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映画『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』|大丈夫、室井さんは私たちの心の中にいるぞ

私の愛する『踊る大捜査線』シリーズ。
noteでもめちゃくちゃ感想書いてます。
なんと5本。


いや、よくこんなに書いたな。


そんな中での『踊る大捜査線』、室井さんのスピンオフ。
青島はいない。すみれさんもいない。
それでも、「あの頃」を経たからこその考え方や生き方になった室井さんのその後を描かれたら、『踊る大捜査線』ファンは見ずにはいられない。たぶんあの『踊る大捜査線』の笑いとシリアスの合わせ技は見られなくて、室井さんは既に警察を辞めていて、なんか悲しい最後らしいと噂でうっすらと知っていても、『踊る大捜査線』ファンとして見たんだよ。『室井慎次 敗れざるもの』(1時間55分)、『室井慎次 生き続けるもの』(1時間57分)、合計約4時間、貴重な週末の夜に2夜連続で見たんだよ。
それなのに、ラストはあんな気持ちにさせられないといけないの?
と泣きたくなった映画『室井慎次 敗れざるもの』(前編)、『室井慎次 生き続けるもの』(後編)のあらすじはこちら。


警察を辞め、故郷・秋田に帰った室井慎次。「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」という想いで、少年たちと一緒に穏やかに暮らすも、ある日、家の傍で他殺と思われる死体が発見される。そんな中、かつて湾岸署を占拠した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘だという少女・杏が現れ、穏やかな暮らしを求めたはずの室井の日常が徐々に変化していく。



室井さんのデコの皺がやばい!!!


わざわざ大きな文字で言うことでもないですが、その皺に歴史を感じたので太字で書きました。
昔は眉間だけだったのに!
テレビドラマ版の映像も流してくれるので、時は流れたなぁ……そりゃあ私もアラフォーになるよなぁ……としみじみしました。


室井さんを主役に持ってくると、「もはやこれは『踊る大捜査線』なのか……?」と疑問に思うくらいカラーの違う作品になるのは『容疑者 室井慎次』(2005)で学習済みなので、その辺は大丈夫。
青島と「あの頃」を過ごした、青島が寝てるだけだと知って「死んだんじゃないのか」と言っていた室井さんの、「今」を知りたいのだ!




※この先は結末に触れるのと、基本的に文句が多いので、未視聴の方と、この映画好きだなぁって思っている方は今すぐこの記事を閉じてください!!!




青島がいないのはもちろん寂しいんですけど、かつて湾岸署の玄関で立番をしていた緒方(甲本雅裕)が警視庁の捜査第一課の警部補として出てきたり(すごいじゃん!警部補って、古畑任三郎も最初「警部補」だったぞ!)、室井さんの後輩の新城(筧利夫)が出てきたり、過去のメンツが登場してテンションがあがります。過去の事件の話もちょいちょい挟まれ、ああ、室井さんはもう刑事ではないけれど、確かに警視庁の「室井慎次」として確かに存在して、戦ってきた歴史があるんだと改めて感じました。


そう、よかったんです。
笑いがなくとも、室井さんが警察を辞めて秋田で暮らしていても、加害者や被害者の家族である子供たちを引き取ってみんなで暮らしていることも、全部納得できました。


筧さんも真矢ミキも室井さんを信頼していることがわかって、今の2人がいるのは確かに室井さんがいたからで、2人以外にもそうやって室井さんに影響を受けた人は大勢いたんじゃないかなと思えました。
室井さんはひたすら「青島との約束を守れなかった」と嘆いていましたが、室井さんによって考え方を変えた人はきっといて、わかりやすく「組織を変える」ことはできなかったかもしれないけれど、室井さんによって考え方を変えられた人たちの思いが、これから少しずつでも広がっていく可能性はあるんじゃないかと希望のようなものも感じました。


そう、それはいい。そこまではいい。
納得できないのは、ラストですよ。






なんで室井さんの最期があれなんですかーーー(大声)?!!!!!


あれなんですかーーー?
あれなんですかーーー?
(やまびこ)


と、あの山に向かって叫びたい気分です。


あんな吹雪の中で探しに行ったらダメでしょ!
警察とか出動して、完全に迷惑かけてたじゃん。二次被害がでたらどうすんだよ。
室井さんはそんなことしないよ。周りの人のことちゃんと考えられる人だよ。自分の気持ちだけで突っ走る人じゃない。いくら愛犬のことが心配でたまらないとしても、その気持ちを隠して「あいつはきっと大丈夫だ。帰ってくる」と子供たちに言い聞かせられる人だよ。
しかもさっき、子供を任せてほしいって加藤浩次(室井さんが預かってる1番下の子の親)に言ったばっかだよ?あの子、あんなにボロボロになってでも室井さんのところに帰ってきて、加藤も逮捕されて、またこれから一緒に暮らそうねってなったとこじゃん。
舌の根の乾かぬうちにってまさにこのことだよ。あの子たちとまた一緒に暮らしてくれよ。持病があるかもしれないけど、最後まで病気と闘って、ギリギリまであの子たちといてくれよ。
子供を任せてほしいって言った人が、その直後にあんな吹雪の中に突っ込んで行っちゃダメだろうよ!!!!


