第5章『特訓』第1節:ハクレイナの個人戦講座【ケンタウルスストーリーイベント】
私は、ヘリテージ・ループ(Heritage Loop)の皆さんに会う為、ある場所にいる
迷子さん曰く
「この場所に行けば彼女達に会えるわ」
との事だ
その場所に着くと、葦毛の小柄なケンタウルスがそこにいた
「あの……ヘリテージ・ループの方で間違いないでしょうか?」
「え、あっ、うんそうだよ!……ああ、なるほど!ランちゃんのところの白毛ちゃんだよね?」
「はい。ヴァイスノヴァと申します」
「はじめましてかな?私はハクレイナだよ!それで……今日はどうしたの?ここに来た理由とかあるよね?」
私は、彼女に事情を説明した
「そっか……ランちゃんに追いつきたいんだね……いいね、それ!分かった!お姉さんがいろいろ教えてあげるよ!」
「ありがとうございます。助かります」
(良かった……意外とまともな人で……ここの住人は基本頭がおかしい人が多いから助かります)
「じゃあまず……ヴァイスは、この場所の“個人レース”についてどれくらい知ってる?」
「すみません……大まかなところしか分かっていません」
「そっか、じゃあ大丈夫!一から説明するね!まずはこの能力表を見て!」



「ここれはね、自分たちの能力を数値化したものだよ!例として、ランちゃんとヴァイスと私のデータを入れてる!」
「ありがとうございます……それで、この表はどう見ればいいのでしょうか」
「うん!まずね、【行(Row): 数字】は距離別って分かるよね?」
「はい、そこは問題ありません」
「で、【列(Column): アルファベット】は開催地!JRAの10場に対応してるよ!」
「なるほど……ただ、小倉3600mのような条件もありますが、実際にありましたか?」
「実際のレースじゃないよ!でこの空間特有の“チーム戦”で使うの!」
「チーム戦……ですか」
「そうそう!実際の競馬は公正競馬だから、チームで走る事は無いけれど、ここの空間はチームで走って、誰かが勝てばチーム勝利になるチーム戦っていうのがあるの!」
「ロードレースに近いですね」
「そうそう、そんな感じ!……でも今チーム戦の説明をやると分かりにくいから、基本からいこうか!」
「はい、その方が助かります」
「じゃあ例でいくね!NHKマイルCの東京1600m!を私の基本能力値を元に説明するね」
「お願いします」
「まず距離が1600mだから、行の1600を見る!」

「はい」
「次に東京だから列の東京!」

「はい」
「その二つを繋ぎあわせると……352ポイントになるわけ。これが基本ポイントだよ!」

「成程」
「で、ここに“枠の人気”と“着順”を掛ける!」
「枠の人気と着順、ですか」
「ん!この空間は8頭立て想定だから、1〜8枠で計算するの!」
「はい」
「各枠の人気と着順を平均するの!」
「えーっと……つまりどういう事ですか?」
「そうだね……例えば……」
8枠16番 4番人気5着
8枠17番 1番人気15着
8枠18番 7番人気1着
「人気は【(4+1+7)/3=4】で着順は【(5+15+1)/3=7】になるよね」
「……はい」
「これを全枠やって順位を決めて、対応表で倍率を出して……基本ポイントに掛けるの!……今回は他の枠は省略するけど、計算の結果……人気は3位、着順は5位とするね」
「はい」
「これを下記対応表に沿って基本ポイントに掛け合わせると……」


「なるほど……ただ、少し手順が多い気がしますが、何か理由があるのでしょうか」
「単純だよ!そのままだと結果が分かっちゃって面白くないでしょ!」
「確かに……それはそうですね……ただ……今までレースの話が出ていなかった気がしますが」
「それはね……この空間のレースは“日本ダービーの翌週から次のダービーまで”で回してるの!」
「そう……ですか」
(つまり……今5月ですから、6月から新馬戦から始めるという事実を利用して無理やりこじつけるましたね)
「とりあえず説明はここまで!質問ある?」
「レースについては特にありません。ただ……基本能力値はどうやって上げるのでしょうか?」
「あ、それはね……」
「あっお母さんいた」
そこには、青毛の馬がいた……お母さんってなんでしょう?
「ナクティア!その呼び方やめてって言ってるでしょ!」
「了解。修正する。……それより、迷子さんが呼んでいた。優先度は高い」
「迷子さんが……分かったわ。では、すみませんナクティア。私の代わりにヴァイスさんに基本能力の上げ方を説明しておいてくれる?」
「問題ない。この条件なら再現できる」
「助かる!ごめんねヴァイス、ちょっと行ってくる!」
「分かりました。いってらっしゃい」
こうして、私はハクレイナからレースの説明を聞き終えた
基本能力の上昇方法は聞きそびれましたが……まあこのナクティアからちゃんとした説明があるでしょう……多分ですが
