SPドラマ『俺の話は長い ~2025・春~』|満(生田斗真)がもはや甥っ子のように愛おしい。
みつるー!
会いたかったぞーーー涙!!!!
と、スペシャルドラマが放送されることを知って歓喜したのは私だけじゃないはず。
日テレのスペシャルドラマ『俺の話は長い ~2025・春~』。
まさに口から生まれたような男・岸辺満(生田斗真)。
常に自分を正当化し、相手を軽やかに否定する。どう考えても相手の方が正しくても、次から次へと屁理屈を並べ立て、結果的に相手が折れる。正しくない満に折れる。
長年ニートの身でありながら、自分がニートであることに引け目を感じることもなく、30過ぎても完全に親に依存しているにも関わらず、なんとも堂々としたニートっぷり。
ちょっといいことしてるなと思ったら実は裏でお金もらってたり、やっぱコイツいい奴かもと思った瞬間にスッと距離を保ってくる、永遠に掴めない男・満が戻ってきました。
2019年に放送された『俺の話は長い』は、1話が「30分2本立て」という、『ちびまる子ちゃん』や『ドラえもん』アニメのような仕立て。
どんな感じになるのかな、と気軽に見始めたらめちゃくちゃ面白くて、もう『サザエさん』みたいに永遠と放送してくれればいいのに!と思ってました。
脚本は金子茂樹の完全オリジナル。第38回向田邦子賞受賞してます。
そりゃあ受賞しますとも!
誰かが殺されるとかゾンビが出てくるとか巨大な敵と戦うとか、そんなの何もありません。
ニートの満とその家族の日常が淡々と描かれて、それでも何かわからんけどめちゃくちゃ面白い!という謎のドラマ。こういうドラマを見ると脚本家の力を感じます。
私の中で『ゆとりですがなにか』と『俺の話は長い』の2本は、あらすじでは伝わらない面白さが詰まった謎の2大傑作ドラマです。
そんな『俺の話は長い』のスペシャルドラマ『俺の話は長い ~2025・春~』のあらすじはこちら。
ニートの岸辺満(生田斗真)、36歳。5年前、長い長い家族との確執の末、覚悟を決めて県会議員の秘書の職に就いたものの、2カ月でクビに。母・房枝(原田美枝子)に寄生しながらのんびり暮らしている満。
しかし、房枝が切り盛りしてきた喫茶店『ポラリス』は、3年前から休業したまま。そんな岸辺家に、姉・綾子(小池栄子)と夫・光司(安田顕)がやって来る。このまま店を閉めるのはもったいないという綾子は、「会社を辞めて『ポラリス』を継ぎたい」と爆弾発言。綾子に岸辺家と店を乗っ取られてしまうかもしれないと焦る満は猛反発し、「俺はこの家を売るべきだと思う」と言ってしまう――。
「俺はこの家を売るべきだと思う」って、ばかやろう!お前、この家と店なくなったらどうすんだよ!!!
と全視聴者が思った瞬間。
っていうか満!お前まだニートだったのか……!
そんでもってまだその破壊力抜群の上下グレーのトレーナー着てんのか!それ何代目だよ、買い換える時たまには違う色買ってみようかな〜ってなんないの?!
そんなことより姉ちゃんの綾子(小池栄子)に店やってもらえ!お前どうせこれからもニートなんだろ?!家売ってどうすんだよ!お母さんは綾子の家で同居するからいいけど、お前はどこ住むんだよ!そもそもお前バイトしてんのか?してないだろ?家借りる金がどこにあるんだよ!
相変わらず高齢の親に寄生して、何の後ろめたさも感じていないような満。
飼ってるカメに家を売ることを伝えて「お前だけが心配だよ」とか声かけてたんですけど、いや、私たちはお前(満)が心配だよ!と頭叩いてやりたくなりました。
相変わらず自己肯定感がエベレスト級に高い満。
こいつ、なんでこんなに卑屈にならないんだ。
36にもなってニートで、明らかに親のスネ齧りまくって生きてるくせに、なんでこんなに偉そうなんだ。なんでこんなに自信満々の態度でいられるんだ。
私なんて朝早く起きて家族の朝食用意して、仕事して帰ってきて子供のお迎え行って、夕飯用意して、学校と塾の宿題見て、風呂入れて、それでも「朝ごはんもっと栄養あるもの付けないとダメだよな…」とか「また子供に怒っちゃったな……」とか日々反省したり自己嫌悪になったりしてるんですよ。
それなのに満はアレ。
アレ……!!!!!