室井さんがこんなにも多くの人に影響を与えていた、好かれていた、その人のためになると信じられることをしていた、それがみんなの世界を少しずついいものに変えていく、
そんなことは、室井さんが生きていてもいくらでも表現できましたよね?
万一、どうしても室井さんの最期を描きたかったとしても、あのラストは嫌だよ。こんなことになら、言い方悪いけど、事件の犯人に刺されるとか、子供たちを守ろうとして刺されるとか、そういう方がまだよかった。室井さんの最期が、あんな寒そうな中で、誰にも別れを告げられないままなんて、可哀想すぎるよ。
例えば室井さんが死ぬのはもっと先にできなかったの?都心の大学に進学した長男(齋藤潤)が長期休みにこっちに戻ってきて、長女(私の好きな福本莉子)は地元の美容室とかでアルバイトしてて、1番下のあの子も少し大きくなってて、そんな中で穏やかに闘病しながらも子供たちに囲まれて幸せそうにしている室井さんを見たかったよ。そんで、そこから時間が飛んで室井さんの遺影にあの子たちが花を備えてる、くらいじゃダメだった?
余白がほしかった。まだまだ私たちの中に、生きている室井さんを描きたかったよ。



せっかく青島が主演の『踊る大捜査線』の映画が公開されるのに、そこにはもう室井さんはいないの?青島と室井さんがいて、初めて完全な『踊る大捜査線』になるんじゃないの?


っていうか、ラストで青島来てたのは嬉しかったけど、呼び出しあったとしてもあそこまで行ってたんなら線香あげていけ!それくらいの時間はあるだろうよ!絶対あるよ!
行こうとして行かない、会おうとして会わない、は「この先」がある時にやることだよ!「この先」で会うから、今会わないことに意味があるんだよ。もう「この先」はないのに、なぜ会わない?意味がわからない。会っていけ!働き方改革はどこ行った!!!



この映画によって、室井さんの物語は完全に終わってしまいました。もう私たちは「室井さん、あの子たちと楽しくやってるかな」「病気大丈夫かな」とすら想像させてもらえないんです。


おい、なんてことしてくれたんだ!
室井さんはもう制作者の方たちだけのもんじゃないんですよ。こっちだってもう30年近く『踊る大捜査線』の記憶と共に生きてるんです!なぜ我々をこんな悲しい気持ちにさせるんですか!我々の室井慎次を何だと思ってるんですか!!!!
と見終わった直後はクレーム入れたくなるレベルでした。


もうですね、私は勝手に室井さんは生きてることにしてます。
いいんです。生きてます。大丈夫です。
室井慎次は我々の心の中で生きてます。
死に顔見せてこなかったのがせめてもの救いなんで、どうにかこうにか死んでなかったんだってことにして、室井さんは今も秋田のあの家で子供たちと暮らしてるってことにしてます。
青島はお焼香をあげたいとかではなく、ただ単に室井さんに挨拶したくて秋田まで来てただけです。で、2人の再会はまた今度ねってことで終わっただけです。
室井さんは今も穏やかに、幸せに暮らしてます。大丈夫です。そういうことにしましょう。



夫に「何で今回の映画の絵じゃないの?」と聞いたら、
「俺はあの映画を認めてない!」とぷりぷりしてました。



齋藤潤に会いに来た弁護士(生駒里奈)が相当ひどい奴だったんで、そいつへの悪口を書いてやろうと思ってたんですけど、あまりのラストに弁護士どうでもよくなりました。



いいんだ、室井さんは心の中で生きてるんだ!!!



おしまい。


【追記2】2026.8.16
『踊る大捜査線』ファンの皆さま、ついにドラマ版がBlu-ray化されるみたいです!!!
ドラマ版のBlu-ray出ないかな〜ってずっと思ってたんですよ。ついに!ついに出ます涙!
やったーー!


せっかくだからAmazon限定のトートバッグ付きの方がいいかな。限定っていいですよね。欲しいな。でも使う時ないかな……さりげなかったらスーパー行く時とかに使えるかな……



でも、新作の映画はやっぱり楽しみ!

それにしても、昔の青島、今見てもかっこいいな。

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