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実習指導者が最初の3日でやるべき学生の思考を止めない関わり手順

これまでいろんな理学療法学生の
実習指導を経験された画面越しのあなた。

まず、このnoteに触れてくださりありがとうございます。

わたしは、
「相手の理解度や空気感に合わせて、
 どのようにして伝え方や進め方を工夫するか」という
ことに興味があるPT教員です。

タイトルをみて何を今さらと感じたかもしれませんが、
これが今、うまく機能せずに実習が進んでいるなと
強く感じるようになりnoteにまとめました。

この記事が誰かの明日の行動を
変えるきっかけになってくれたら幸いです。


実習のあり方が変わった現在、
変わる前と比べていかがでしょうか。

わたし自身、教員という立場で、
現場の先生や学生達と話していると
この実習のあり方の中で、
今を生きる学生を指導する点に
ちょっとした工夫が必要だなと感じることが
多くなりました。

実習の体制が変わる前、
私が現場で実習生と関わる中で
なんとなくやっていたことが、
今、相当チカラを入れた方が良いかもしれないと
強く感じるようになりました。


病院勤務時代に実習指導をしていた
私の話を織り交ぜながら進めていきます。

「わかりません」しか返ってこない
あのなんとも言えない独特な空気。

聞いても、返ってこない。

「どう思う?」と投げると、
少し間があって、「わかりません」

もう一度、言い方を変えて聞き直すと、
また間があって、同じ言葉が返ってくる。
表情はかたく、
困っているのか、面倒なのか、
それとも自分が怖がられているのか、
どれなのかも分からない。

その日、
ぼんやりと学生時代だった自分を思い浮かべて、
ふと手が止まる。
自分の教え方が悪いのだろうかと。


まず、一つ目に共有しておきたいことがあります。

理学療法学科の学生36名を対象に、
唾液アミラーゼや心理尺度を測った研究があります。
そこで示されたのは、
学生は実習が始まる前の時点で、
すでにストレスを受けた状態にある
ということでした。

つまり、初日に目の前に立っている時点で、
その人はもう消耗しています。

そしてもう一つ。
ある養成校の学生64名への調査では、
実習中にハラスメントを感じたと答えた学生が
半数を超えていました。
内容として最も多かったのは
「忙しいからとあまり指導されない」というものです。
そして、感じたと答えた学生のうち、
実際に抗議した人はごくわずかで、
理学療法学科では8割以上が何も言わないまま
でした。
(単一校での調査です)

怒鳴っていないから大丈夫、とは言えない。
そして、目の前の沈黙が満足度の合図だとも限らない。

私が言いたいのは、
あなたが加害者だということではありません。

逆です。

学生が黙っているとき、
その理由は指導者の側からはほとんど見えないということです。


「厳しくするか優しくするか」この二択で悩んでいる限りあなたは抜けられない

沈黙が続くと、
たいてい考えることは二つに絞られていきます。

もっと厳しく言うべきなのか。
それとも、優しくしすぎているから甘えているのか。

この二つを行ったり来たりして、
その日の気分で寄せてしまう。
次の日また黙られて、また逆のことを試してみる。

私も、ずっとこの往復をしたことがあります。

臨床実習で担当した学生が、
治療プログラムを考える段階になると
「難しくてわかりません」しか
返さなくなったことがあります。

動作を見て、
正常から外れているところに目は向けられる。
けれど、それが機能障害のどこと
結びついているのかが整理できず、
そこから先に進めない。

そのとき私の頭にあったのは、
どうやって原因にたどりつかせればいいのか
ということでした。

厳しくするか優しくするかではなく、
指導方法が分かっていませんでした。
結局その場では、
自分の考え方をそのまま伝えました。

いま振り返ると、それは正解でも間違いでもなくて、
順番の問題だったと思っています。

そして、この行き詰まりは
私個人の力量の話ではないようです。

埼玉県内の病院と
老健120施設に送ったアンケート調査では、
指導者のおよそ8割が教育に関する研修の必要性
感じていました。
そして、学生の不十分な点として挙がったのは
「統合と解釈」が多かった一方で、
指導する側が困っていたのは対人スキルでした。

学生の考察力ではなく、
やりとりのほうで詰まっている。
しかも、8割が研修が必要だと感じている。

制度側もそれを前提にしています。
臨床実習指導者講習会は、
実質16時間以上の実施が求められ、
参加者が主体的に動く演習形式で
行うこととされています。

そしてテーマの中には、
指導者の在り方としてハラスメント防止を
含めることが義務づけられています。

https://www.japanpt.or.jp/assets/pdf/info/20181009_02/06_rinsyouzisyusido_181005.pdf

16時間以上かけて教える。
できないのが当たり前という前提で、
制度のほうが設計されている
わけです。

それでも解決しないのは、
たぶん、探している場所が
ずれているからだと思います。

指導者向けの記事や研修の多くは、
心構えの話で終わります。

「学生を尊重しましょう」
「信頼関係が大切です」という話。
どれも間違っていません。

でも、来週の月曜の朝9時に、
自分の口から何を言えばいいのかは、
そこには書かれていません。

そして、厳しさと優しさは、
どちらも「温度」の話です。
温度をいくら調整しても、
学生が答えられるようにはなりません。

変えるべきなのは、温度ではありません。

三日間で変えるのは、
たった一つだけです。
ここから先で、その一点と、
実際に、初日・2日目・3日目に
使える言い方を、
そのまま書いていきます。

有料パートを読むと、
月曜の朝に何を言うかが決まります。
初日に使うクローズドな問いの形、
2日目に材料を渡してから問う言い方、
3日目に一段だけ上げるときの
具体的な言い換え、
そして上げてみて黙られたときに
戻す手順。
あわせて、制度上
どこまで背負わなくていいのかも
整理しました。

「学生が劇的に伸びる」という話は
書いていません。
書いたのは、あなた側が
明日から使える言葉です。


変えるのは態度ではなく指示の粒度(細やかさ)

先に、答えだけ書いておきます。

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