日曜劇場『リブート』最終回|常に松ケンがそこにいた、と思わせる鈴木亮平の演技力
日曜劇場『リブート』、最終回でしたね。
面白かった!鈴木亮平が出ているドラマでつまらないものはない!!!たぶん。(←見ていないものもあるので「たぶん」)
前回の鈴木亮平主演の日曜劇場『下剋上球児』から早2年。
前回は生徒たちの顔を中々覚えられずに苦労しましたが、今回は鈴木亮平を見ながら「松ケン可哀想すぎ!」「松ケン大丈夫か?!」と叫ぶカオスな日々を過ごしました。
『リブート』の脚本家である黒岩勉は話の中盤でガラっと話を展開させて、ドラマを更に面白くさせるのが得意な人です。
例えば『全領域異常解決室』ではオカルトかと思わせておいての神々との戦いへ。
例えば『マイファミリー!』ではある家族の誘拐事件を描いていると思わせておいて主人公も誘拐事件の犯人グループの一味に引き摺り込まれる展開へ。
ふふーん、と思って見ていると突然ギアを上げてくるので油断してはいないのが黒岩勉。
途中離脱をしたら後悔する黒岩勉。
ということで、今回もなんとなく、リブートしてるのは早瀬陸(松山ケンイチ)だけじゃないんだろうなーと思って見てましたが、死んだと思ったもとの儀堂(鈴木亮平)がまだ生きていたり、一香(戸田恵梨香)は夏海(山口紗弥加)だったりと色々な展開があって面白かったです!
そう、1話の時点で「夏海もリブートしてんじゃない?」とは思ったんですよ。
でも、あまりに戸田恵梨香が妹を大事にしていたので「ああこれは本物の妹だ、一香は夏海じゃないか」とサクっとその可能性を自分で否定してしまいました。
これが私の単純なところなんですけど、命をかけて守ったり戦ったりできるのは家族しかいないと安易に決めつけがちです。
以前『アンチヒーロー』を見た時も、長谷川さんがあんなにも必死なのはあの死刑囚が長谷川さんのお兄さんだからだ!と見当違いな予想をnoteで堂々としておりました。
そう、夏海が一香の妹を大事にするのは血が繋がってるからじゃない。
自分の命を引き換えにする覚悟でお金を用意しようとするのは血が繋がっているからじゃない。
血が繋がっていなくても、家族じゃなくても、自分の大切な人が命をかけて守ろうとした人なら守りたいし、その人の気持ちがわかるから何としても救いたい。本当の家族じゃなくても、彼女といると心が安らぎ、自分にも家族がいると安心できた。だから救いたい。
きっとそうだと思わせてくれた戸田恵梨香の演技力がすごい。
元の一香は明るくて、妹思いなんかじゃなくて元気いっぱいで、海外で遊ぶんだ!と言ってエネルギーに満ち溢れてました。
なんかもう、妹好きじゃないの!と言っている彼女すら可愛かった。
それが実は、本当は全て妹のためで、妹の手術代のために自分の命を差し出したのだと分かった時は泣きました。
一香。お前死ぬのがわかってて、あんなに元気に振る舞ってたのか。妹のことなんか好きじゃないと言って、海外で遊ぶなんて嘘ついて、ずっと明るく夏海に自分のことを教えてくれていたのか。
自分のことを夏海に全て教え、自分が用無しになった瞬間に殺されるのがわかってて、そんな素振りを見せなかったのか。怖いと言わなかったのか。
絶対怖かったのに。絶対絶対怖かったのに。
眠れなくなる日も、逃げ出したくなる日も絶対何日もあったはずなのに、その恐怖をたった1人で乗り越えたのか。1番近くにいる夏海に何も言わず、夏海の負担にならないように笑ってたのか。
どんだけの勇気がいるんだよ。合六と契約して、自分と同じ顔になった夏海にあって、自分のことを教える日々を過ごして、どんだけの勇気がいるんだよ。
最後まで泣き言を言わなかった。夏海にも、きっと妹にも言わなかった。
最後まで動揺を見せることなく、妹のことだけ夏海に託した一香を見たら、そりゃあ、どんなことがあっても一香の妹を助ける決心をするよ。
っていうか、合六さ、マジで……
ケーキくらい食わせてやってくれよ!ばかやろう涙!!!
それにしても、9話まで塚地があまりに存在感なくて、しかもあの組織の中の役回りもよくわからなくて、もしかして実はめちゃくちゃ偉い人が身を潜めてるんじゃ……って思ってたんですけど、そんなことなかったです。塚地、お前はほんとにただただ飯食ってただけだったんだな。期待しちまったよ。
そして、松山ケンイチ。
松ケン、ほぼ1話しか出てません。それでも本当に全話通してずっと出ていた感が強いです。
私今期見ていたドラマが『リブート』と『テミスの不確かな法廷』(あと『替え玉ブラヴォー!』見てましたが、こちらはだいぶ前に終わっちゃったのでね)だったので、「いやー、なんか今期松ケンしか見てなかったな」と思いかけて「いやいや、『リブート』松ケンほぼ出てないわ!鈴木亮平だわ!」と慌てて思考を修正しました。
鈴木亮平の演技の賜物だと思うんですけど、私の中で鈴木亮平が演じていたのは儀堂で、早瀬陸は松ケンなんですよ。鈴木亮平が演じていたとしても、鈴木亮平の外見をした松ケンとして見ていたので、圧倒的な「松ケン全話出てた感」がやばい。
私の中で、鈴木亮平より松ケンの「出てた感」の方が強いくらいです。
うん、なんか一人二役をとんでもない労力で演じた鈴木亮平に申し訳ない。
ラストの家族団欒で、大きくなった息子が昔の姿になり、戸田恵梨香が山口紗弥加の姿になった瞬間、
「本物の松ケンがついに来るぞ来るぞ来るぞ来るぞ……」
と期待させ、
でもやっぱり鈴木亮平の姿で、
もう松ケンの姿は見れないのかと思わせたところで、
一瞬の松ケン。
………松ケーーン涙!!!!
(思わず大声で叫びました)
いやー、心を弄ばれました。
松ケンの姿を心待ちにしすぎて、私は松ケンファンだったのかと錯覚しそうになりました。

最初から最後までずっとブレずに家族を大事にしてきた彼と、
大切だからこそ家族に言えずに家族を守ろうとした彼女と、
ぶっきら棒な中でも奥さんを大事にしていた彼と、
仲間を家族のように大切にしてきた彼と、
見た目が同じでも夫じゃないとすぐに気づいた彼女と、
好きじゃないと言いながら妹のために命を差し出した彼女と、
愛する奥さんに裏切られた傷を静かに抱えてきた彼と、
人の心はないんかと思うくらい最低最悪でも家族のことは助けて欲しいと頭を下げた彼と、
本当に、さまざまな「家族」への愛の形を見せてくれたドラマでした。
鈴木亮平さん、本当にお疲れ様でした!!!!
おしまい。
伊藤英明よ、前を向くんだ。
お前を心から愛してくれる彼女と、これから絶対出会えるからな。大丈夫だぞ。
