見出し画像

新NISAを始める前に、貯金ゼロの人がまず整えるべきこと

新NISAが始まってから、投資の話を目にする機会が本当に増えました。

SNSを開けば、

「毎月5万円積み立てています」
「資産が300万円を超えました」
「新NISAで将来に備えています」
「もっと早く始めればよかった」

そんな投稿が、次々に流れてきます。

それを見るたびに、
私は少し焦っていました。

「早く始めなきゃ」

「このままだと取り残されるかもしれない」

「みんなちゃんと将来を考えているのに、
私は何をしているんだろう」

スマホを閉じたあとも、
その焦りだけが残っていました。

投資をしている人が、
すごく先に進んでいるように見えたんです。

それに比べて自分は、まだ何もできていない。

そんな気持ちになっていました。

でも、今振り返ると少し違いました。

当時の私は、新NISAを始めていないから
不安だったわけではありません。

本当に怖かったのは、もっと身近なことでした。


急な出費があった時に、生活が崩れてしまうこと。

そこが一番の不安だったのです。


「新NISA始めてないの?」に焦っていた私

新NISAという言葉を聞くたびに、なんとなく焦る。

そんな時期がありました。

周りの人が始めている。
SNSでも話題になっている。
ニュースでも取り上げられている。

すると、自分も何か行動しなければいけないような気持ちになります。

もちろん、投資そのものが悪いわけではありません。

長い目で資産形成を考えるなら、とても心強い制度だと思います。

でも、当時の私は投資を始める前に、整っていないものがありました。

それは、お金の土台です。

給料日には、少し安心する。

「今月こそ貯金しよう」

そう思う。

でも数週間後、口座を見ると、思ったより減っている。

月末になると、

「あれ、今月も残らなかった」

と落ち込む。

特別に大きな買い物をしたつもりはありませんでした。

でも、食費はかかる。
日用品も買う。
スマホ代もある。
病院代が出る月もある。
疲れた日には、少し甘いものも欲しくなる。

そうして気づけば、お金が残らない。

そんな状態でした。

それなのに、私はずっと、

「投資を始めなきゃ」

ばかり考えていました。

今思えば、順番が逆でした。


焦りの正体は「投資できていないこと」ではなかった

私はずっと、投資を始めていないことが不安なのだと思っていました。

でも、違いました。

本当に不安だったのは、急な出費に対応できないことでした。

たとえば、

冷蔵庫が壊れる。
スマホを買い替える。
体調を崩して病院に行く。
冠婚葬祭が重なる。
収入が減る月がある。

こうしたことは、誰にでも起こります。

でも、貯金がほとんどない状態だと、
ひとつ起きるだけで家計が苦しくなります。

「どうしよう」
「今月、大丈夫かな」
「カードで払うしかないかな」

そんな不安が出てきます。

毎月のお金に余裕がない状態で、投資の値動きまで
受け止めるのは簡単ではありません。

相場が下がれば怖くなる。
ニュースを見るたびに不安になる。
急な出費があれば、投資を売りたくなる。

それでは、長く続けるのが難しくなります。

投資は、本来長く続けるものです。

でも、生活の土台がぐらぐらしていると、少しの値動きでも心が揺れます。

私はそこで初めて気づきました。

先に必要だったのは、投資の知識ではありません。


安心して暮らせるだけのお金の土台でした。


投資より先に必要だったのは、生活防衛資金だった

そこで私が始めたのが、生活防衛資金づくりです。

生活防衛資金というのは、急な出費や予想外の出来事に備えるお金です。

たとえば、

病気になった時。
仕事を休まなければならない時。
家電が壊れた時。
収入が一時的に減った時。
どうしても必要な支払いが重なった時。

そんな時に、自分の生活を守るためのお金です。

投資用のお金ではありません。

旅行や趣味に使うお金でもありません。

普段の生活費とも分けておく、お金です。

言い方を変えるなら、生活防衛資金は「心のお守り」のようなお金です。

これがあるだけで、急な出費に対する怖さが少し変わります。

私は最初、

「そんな余裕ないよ」

と思っていました。

何万円も貯めるなんて無理。

ましてや生活費の数か月分なんて、遠すぎる。

そう感じていました。

だから、最初から大きな金額は目指しませんでした。

始めたのは、1000円です。

本当に小さな金額です。

人によっては、ランチ1回分かもしれません。

でも、私にとっては大きな一歩でした。

なぜなら、

「自分にも貯金できた」

と思えたからです。

貯金が苦手だった私には、この感覚がとても大きかったです。


「余ったら貯金」では、なかなか残らなかった

以前の私は、余ったら貯金しようとしていました。

給料が入る。
生活費を使う。
残ったら貯金する。

この流れです。

でも、なかなか残りませんでした。

お金は、あると使えてしまいます。

食費、日用品、病院代、ちょっとした買い物。

ひとつひとつは大きくなくても、積み重なると月末には減っています。

だから私は、順番を変えました。

余ったら貯金ではなく、先に貯金する。

給料が入ったら、まず1000円だけ分ける。

残ったお金で生活する。

たったこれだけです。

でも、お金の流れは少し変わりました。

「月末に残ったら」ではなく、最初に守る。

この形にしたことで、少しずつお金が残るようになりました。

もちろん、最初から大きな変化があったわけではありません。

