「ゲーム機の恐怖」第八話
再会
アルバム
やい!
てめぇ!聞いてんのか!
てめぇだよてめぇ!そこの口を半開きのままボーっと突っ立ってるでくの坊みてぇなアホ面したおめぇだよ!
なぁにすっとぼけた顔してやがんだよ。てめぇだよてめぇ!
この野郎、裏切りやがって。なにが”俺に任せろ”だ、この野郎。
おかげでこっちはな、危うくディスクトレー開いて飛ぶところだったんだよ。大ケガしたらどうしてくれんだよ、この野郎。
なにニヤついてやがるんだ。こっちはよ、腹の虫が収まらねぇんだよ。ちょっとこっち来い!目ぇ覚まさせてやる。
なに?
無理ですねじゃねぇ!こっちに来いってんだ、やろう。
まぁ、そうだな。裕哉がこっち見てるしな。
よし、分かった。後できっちり落とし前付けてもらおうか。え?
あの野郎”後で行くから、待ってて~”だってよ。ちょっと先に出れたからって調子に乗りやがって。
あぁ、俺ぁ穏やかじゃねぇよ。
夜
それにしても何でてめぇだけ逃げたんだ。あ?
ちゃんと言えば許してやるから。俺ぁ嘘つかねぇよ。そこいらの先生とは違ぇんだよ。
あ?なに?裕哉が真剣にアルバムを観ていたから?あぁ、それで?
それで嬉しくなっちまったって?
なんでぇ、チクショー。怒りたくても怒れねぇ。思いはみんな一緒ってわけかぃ。いや、勘違いしねぇでくれ。てめぇの言い分を完全に信じたわけじゃねぇ。信じたわけじゃねぇが、言ってることは分かる。
ちゃんとお天道様に正面から堂々と言えるってわけだな?無理ってなんだよ。なに?紫外線には当たりたくない?なんだよ、てめぇ。急に人間みてぇなこと言うんだな。色褪せてしまう?笑わせてくれるねぇ。思い出の塊みたいなてめぇが色褪せるのが怖いってのか?変わったやつだな、てめぇは。
まぁいいや。つまりは俺たちは結局は同じ気持ちってことで間違えねぇな?てめぇは裕哉のこと大好きだし、俺は裕哉の笑顔が見たい。そうだな?
よし。信じた。あぁ、てめぇを信じた。それじゃぁ今回のことは水に流してやろう。は?流さねぇでくれ?水に濡れたらふやけちまう?知らねぇよ、バカ。やっぱりてめぇと話してると前に進まねぇ。
俺もよ過去に縛られてちゃいけねぇな。未来を見なきゃならねぇよ。
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