何もしてないくせにアレ!!!
あの態度……!!!
うん、私めちゃくちゃ頑張ってるわ。
決して卑屈になることなんてなかった。
私頑張ってる。
みたいな気持ちになります。
そして、家を売るなら一緒に住もうよと満に言い出した姉の夫、光司(安田顕)さん。
光司さーーーーん!!!!
いやいや、だめだよ。何誘ってんの。
満なんかと一緒に住んだら、生活費も家賃も入れてくれないし、ただただ光司さんたちの出費がかさむだけで何もいい事ないよ。
けれど、光司さんの誘いに対して「嫌ですよ」と意外にもはっきり断る満。
……いや、お前が嫌って言うなよ!有難い話だろうが!光司さんは満と一緒に住まない方がいいけど、お前そこは嬉しそうにしとけよ!
それでも、一緒に住もうよ、と何故か食い下がる光司さん。
ニートの口が悪い義弟なんて普通関わりたくないと思うのに、光司さん満のこと好きすぎ。
で、姪っ子(清原果耶)の車の練習に付き合い、姉の家にお邪魔した満はまた綾子(小池栄子)と口喧嘩に。
人が嫌がる1番嫌な言葉を常に選んで相手にぶつける満。人が1番嫌がる言葉を選べるって、もう本当にある意味天才なのでは?
何とか満と一緒に暮らしたい光司さんが、家族全員揃った場で提案しますが、みんな却下。満と住むのみんな反対。そりゃそうよ、光司さん。
お金の話になると、敷金礼金は姉ちゃんにお世話になる予定ですと飄々と告げる満。
いや、なんでこっちがお前の家の敷金礼金用意しなきゃなんないのよ!(←いきなり小池栄子の気持ちになる)自分で準備しなさいよ!
と心の中で思わず叫びました。
満「そんな簡単にバイトできる人間ならこんなに長く実家に居座ってねーわ」
……だから、なんでお前はそんな偉そうなんだよ!!!!!!!
綾子よ、ここまで本当に大変だったね。私があなたのこと褒めてあげたいよ。こんなのとずっと一緒に暮らしてきたの?本当にお疲れ様。絶縁してなくて偉いよ。
敷金礼金用意しなくていいからね。あ、でもそうするとお母さんが用意することになっちゃうのか。じゃあどうしよう?やっぱり用意する?
ああもう、うちの満が本当にごめんね。(←今度は突然母親の気持ち)
それでも、大事なところは不思議と押さえているというか、光司さんの久しぶりのライブに娘の春海(清原果耶)を誘い、光司さんに乾杯させてやれよと春海に言い、帰りは春海の運転で帰るところまで取り付けました。運転初心者の春海のために、初心者マークまで持ってきている徹底ぶり。
おい、こいつ仕事できるぞ。今すぐ仕事させよう。
最後はなんと満が喫茶店「ポラリス」を継ぐと宣言して、家の売却は反故に。
(不動産屋さん、契約する気で家に来たのに可哀想……!)
満、ついに決めたのか。
やっと決めてくれたのか。
よし、私もポラリスの常連になってやる。コーヒー好きじゃないけど、ポラリス行くよ。お前の自慢のコーヒーを出してくれ。
そのうち、休みの日には夫や子供たちも連れて行って軽食とかケーキとか注文するよ。仕事したくないなーと言う私を、軽妙に丸め込んでくれ。
満、もうやめんなよ。ニートに戻るなよ。ポラリス、大事にしてくれよ。みんなが、本当にみんながお前を応援してんだよ。
お前はなんていうかもう、私の甥っ子みたいな気持ちなんだよ。
時々、元気かなって想像しちゃうんだよ。
ニートでも口が悪くても、お前を嫌いになれない。あんなに偉そうな態度でも、それでも家族に大事に思われてる満を見ると安心する。
もうニートじゃないけど、また元気な姿を見せてくれ。
頼む、何年後でもいいから、またお前の元気な姿を見せてくれ。
頼む日テレ。
頼む、金子茂樹。
頼む、生田斗真さん、原田美枝子さん、小池栄子さん、安田顕さん、清原果耶さん。
癪だけど、私は満がめちゃくちゃ好きなんだ。
また満たちに会わせてくれ。
また続編作ってください!!!!!
おしまい。
お店の改修とかで一回綾子の家に居候する話は見たい。(光司さんが1人でウキウキしてそう)
