の時間になれば私の机だけが班から遠く引き離され、教室の隅へはじき出された。
「こっちに来ないで、くさいから」と浴びせられる言葉。
そしてその様子を離れた場所からニヤニヤと眺めている主犯の男子。
彼は表向きは私をかばうような素振りをみせながら、裏では火を焚きつけ、周囲を煽って楽しんでいた。
当時、私は同年代よりも体が大きく、力も強かった。
本気でやり返せば相手をねじ伏せることなど容易だったはずだ。
だが、私にはそれができなかった。
「お前は体が大きくて力が強いんだから、手を出したら相手が大怪我をする。絶対に手を出したらダメだよ。うちは母子家庭でお金もないんだから、相手に病院代なんて払えないんだからね」
母から繰り返し言われていたその言葉が私の両手を固く縛っていた。
母に迷惑をかけたくない。
心配をかけたくない。
穏やかな性格も手伝って私はどんな理不尽を突きつけられてもただひたすら我慢を重ねた。
中学生になり他校からの生徒も大勢入ってきて、小学校時代の同級生たちとはほとんどクラスが離れた。
しかし、あの主犯の男子だけは相変わらず私をからかい、小馬鹿にする態度を続けていた。
ある日、長年張り詰めていた糸が音を立てて切れた。
我慢の限界だった。
私は激しい怒りに任せその男子生徒に真正面から詰め寄った。
その瞬間相手の顔から血の気が引きあっさりと「ごめん」と謝ってきた。
小学生の頃から私を何年も苦しめ、周囲を巻き込んで孤立させていた張本人が、私が本気で怒りを露わにした途端怯えて縮み上がったのだ。
相手は私が力で敵わないことなど最初から分かっていたのだろう。
ただ私が「絶対に手を出してこない」と高をくくり反撃されない安全圏から石を投げ続けていただけだった。
その姿を見た瞬間激しい怒りは急速に引いていき底知れない「冷め」が胸を満たした。
——度胸もないくせにこんなちっぽけな臆病者が人を傷つけて楽しんでいたのか。
あれほど長く苦しい時間を耐え忍んできた理由がこんなにも浅ましく卑小な存在だったという事実に私はただただ呆れ果てた。
いじめの本質は悪意そのものよりもその裏にある「卑怯さ」にある。
相手の優しさや事情、反撃できない立場につけ込み自分は絶対に傷つかない場所から人を追い詰める。
そして、いざ真正面から向き合わされれば何の責任も覚悟も持たずに逃げ出すのだ。
安全な場所から他人の痛みを娯楽にするような卑怯さを私はこれからも決して許すことはない。
だからこそ私はこの世でいじめが一番嫌いだ。
この企画の元の記事はこちらです。
自分の過去と向き合う機会をいただき、真白さんとゆきぽさんには感謝です。
ありがとうございます。
こんな記事でも大丈夫でしょうか、問題があれば削除するので言ってください。
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