1000円がいきなり人生を変えるわけではありません。

でも、通帳に少しずつお金が増えていく。

その感覚が、安心感につながりました。


お金の不安は、金額だけで決まらない

お金の不安は、金額だけで決まるわけではありません。

もちろん、お金は多い方が安心できる部分があります。

でも、それ以上に大きかったのは、

「備えている」

という感覚でした。

以前の私は、急な出費が怖かったです。

何か起きたらどうしよう。

今月払えるかな。

またカードに頼ることになるのかな。

そう考えるだけで、気持ちが重くなっていました。

でも、生活防衛資金が少しずつ増えてくると、
心の中に小さな余白ができました。

「もし何かあっても、少しは対応できるかもしれない」

そう思えるようになったんです。

この変化は、想像以上に大きかったです。

お金の問題というより、心の問題に近いのかもしれません。

安心感があるだけで、毎日のストレスは少し軽くなります。


新NISAは逃げない

新NISAの話題を見ていると、
今すぐ始めなければいけないような気持ちになります。

でも、私は思います。

新NISAは逃げません。

焦って始めるより
安心して続けられる状態を作る方が大切です。

生活防衛資金がある。
毎月少しでも貯金できている。
お金の流れが少し見えている。

こうした土台があると
投資とも落ち着いて向き合いやすくなります。

相場が下がっても、慌てにくくなる。
ニュースに振り回されにくくなる。
急な出費があっても、投資をすぐ売らずに済む。

その状態の方が、結果的に投資も続きやすいです。

投資は短距離走ではありません。

長く続けるものです。

だからこそ、最初に土台を作る。

それでも遅くありません。


お金を増やす前に、お金を守る

私は以前、お金を増やすことばかり考えていました。

もっと稼がなきゃ。
投資しなきゃ。
何か始めなきゃ。

そんなふうに、ずっと焦っていました。

でも今は、守ることも同じくらい大切だと思っています。

守るお金がある。
だから増やすお金にも挑戦できる。

この順番の方が、私にはずっと楽でした。

もちろん、人によって状況は違います。

すぐに投資を始めても大丈夫な人もいます。

でも、もし今、

新NISAが気になる。
でも貯金がない。
急な出費が怖い。
お金のことを考えると落ち着かない。

そう感じているなら
まずは生活防衛資金から整えるのもひとつの選択です。

1000円でも大丈夫です。

本当に1000円で構いません。

大切なのは、金額の大きさではなく、

「自分の生活を守るお金を作り始めた」

という事実です。(※編集長修正)

小さな行動は、やがて習慣になります。

習慣は、少しずつ未来を変えていきます。

そして気づいた時には、以前よりお金の不安が軽くなっているかもしれません。

生活防衛資金づくりのチェックリスト

もし、次の中に当てはまるものがあるなら、生活防衛資金づくりから始める価値があります。

  • 新NISAを始めたいけれど、貯金がほとんどない

  • SNSの投資成功談を見ると焦る

  • 給料日前になると口座残高を見るのが怖い

  • 急な出費があると、すぐ家計が苦しくなる

  • 家計簿をつけようとしても続かない

  • 「余ったら貯金」で何度も失敗している

  • 100万円貯めたいけれど、何から始めればいいか分からない

  • 投資より先に、お金の不安を少し軽くしたい

ひとつでも当てはまるなら、あなたが悪いわけではありません。

やり方が合っていなかっただけかもしれません。

貯金は、根性だけで続けるものではありません。

続けられる仕組みを作るものです。


今日やってみてほしいこと

もしここまで読んでくださったなら、今日やってみてほしいことがあります。

それは、貯金用のお金を1000円だけ分けることです。

新しい口座を作らなくても大丈夫です。

今ある口座でも構いません。

まずは、

「これは使わないお金」

と決めるだけです。

できれば、生活費とは別の場所に置いてください。

同じ口座にあると、つい使ってしまうからです。

1000円を分ける。

たったそれだけでも、お金との付き合い方は少し変わります。

未来の安心は、大きな行動からしか生まれないわけではありません。

小さな一歩から始まることもあります。

最後に

※この記事は、
私自身の体験や考えをもとに書いています。

投資や新NISAについての考え方は、
人によって合う形が違います。

生活状況、収入、支出、貯金額、家族構成、体調などによって、
無理のないお金の向き合い方は変わります。

この記事は、
特定の投資商品をおすすめするものではありません。

新NISAや投資を始める場合は、
制度の内容やリスクを確認したうえで、
ご自身に合った形で判断してください。

また、生活防衛資金の金額にも
正解はありません。

最初は1000円のような小さな金額でも、
十分だと思っています。

大切なのは、誰かと比べることではなく、

今の自分の生活を
少しでも守れる形を作っていくことだと思っています。

ここまで読んでくださり、
本当にありがとうございました。

この記事が、

新NISAを始めるかどうかで焦っている方や、
貯金ができなくて不安を感じている方にとって、

少しでも気持ちを軽くする
きっかけになれば嬉しいです。

お金の準備は、
誰かと同じ速さで進めなくても大丈夫です。

まずは、
自分の生活を守る小さな一歩から
始めていきましょう。



いいなと思ったら応援しよう!