無理に「今年こそ」を言わなくていい
年が変わると、
空気が少しだけせわしなくなる。
「今年こそは」
「今年こそ、ちゃんと」
そんな言葉が、あちこちから聞こえてくる。
でももし今、
その言葉を口にするのが苦しいなら、
無理に言わなくていいと思う。
去年の終わりから、心が追いついていない人もいる。
まだ別れの余韻の中にいて、
昨日のことすら整理できていない人もいる。
それなのに、
新しい年になった途端、
前を向かないといけないような気がしてしまう。
でも、気持ちは
カレンダー通りには進まない。
心って、
もう少し曖昧で、
もう少し遅れてやってくるものだから。
「今年こそ幸せになりたい」
そう思えない自分を、
責めなくていい。
それは怠けているわけでも、
弱いわけでもなくて、
ちゃんと、傷ついた証拠だから。
心理学では、
人は安心できてはじめて、
前を向く力が戻ると言われている。
今はまだ、
立ち上がるよりも
座り込んで深呼吸する時期なのかもしれない。
目標を立てなくてもいい。
抱負を言えなくてもいい。
「今年は、少し静かに過ごす」
それだけで、十分すぎるくらい。
無理に希望を掲げなくても、
時間はちゃんと流れていくし、
あなたの心も、
あなたのペースで回復していく。
“今年こそ”を言わない選択は、
あきらめじゃない。
自分を守る、やさしい判断だと思う。
今日できたことが、
「起きられた」だけでもいい。
「泣かなかった」でもいいし、
「ちゃんと泣いた」でもいい。
それで今日は、合格。
未来の自分を急かさずに、
今の自分の隣に、
そっと座ってあげてほしい。
静かな夜に、
そんなふうに過ごす一年の始まりも、
悪くないと思う。
今日も、ここまで読んでくれてありがとう。
この文章が、少しでも呼吸を深くするきっかけになっていたらうれしいです。
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