「普通に生きてるだけで偉い」1月
1月って、なぜだか“ちゃんとしてない自分”が目につきやすい月だと思う。
お正月の空気が抜けて、街の色が少しだけ灰色に戻って、寒さが骨にしみる頃。
SNSには「今年こそ」「目標」「習慣化」みたいな言葉が並んで、
それを見たあと、自分の部屋の散らかった感じとか、ため息の回数とか、
そういうものが、急に“だめ”に見えてくる。
でもね。
1月を生きてるだけで、ほんとうに偉いよ。
年末年始って、休んだようで休めてない人も多い。
会う人が増えたり、気を遣う場面が続いたり、
「楽しそうにしてないと」みたいな空気に、心が追いつかなかったり。
そこに追い打ちみたいに寒さがくる。
日が落ちるのが早くて、朝は布団が手を離してくれなくて、
身体のエンジンが、なかなか温まらない。
そんな季節に、「普通に」って、実はすごく難しい。
“普通”って、すごく体力がいる。
心理学っぽい話をすると、冬は心も省エネモードに入りやすいんだって。
光が少ないと気分が沈みやすくなるし、寒いと体は守りに入る。
だから、やる気が出ないのは怠けじゃなくて、自然な反応だったりする。
それでも、あなたは起きて、
行ける日は外に出て、
誰かに返事をして、
必要なものを買って、
ごはんを食べて、
今日を終わらせてる。
それって、誰かに見せる“成果”じゃないけど、
ちゃんと生きてる証拠だよ。
たぶん1月は、「始めなきゃ」が多すぎるんだと思う。
始めるって、エネルギーがいるのに。
心がまだ冬毛みたいに、守りの層をまとってる時期に、
無理に春みたいに走ろうとすると、息が切れやすい。
だから、もし今、何も進んでない気がしても、
置いていかれた気がしても、
あなたのペースが遅いわけじゃない。
ただ、今は“冬の速度”なだけ。
「普通に生きてるだけで偉い」って、
本当は、落ち込んだ人にだけ言う言葉じゃないと思う。
元気に見える人も、
うまく笑えてる人も、
ちゃんと働けてる人も、
みんな、それぞれのところで、ちゃんと疲れてる。
誰にも見えないところで、
折れそうな心をそっと抱え直しながら、
今日という一日を通過してる。
だから、あなたが今、ただ息をしていること。
それだけで、十分に“よくやってる”。
もし今夜、何かひとつだけ自分にしてあげるなら、
「今日も生きた」って、心の中で小さく丸をつけてみて。
立派なことじゃなくていい。
ただ、あなたの今日に、やさしく印をつける感じで。
1月は、頑張る月じゃなくて、
凍えないように守る月でもいい。
最後に、ここまで読んでくれたあなたへ。
今日、ちゃんとここにいることが、もう十分すごいよ。
読んだあと、胸の奥が少しでもほどけていたらいいな。
寒い夜は、心まで冷えやすいから。あたたかい飲み物でも、ひと口。
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しんどい恋を抱えた人が「少し休める場所」になるような文章を、これからも書いていきます。
