泳げないのに、ビーチリゾートで3日間過ごした。【世界半周 Day2 🇹🇭ホアヒン】
⚠️ この記事は2024年8月の旅行記録です。 記載の料金・交通情報・物価および円換算金額はすべて当時の為替レートをもとにしており、現在は物価・為替レートともに変動している場合があります。渡航前に必ず最新情報をご確認ください。

旅の2日目、朝起きてホテルの窓を開けたら、目の前に海があった。
空はどんよりした曇り空で、海の色もなんとなく濁っている。砂浜に出てみると、泳いでいる人はほとんどいない。代わりに白い馬が浜をのんびり歩いていた。
なんですかそれは、という話なんだが。これがホアヒンだった。
朝から昼まで:リゾートのプールで完全に溶けていた

起きたのは9時ごろ。世界半周の旅、2日目にして早くも「朝ゆっくり起きて、プールに行って、昼からビール」という極めて堕落したスケジュールになっていた。 (これを堕落と呼ぶかどうかは、人によって違うと思う。40代で仕事をやめて旅に出た人間にとっては「回収」と呼ぶのが正しい。何十年分の回収だ。)
Centara Grandのプールは、ヤシの木に囲まれていて、プールバーがあって、タオルのサービスまである。チェックイン早々「分不相応では」と感じていたあの5つ星が、2日目にはもう当たり前の景色になっていた。人間の順応力というのは、都合のいい方向にだけ異常に高い。

外を見ると曇り空で、「タイ=炎天下」を想像していた自分としては少し拍子抜けだった。でもむしろ、照りつける太陽がない分、外にいやすかった。ビールが温くならないし。

こういう何もしない時間の使い方が、旅に出てようやく上手くなってきた。会社員だったころは、せっかくの休暇だからと予定を詰め込んでいた。でも今は違う。ただそこにいるだけで、時間を豊かに感じられる。それがリゾートというものだと気づいたのは、40代になってからだ。 (22歳のときに同じことができたかと言われると、たぶんできなかった。「昼前からビールを飲む」ことへの罪悪感が、当時の自分にはまだ残っていたはずだ。気づいたら40代になっていて、罪悪感だけきれいに消えていた。これを成長と呼ぶかどうかは保留にしておく。)
ビーチへ。曇り空と、馬がいる海岸
昼すぎ、プールに飽きてビーチに出た。

空はどんよりと曇っていて、海の透明度もいまひとつだった。泳いでいる人がいないわけではないのだが、ほんの数人といった感じで、みんなどちらかというと浜に座ってのんびりしているだけだ。
泳ぐか泳がないか、一応は検討した。海パンはある。タオルもある。あとは気合だけだ。でも海を見ると、透明度がゼロに近い。足元が見えない。濁った海の中に何がいるかわからない。いや、何もいないとは思う。思うが、「何もいない」という確信が持てない海に入るのは、確信が持てないまま引越し先を決めるのと同じくらいの精神的負荷がある。——結論、今日は泳がなかった。プールで正解だった。 (数人泳いでいる人たちのことは、純粋にすごいと思う。)
タイ=青い海のイメージがあったのだが、8月のホアヒンは雨季。天候によっては海のコンディションが良くない日もあるようで、この日はまさにそれだった。
そんな曇り空の浜辺で、白い馬を見かけた。ガイドのおじさんに引かれながら、砂浜をのんびり歩いている。観光客が有料で乗馬体験をできるシステムらしい。なんか不思議な光景だった。日本でいえば「海水浴に来たら馬がいた」みたいな感じで、「馬がいた」という事実を受け入れるのに少し時間がかかった。
🏖️ ホアヒンビーチのコンディションについて: ホアヒンは8〜9月が雨季にあたります。天候や時期によって海の透明度が下がることがあり、この日は曇天で海のコンディションがよくありませんでした。晴れた日は穏やかで美しいビーチになるそうです。コンディションが悪い日はホテルのプールがおすすめ。
夕方からナイトマーケットへ

夕方になって、ホテルを出てナイトマーケットを歩いた。食べ物の屋台、雑貨、ブランドのコピー商品(これについては見なかったことにした)、シーフードを生きたまま並べた大きな屋台まで、ごった返していた。

