見出し画像

26年7月13日:KSC 今日の一歩が未来になる 担当:ペイル・インク・トライフェクタ(Pale Ink Trifecta)

皆さま、本日もお越しいただきありがとうございます♪
ペイル・インク・トライフェクタ(Pale Ink Trifecta)ランです

今日は、いつもの日ノ出家が『将来のお金』という少し難しそうなお話に挑戦します。でも安心してくださいね。堅苦しいお勉強ではありません

笑ったり、ツッコんだり、『なるほど!』と頷いたり。そんな賑やかな家族の時間を眺めているうちに、FP――ファイナンシャル・プランナーと、ファイナンシャル・プランニングの役割が自然と見えてくるはずです

それでは皆さま、ご一緒に日ノ出家の未来会議をのぞいてみましょう

休日の日ノ出家
朝ごはんを食べ終えた瞬間だった

陽菜乃:「ねぇみんな! 今日ちょっと面白いことしない?」
光里:「その言い方、だいたいロクでもないやつ!」
陽菜乃:「失礼だなぁ。今日は家族会議!」
光里:「やっぱりロクでもなかった!」

影臣:「……家族会議、ですか?」
影乃:「何についてでしょう?」
陽菜乃:「将来のお金!」
光里:「重っ!」
影乃:「朝食後とは思えない話題ですね」

陽菜乃:「でもさぁ、お金って毎日使うじゃん? だったら楽しく考えた方が得じゃない?」
光里:「私は考えなくてもいいかなー」
陽菜乃:「光里!理由を述べよ!」
光里:「宝くじ当たれば終わり!」
陽菜乃:「はい却下!」
光里:「早っ!」

わあ、始まったね!
休日の静かな朝が、一気にお祭りみたいになったよ
難しい話を始めようとしているのに、一番大きな笑い声が先に聞こえてくる

これも日ノ出家らしい景色だね!

影臣:「宝くじも一つの楽しみですが……人生全部を任せるには、少し心細いですね」
光里:「えー。夢くらい見させてよ」
影乃:「夢を見ること自体は悪くないと思います。ただ……」
光里:「ただ?」

影乃:「夢だけで予定を立てるのは、不安かもしれません」
光里:「うっ……影乃が正論パンチしてきた」
陽菜乃:「じゃあ例えばさ!」

陽菜乃は立ち上がると、ノートとペンを持ってきた

陽菜乃:「家買う!」
光里:「うん」
陽菜乃:「旅行!」
光里:「行きたい!」
陽菜乃:「老後!」
光里:「急におばあちゃん!」
陽菜乃:「子どもの勉強!」
光里:「まだ子どもいない!」

陽菜乃:「でも人生って、こういうイベントいっぱいあるじゃん!」
影臣:「確かに、一つずつ考えるより……全体を見る必要はありますね」
光里:「全体?」
影臣:「人生全体です」
光里:「人生ってスケール大きすぎない?」

今は笑ってる
でも、笑いながら少しだけ考え始めている
こういう時間って、あとから思い返すと意外と忘れられないんだよね

陽菜乃:「人生ってさ、お金だけじゃないじゃん?」
光里:「うん」
陽菜乃:「でも、お金が全然関係ないわけでもない」
影乃:「生活には収入も支出もありますし、資産や保険なども関わってきますから」
光里:「うわ、急に難しい単語!」
陽菜乃:「だから全部まとめて考えられたら安心だよねーって話!」
光里:「まとめ役が欲しい!」
影臣:「そうですね」

影臣は静かにうなずいた

影臣:「一人で全部考えるのは、簡単ではありません」
光里:「私は三日で投げる自信ある」
陽菜乃:「三日も頑張るの?」
光里:「褒められた!」

影乃はテーブルの上に置かれたノートを見つめ、小さく首をかしげる

影乃:「人生設計……」
影臣:「気になりますか?」
影乃:「はい。人生全体を考える方法があるのなら、少し知ってみたいです」
光里:「私も気になる!」
陽菜乃:「ほら! 面白くなってきた!」

楽しいって、不思議だね

最初は冗談だったはずなのに、「ちょっと知ってみたい」が生まれるだけで、新しい景色が始まる

今日という一日は、まだ始まったばかり

来年の今日も同じ会話をするとは限らない
だからこそ、この「気になった!」という瞬間が、きっと一番面白いんだよね

昼の光は、少しずつ窓辺を移ろっていました
賑やかだった食卓も、笑い声が一息つく頃には、小川の流れのように穏やかさを取り戻しています

人は何かを知ろうとするとき、答えより先に静けさへ辿り着くのでしょう
夜空の星も、最初から星座として見えていたわけではありません
昔からそこにあった光へ、ある日ふと気付くだけなのかもしれませんね

