元旦、それでも心は昨日のままでいい
目が覚めて、
日付だけが新しくなっている朝。
世界は何事もなかったように静かで、
昨日の続きみたいな空気の中に、
「元旦」という名前だけが、そっと置かれている。
おめでとう、って言葉が行き交うけれど。
心の中は、まだ追いついていない人もいる。
昨日の夜から、気持ちはほとんど動いていない。
それでも、不思議と責める声は少しだけ弱くなっている。
元旦は、
何かを始める日じゃなくてもいい。
心が追いつくのを、待つ日にしてもいい。
心理学では、
人は「変わらなきゃ」と思うほど、心が固くなると言われている。
だから、今日は頑張らなくていい。
変わらなくていい。
昨日の自分を、そのまま連れてきていい。
窓から差し込む朝の光は、
決意を求めてこない。
ただ、そこにあるだけ。
まだ好きな気持ちが残っていても、
まだ整理できていなくても、
元旦の光は、ちゃんとあなたにも届いている。
新しい年は、
何かを証明するためにあるんじゃない。
「ここにいていい」と、
静かに確認するための時間なのかもしれない。
今日は、
大きな目標も、前向きな言葉もいらない。
深呼吸ひとつで、十分。
昨日から続いているあなたを、
そのまま、今日の朝に座らせてあげよう。
あけましておめでとう、じゃなくて。
「ここまで来たね」
それくらいの言葉で、今日はいい。
今日も、ちゃんと息をしている。
それだけで、新しい年の一歩目としては、十分だよ。
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