【英語文法】I am runningはSVCかSVか
英文は五文型のいずれかにカテゴライズされることはよく知られています。ただ、この「いずれか」が、ユニークに定まらず、解釈の余地を生む場合もあります。今回はこの、カテゴライズの解釈の余地について簡単に説明します。
たとえば、以下の文はいずれもSVの型で、主語と述語動詞からなります。
I hop.
He smiles.
Tom goes up.
一方で、上記の文をいわゆる進行形にすると以下のようになりますが、これはSVでしょうか。
I am hopping.
He is smiling.
Tom is going up.
何が言いたいかと言うと、上記の文がSVC(主語+述語動詞+補語)であるように見える、と言う人も一定数いると僕は思っている、ということです。
I am runningはSVCかSVか、というタイトルで示したように、現在進行形からなる文をSVCととらえるべきかどうか、というのは、重要な論点になるはずです。以降ではこの論点について説明します。
どっちとも解釈できる
SVCにはS=Cの関係が成り立ちますよ、というのは誰もが知っていると思います。
I am hoppingやHe is smiling をSVCと解釈する場合、S=Cの関係がみえるのは事実です。hoppingやsmilingというのは言わずもがなで主語の状態を記述していますし、これらの文はSVCですよ、という説明を与えても納得がいきます。
その一方で、amやisを「助動詞」であると解釈して、am hoppingやis smilingの箇所を、「ひとまとまりの述語動詞」ととらえることも可能です。そのように解釈すると、主語と述語動詞がひとつずつ並んでいる、SVの形になります。
ここまでの説明でわかるように、進行形の文はSVともSVCとも捉えることが可能であり、どっちがあってる間違っているの問題ではないということになります。前述した論点に解を与えるならば、「SVでもあるし、SVCでもある」のような、光の二重性のような解答になります。
五文型にピリピリする必要がないときもある
何が言いたいかというと、すべての英文を五文型のいずれかに「きっちり」わける義務は必ずしもないということであり、これが、今回の冒頭の例で示したかったことです。
上記で示した例の他にもたとえば:
I take care of you.
の「どのあたり」をVととらえるかは、人によります。規範文法チックな話をする場合は、takeがVに相当するといえますが、実際問題として、[take care of] のひとまとまりがVに類する働きをしていますし、話し手も聞き手も、[take care of] 全体をVと「感じて」いることが多いはずです。
五文型のいずれかにきっちりと分類する必要性がないことはあり、複数の解釈を出せるね、というある種の心理的余裕のようなものを持っておくことは、大事になると僕は考えています。
時制や文型などの文法関連の話は「英文法」のマガジンにまとめていますので、こちらもぜひのぞいてみてください。今回の記事と似たような記事をまとめています:
語学学習のあり方について哲学チックに説明するKindle本も書いています:
▼この記事を書いた人▼
そっちゃそ
フリーランス英日翻訳者。本業で培った知識や経験をもとに、発音指導をはじめとした語学指導もやっています。noteは、僕の思想や考えをひろく公開するために使用しています。僕の思想や考え方については、考察と思想哲学のマガジンにまとめているのでこちらをぜひご覧ください。詳しいプロフィールはこちらから。


主な著作:「自分の意見を言うことは『役に立つ』」、「外国語を学習すると決めたときに読む本」、「英語発音学習の第一歩」。既刊一覧はこちらから。
さいごに
「発音学習の底力」を体験してみませんか。英語力は、発音学習だけでも伸ばせます。学習に新しい風を入れたい方、ネットでこれ以上学習法をあさるのはしんどいと感じる方は、ぜひ以下のページをのぞいていってみてください:
語学学習を総合的にトータルサポートしてほしい、痒い所に手が届くサポートがほしいという方には、「そっちゃそ英語コーチング」がオススメです:
