小の話③ 〜 おまじない 〜
二度あることは三度ある。
本日もおしっこの話である。
幼い頃に、就寝前や外出前にはおしっこをするというルールがあった。
私がなかなかおしっこを出せないでいると、隣で母が「しーしー」と言って促してくれた。
不思議なもので、そうするとおしっこが出る。
稀にしーしーでは出ない時もあった。
そういう時は「しーこっこっこっこ…」と繰り返し唱えていると出る。
ポイントは“th”と発音すること。
それと自分を信じること。
小学生になると声には出さなくなった。
でも頭の中では暗唱していた。
誰もいなければ声に出していたこともある。
猫の赤ちゃんが母猫に促してもらえないとおしっこが出ないように、この“おまじない”がないとおしっこが出ない少年時代を過ごした。
大人になった今は「しー」も「しーこっこっこ…」も言わずにおしっこが出せるようになった。
暗唱もしていない。
おしっこが出るおまじないを教えてくれた母も、もういない。
今は、母のおまじないの代わりに「ボン・ジョヴィ」、「アンジェリーナ・ジョリー」、「ミラ・ジョヴォヴィッチ」、「ジョルノ・ジョバァーナ」などと心の中で唱えながらおしっこをしている。
ポイントは「ジョ」に気持ちを込めること。
そして、やはり自分を信じることだ。
勝手におまじないにしてしまったご本人様および関係者の皆様、ならびにファンの皆様。大変申し訳ございません。
明日は綺麗な文章をお届けしたいと思います。