影臣:「先ほど影乃が『人生設計』という言葉を口にしましたね」
影乃:「はい。少し気になりました」
影臣:「人生設計には、一つの考え方があります」
光里:「人生に説明書があるってこと?」
影臣:「説明書というより……地図、でしょうか」
陽菜乃:「おっ、なんか急にかっこいい。」
影臣:「目的地だけを書いた地図では、途中で迷ってしまいます」
影乃:「途中も含めて考える……という意味でしょうか?」

影臣は静かにうなずいた

影臣:「そうです」

川は海だけを見て流れているわけではありません
石を避け、風を映し、季節を受け止めながら形を変えていきます
人生もまた、一つの出来事だけでは語れない流れを持っているのでしょう

影乃は机の上に置かれていた本を手に取る

影乃:「『ファイナンシャル・プランニング』……」
光里:「それ、FPってやつ?」
影乃:「そう書かれています」
陽菜乃:「何するものなの?」
影乃:「人生の設計を実現するために、お金に関することを全体として考えること……のようです」
光里:「全体?」
影乃:「収入や支出だけではありません」

影乃はページをゆっくり追う

影乃:「資産や負債、保障の内容なども確認しながら……」
陽菜乃:「わあ、いっぱいある」
影乃:「住宅、教育、老後、生活保障、税務、相続など、それぞれを別々ではなく、一つの人生として考えるそうです」
光里:「宿題みたいに一教科ずつじゃないんだ」
影臣:「ええ。一つずつも大切ですが、繋がりを見ることも同じくらい大切なのだと思います」

夜空を見上げると、一つひとつの星は離れています
けれど、人はその間に線を描き、星座という景色を見つけました
出来事は点でも、人生は線として流れているのでしょう

光里:「でも……さ」
光里:「家も、お金も、税金も、老後も全部考えるとか無理じゃない?」
陽菜乃:「私は三日で頭から煙が出る」
光里:「お母さん、私より早かった」

影乃は小さく笑う

影乃:「だからこそ、一人で抱え込む前提ではないのかもしれません」
影臣:「そうですね」
影臣:「人生を一枚の地図として眺める。その考え方が、ファイナンシャル・プランニングなのだと思います」
陽菜乃:「なるほどねぇ」
光里:「全部覚えるって話じゃなくて、全部繋がってるって話なんだ」
影乃:「そういうことだったのですね……」

その言葉は大きく響くこともなく、昼下がりの空気へ静かに溶けていった
月は昼間にも空にあります
見えないだけで、消えてはいません

今日の日ノ出家も同じなのでしょう

笑いの奥には、小さな気付きがありました
まだ答えは出ていません
けれど……一つの景色は少しだけ輪郭を持ち始めました

昼の陽射しが、少しだけ柔らかくなっていました
窓から入る風が、テーブルの上の紙を静かに揺らします

誰も急いではいません

少し前よりも、言葉を受け止める時間が増えたように思います
それだけで、距離は少し近づいたのかもしれません

陽菜乃:「ねぇ……人生全部を考えるって分かったけどさ」
光里:「うん」
陽菜乃:「結局、一人でやるの?」

少しだけ、部屋が静かになりました
影乃は開いていた本へ視線を落とします

すぐには答えません

文字を一つずつ追ってから、小さく口を開きました

影乃:「……違うみたいです」
光里:「違う?」
影乃:「必要に応じて、他の専門家の協力を得ながら、と書かれています」

影臣は穏やかにうなずきます

影臣:「一人で全てを解決する仕事ではない、ということですね」

窓の外では、風が庭の草花を揺らしていました
一本だけでは強すぎる風も、寄り添う葉があると少し優しく見えることがあります
人も、少し似ているのかもしれません

光里:「へぇ~じゃあFPって何でも屋じゃないんだ」
影乃:「はい」
影乃:「税金なら税の専門家がいますし、法律なら法律の専門家がいます」
陽菜乃:「なるほど……困ったら、その人に繋いでくれる感じ?」
影臣:「そういう役割もあるのでしょう」
影乃:「ファイナンシャル・プランナーは、お金に関する人生全体を見ながら、必要であれば専門家と協力して、計画を立てたり、実行を支えたり、見直したりする専門家……だそうです」
光里:「全部知ってる人じゃなくて?」
影乃:「そう……FPは全部を一緒に考えてくれる人、なのかもしれません」

その言葉を、誰も急いで続けませんでした
少しだけ沈黙があります
けれど、その静けさは気まずくありません

理解が追いつくのを、みんなで待っている時間でした

陽菜乃:「なんか安心した」
光里:「うん」

光里:「全部一人で考えろ!って言われたら……私、逃げてた」
陽菜乃:「私も逃げてるね」

影臣は小さく笑いました

影臣:「相談できる相手がいると思うだけでも、人は前へ進みやすくなるのかもしれません」
影乃:「はい」
影乃:「計画を立てることも大切ですが、それを支えてくれる人がいることも、大切なのですね」
陽菜乃:「それって家族も同じね」
影臣:「そうですね」
光里:「一人で悩むより、みんなで考えた方が楽だもん」

