期待されない場所で、立ち止まっていた
距離を取りたくなった理由は、
練習がきつかったからではない。
これだけ練習しているのに、
期待されていないと感じたからだ。
ダンスを一生懸命覚えて、披露しても、
そこに関心が向いていない。
それが、どうしても引っかかった。
ダンスに対する期待値が低い。
それは、分かっていた。
始めて間もない。
経験も浅い。
上手いわけがない。
それでも、
「期待されていない」「見られていない」
という感覚は、思っていた以上につらかった。
練習すればするほど、
その差がはっきり見えてくる。
たった一ヶ月続けたところで、
急に何かが変わるわけじゃない。
頭では、分かっている。
それでも、
感情が追いつかなかった。
今までの自分は、
できないことや、
時間がかかることから、
距離を取ってきた。
できることだけを、
それなりにやってきた。
だからこそ、
ここまで自主練を続けているのは、
自分の中では、初めてのことだった。
ダンスの流れは分かる。
曲も、少しずつ踊れるようになってきた。
でも、周りから見れば、
その曲は一日あれば
ある程度踊れるものだ。
自分は、
毎日練習して、
やっとそこに追いついた。
それでも、
期待されることはない。
関心も、向けられない。
それが、
一番悔しかった。
評価されたいわけじゃない。
褒めてほしいわけでもない。
ただ、
「見てもらえていない」と感じることが、
どうしても苦しかった。
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