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「プランタン銀座」をご存じ?

数か月に一度の精神科クリニック。
「デパスじゃなくて、ワイパックス?ワイパックスで眠れるの?」と医師に聞かれた。
不眠に悩む人はワイパックス一錠では眠れないらしいが、どうも私は「薬を飲んだ」という安心感で眠れてしまうようだ。飲むのを忘れた日は飲まなくても眠れるけれど、(薬飲んでない)と思い出すと、気になって眠れなくなったりするので、無理をせずに飲むことにしている。
気持ちがざわつくことが多い昨今なので。

GUの広告にあった「もこもこスカート」が欲しくて、クリニックの帰りに寄った。元は「プランタン銀座」があった建物だ。
ユニクロが侵食(?)し始めた頃は、まだ5階か6階のフロアひとつにおさまっていたはずだが、今やユニクロ一色なのにはびっくり。
「プランタン銀座」と言って通じる人がどれぐらいいるのだろう?

私が就職した頃は、「プランタン銀座」は、銀座三越や松坂屋(現GINZA SIX)などとは一味違ったおしゃれなデパートだった。大学の卒業旅行でパリの本家プランタンにも行き、その様子は知っていたから、(だいぶ違うな)とは思ったけれど、それでも、上の方の階にアートを売るコーナーがあったりで、仕事が早く終わった日には途中下車して見て回るのが好きだった。初めて自分のお金で版画を買ったのも「プランタン銀座」だ。
今はその面影はどこにもない。

あんなに大きなユニクロを銀座の入口(有楽町ともいえる)に作って、銀座の大通りにあった全館ユニクロの建物はどうなったのだろう?健在?
目抜き通りがブランド店一色になってから、あの通りを端から端までぶらぶら歩くこともなくなったので様子がわからない。今や銀座というと、ロフトと無印良品、時々伊東屋、たまーに鳩居堂。あとは素通り。

元「プランタン銀座」のユニクロビルの地下にはオーケーストアまで入り、銀座ランチの高さに嘆くサラリーマンたちを救っていると聞く。ダイソーまで入っていた。そうそう、むさしの森珈琲が入っているのも初めて知った。今度行ってみよう。

ユニクロ一階の花売場の花は安いし(立派なブーケが1980円だった。ふつうの花屋なら4000円5000円ぐらいしそうなやつ)、珈琲スタンドの珈琲も安くていい香りがしていた。銀座価格なら一杯1000円も覚悟しなければならないところ、200円との噂。(メニューを見てこなかった)まごうことなき庶民の味方だ。『銀座庶民MAP』を作ってみたくなる。

勝手にユニクロビルと呼んでしまったが、正式名称は『マロニエゲート銀座2』というらしい。銀座大通りのユニクロもまだあるようだ。
たまには銀座を歩いて、ブランド路面店に立つ「どこから出てきたの?」的ドアマン(?)のウォッチングでもしてみよう。あれはなかなか突っ込める。(店内から出てきた日本人らしきスタッフもモデルのようであった。募集要項に「容姿端麗」とでもあるのだろうか)

『マロニエゲート銀座』といえば、1に入っている「東急ハンズ」からいつの間にか「東急」が消えた。今はただ「ハンズ」というらしい。
なぜ?いつの間に?(二回言った)

時代に取り残されていく初老人なのであった。

追伸
薬局で、なかなか呼ばれず、どんどん抜かされていく気がしたので、おかしいなあと思ったら、案の定、呼ばれたことに気付かなかったようだ。
カウンターを注目していたら、薬剤師さんの口元が私の名を呼んだように見えたので行ってみたら、「先ほどご不在でしたので」と言われた。
「耳が悪くて聞こえなかったんだと思います」と言うと、若い男性薬剤師さん、えらく恐縮して、「それは申し訳ないです。すみませんでした。次からきちんとお声かけしますね」と言ってくれた。こんな心ある丁寧な対応は珍しい。気遣いがとても嬉しくて、気持ちがあったかくなった。


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