影乃は姉の方を見て、少しだけ微笑みました

影乃:「……それも、悪くありませんね」
光里:「おっ、影乃が笑った」
影乃:「なっ……少しだけです」
陽菜乃:「十分!十分!」

家族の笑い声は大きくありません
それでも部屋は、少しだけ温かくなりました

特別なことは起きませんでした
誰かが劇的に変わったわけでもありません

ただ、一人で抱えるものだと思っていた未来へ
「一緒に考えてくれる人がいる」という場所が見つかっただけです

それだけで、不思議と心は軽くなるのだと思います

気付けば、同じテーブルを囲む距離も少しだけ近づいていました
それだけで、今日は十分だったのかもしれません

家族会議は終盤です
話題は十分に広がりました

ここから必要なのは整理です
理由は、理解だけでは行動へ繋がらないからだと思います

陽菜乃:「結局……さ」
陽菜乃:「FPさんって、全部決めてくれる人なの?」
光里:「私だったら『推し活に全部使いましょう!』って言ってほしい」
影臣:「それは少し困りますね」
光里:「夢くらい見させてよ」

影乃は本を閉じ、ゆっくりと言葉を選んだ

影乃:「私は……違うように感じました」
陽菜乃:「違う?」
影乃:「FPは、人生を決める人ではありません」
光里:「おっ」
影乃:「人生をどう歩きたいかは、本人が決めます」

影臣は静かに続ける

影臣:「その選択を実現するための計画を一緒に立て、実行を支え、必要があれば見直す。それがファイナンシャル・プランナーなのだと思います」
陽菜乃:「なるほど……答えをくれる先生じゃなくて、一緒に考えてくれる人なんだ」
影乃:「はい」

ここまで話してきた内容は、一つへ繋がります
人生を選ぶのは本人です
その選択を支えることが、ファイナンシャル・プランナーの役割なのだと思います

陽菜乃:「じゃあ聞いてみよう!」

陽菜乃は立ち上がる

陽菜乃:「もしFPさんに相談するとしたら、何を相談する?」
光里:「私は推し活!」
影臣:「理由は?」
光里:「趣味を我慢しない生活をしたいから」
陽菜乃:「いいねぇ」
影臣:「私は老後でしょうか?」
陽菜乃:「早いって」
影臣:「早いうちに考えるからこそ、選択肢は残ります」

陽菜乃は少し考えてから笑う

陽菜乃:「私は旅行!」
光里:「お母さんらしい」
陽菜乃:「人生、楽しまなきゃ損!」

影乃は静かに口を開いた

影乃:「私は……将来です」
光里:「将来?」
影乃:「いや……まだ決まっている訳ではありません」
影乃:「でもだからこそ、今から少しずつ考えていきたいです」

誰も急いで返事はしなかった
その選択を否定する人はいない

影臣は、小さくうなずく

影臣:「その考え方は、大切だと思います」

決断は、大きな出来事だけではありません

『今から考えてみよう』

その一言も、一つの選択です
歩幅は小さくても、自分で選んだ一歩であることは変わりません

光里:「でもさ……みんな答えが違うね」
陽菜乃:「それでいいんじゃない?」
影臣:「同じ人生ではありませんから」
影乃:「目的が違えば、必要な計画も変わります」
陽菜乃:「だから相談する内容も違うんだ」
影臣:「ええ」

影臣:「答えを合わせる必要はありません」
影乃:「それぞれの人生に合わせて、一緒に考える」

影乃は小さく微笑む

影乃:「それが、ファイナンシャル・プランナーという専門家なのでしょう」
光里:「なんか安心した」
陽菜乃:「うん」

陽菜乃:「全部一人で決めろって言われるより、ずっと心強いね」
影臣:「そうですね」
影臣:「ですが、選ぶ責任だけは本人に残ります」
光里:「そこは代わってくれないんだ」
影臣:「人生ですから」

光里は少し笑って肩をすくめた

光里:「じゃあ私は、ちゃんと推し活を選びます!」
陽菜乃:「そこはブレないね!」

家族の笑い声が、食卓へ戻ってきた

結論は一つです
人生を選ぶのは本人です

ファイナンシャル・プランナーは、その人生をより良く歩むために、ライフプランの立案、実行の支援、そして必要に応じた見直しを行う専門家です

楽な道とは限りません
正解だったかは、その時には分からないこともあります

それでも、自分で選び、考え、歩き続ける

その歩みを支える存在がいることは、決して小さなことではないと思います

日ノ出家の休日は終わりました
ですが、それぞれが選ぶ人生は、ここから続いていきます

物語は以上です
この物語をイメージした楽曲をラジオ風に仕上げました
興味がある方は下記リンクにて確認してみて下さい

いや……楽曲だけでいいし と思う方はこちらです

いいなと思ったら応援しよう!