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【青天レビュー】オードリー若林の小説は面白い?直木賞候補作を読んだ感想

オードリー若林正恭さんの『青天』が第175回直木賞候補に選ばれました。

そのニュースを見て、

「若林の小説が直木賞候補?」

と驚いた人も多いのではないでしょうか。

僕もその一人です。

ラジオやエッセイは好きでしたが、小説を読むのは今回が初めて。

直木賞候補と聞いて気になり、すぐに購入しました。

結論から言うと、

『青天』はアメフト小説というより、部活経験者に刺さる青春小説でした。

僕は野球部だったのですが、読んでいるうちに何度も高校時代を思い出しました。

アメフトを知らなくても楽しめるので、青春小説が好きな人にはおすすめの一冊です。



青天とは?

青天とは?

『青天』はオードリー若林正恭さんによる初の長編小説です。

主人公は総大三高アメフト部の「アリ」こと中村昴。

万年2回戦どまりのチームで高校生活を送っていたが、最後の大会で強豪校に敗れ引退します。

周囲が受験に向かうなか、自分だけが取り残されたような感覚になり、

勉強にも身が入らず、不良になるほど吹っ切れもしない。

そんな宙ぶらりんな日々を過ごしながら、再びアメフトと向き合う決意を固めていきます。

スポーツを題材にしていますが、本質は青春や成長、人間関係を描いた物語です。


読んだ感想|アメフトを知らなくても大丈夫

まず最初に伝えたいのがここです。

僕はアメフト経験者ではありません。

ルールも詳しくありませんし、NFLを追いかけているわけでもありません。

それでも楽しく読めます。

というのも、『青天』の面白さはアメフトそのものではないからです。

描かれているのは、

  • 仲間との関係

  • 将来への不安

  • 才能への嫉妬

  • 努力と結果のギャップ

  • 自分の居場所探し

といった誰もが経験する感情です。

スポーツの知識がなくても十分楽しめる作品でした。


一番共感したのはチームスポーツの空気感

個人的に一番良かったのはここです。

僕は中学・高校と野球部でした。

だからなのか、『青天』で描かれるチームの空気感がとてもリアルに感じました。

仲間だけどライバル。

応援したいけど負けたくない。

努力しても報われないことがある。

逆に、思いがけないチャンスが巡ってくることもある。

部活を経験した人なら一度は感じたことがある感情ではないでしょうか。

何度も自分の野球部時代を思い出してしまいました。

この感覚はスポーツの種類を超えて共通するものだと思います。


若林らしい人間観察が面白い

『青天』を読んでいて何度も感じたのが、

「若林ってやっぱり人を見るのがうまいな」

ということです。

オードリーのラジオやエッセイが好きな人ならわかると思いますが、若林さんは人間のちょっとした感情を拾うのが本当にうまい。

  • 劣等感

  • 承認欲求

  • 嫉妬

  • 見栄

  • 自意識

そういった感情がとてもうまく描かれています。

登場人物が極端ではなく、

「こういう人いるよな」

と思えるのも魅力でした。

だから登場人物に感情移入しやすいのだと思います。


なぜ直木賞候補になったのか

読み終わって納得したのはここでした。

この作品が評価された理由は、アメフトを描いたからではないと思います。

若林さんが描いているのは、

「青春の終わりと大人になる手前の不安」

です。

部活を引退したあと。

受験を控えた時期。

将来が見えない不安。

自分だけ取り残されているような焦り。

多くの人が経験したことのある感情が丁寧に描かれています。

だからスポーツ小説の枠を超えて、多くの読者の共感を集めたのではないでしょうか。

その他の直木賞候補は公式サイトで確認できます。


『青天』を読んで思ったこと

読み終わってふと考えました。

「なんで芸人の若林がこんな小説を書けるんだろう?」

もちろん文章力もあると思います。

でもそれ以上に、人間観察の積み重ねがあるのかなと思いました。

テレビやラジオを聴いていても感じますが、若林さんはずっと人を見ています。

  • 人の感情

  • 人との距離感

  • 自意識

  • 承認欲求

そうしたものを長年考え続けてきた人だからこそ、この小説が書けたのかもしれないですね。


『佐藤と若林の3600』も聴いてみたくなった

『青天』を読んでいると、もっと若林さんに興味が湧いてきます。

普段どんなことを考えているのか。

どんな視点で人を見ているのか。

そこで思い出したのがAudibleで配信されているトークポッドキャスト番組『佐藤と若林の3600』。

小説の解説ではありません。どきどきキャンプ佐藤満春と若林の雑談番組。

ただ雑談を聴いていると、

「なるほど。」

と、腑に落ちる瞬間があります。

『青天』が面白かった人なら楽しめると思います。

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息子にも読ませたいと思った

僕には野球部の息子がいます。

だから読み終わったあと、こんなことを思いました。

「これ、息子にも読ませたいな」と。

チームの中で悩み、葛藤しながら成長していく。

努力しても報われないことがある。

それでも前に進む。

そんな経験はどのスポーツにも共通しています。

今の息子が読んだら何を感じるだろう。

そんなことを考えながら本を閉じました。


青天レビューまとめ

『青天』はアメフト小説でありながら、人間ドラマとしても完成度の高い作品でした。

特におすすめしたいのは、

  • 部活経験がある人

  • 青春小説が好きな人

  • 人間ドラマが好きな人

  • オードリー若林が好きな人

  • お子様がおられる父母の人

です。

アメフトを知らなくても問題ありません。

むしろ、かつて何かに打ち込んだ経験がある人ほど共感できると思います。

直木賞候補という話題性だけでなく、一冊の青春小説として十分面白い作品でした。

そして読み終わったあと、きっとこう思うはずです。

「お笑い芸人の若林が、なんでこんな小説が書けるんだろう」

その答えを探したくなった人は、『佐藤と若林の3600』もぜひ聴いてみてください。

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