シーフードの屋台を覗いてみたら、伊勢エビやら大きな海老やらが山積みになっていて。値段を見たら「Fixed Set Sea Food」が300バーツ(約1,300円前後)から。日本でこのクオリティのシーフードプレートを頼んだら、その5倍以上は覚悟しないといけない。物価が上がったとはいえ、こういう市場の値段はまだリーズナブルだと実感した。
そしてナイトマーケットで、予想外の体験をしてしまった。

Ken's Kitchen。路地裏に隠れた、ホアヒン一の名店
マーケットをひととおり歩いたあと、地元の人に「どうせ行くならKen's Kitchenに行ってみなよ」と教えてもらった。

場所はホアヒンの静かな路地裏。外から見ると「本当にここ?」という感じなんだが、中に入るとこだわりを感じるインテリアで、雰囲気が一変した。
オーナーのシェフ・ケンさんがまた面白い人だった。もともとニュージーランドのクライストチャーチで、受賞歴のあるレストランを経営していた人で、お母さんに「ホアヒンに帰っておいで」と言われたことをきっかけに、地元に戻ってこのお店を開いたらしい。親孝行からうまれた隠れ名店、というわけだ。 (「お母さんに言われたから帰ってきた」という話を聞いて、この人は間違いなくいい人だと思った。根拠はない。ただの直感だ。)
料理はカレーパフ、チキンサテー、タマリンドソースのエビ、マッサマンカレーといったタイ料理が中心だが、どれも素材の味がしっかりしていて、「タイの味がする」という表現が一番しっくりくる。デザートのココナッツアイスは、シェフが幼い頃から知る地元のタイ人女性が手作りしているもので、これがまた別格だった。
🍽️ レストラン情報:Ken's Kitchen(ケンズキッチン)
場所:ホアヒン市内・静かな路地裏(ナイトマーケット近辺)
営業時間:10:00〜20:00(日曜定休)
おすすめ:カレーパフ・チキンサテー・タマリンドソースのエビ・手作りコナッツアイス
予算:1皿あたり約70〜300バーツ(約310〜1,300円前後/2024年8月時点の為替レート換算)TripAdvisor:ホアヒン715軒中15位・評価4.9(2024年時点)
備考:オーナーのケンさんはNZで受賞歴あり。英語メニューあり。要予約がおすすめ。
営業時間:10:00〜20:00(日曜定休)
おすすめ:カレーパフ・チキンサテー・タマリンドソースのエビ・手作りコナッツアイス
予算:1皿あたり約70〜300バーツ(約310〜1,300円前後/2024年8月時点の為替レート換算)
TripAdvisor:ホアヒン715軒中15位・評価4.9(2024年時点)
備考:オーナーのケンさんはNZで受賞歴あり。英語メニューあり。要予約がおすすめ。
TripAdvisorでホアヒン715軒中15位・評価4.9という数字にも納得で、観光客向けの「なんとなくタイっぽい料理」ではなく、ちゃんと手をかけた本物の味がする場所だった。1皿70〜300バーツ(約310〜1,300円)。ニュージーランド仕込みのクオリティがこの値段で食べられるんだから、行かない理由がない。


ホアヒン2日目を終えて
5つ星ホテルのプールで午前中を溶かして、曇り空のビーチを歩いて、馬に驚いて、蛇を首に巻いて、路地裏の隠れ名店でケンさんの料理を食べる。
予定表があったとしても、こんな1日は書けない。
ホアヒンはリゾートとしての格式がある場所だが、少し歩けばすぐに「タイらしいタイ」が顔を出してくれる。その両方が歩いて行き来できる距離にあるのが、この街の好きなところだと気づいたのはこの日だった。
夜のマーケットで出会った人と少し話して、それぞれの旅の話をした。言葉がうまく通じなくても、笑顔があればなんとかなる。2日目にして、それを体で覚え始めていた。
次回、Day3はホアヒン最終日。
のんびりしていたら、予定外のことが起きました。40代ひとり旅、予定通りにいかないことを楽しむのも、旅の醍醐味だと気づき始めた話です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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『世界半周ひとり旅 第1巻 タイ編 ― 夢を、夢のままで終わらせたくなかった』
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旅の続きもこのnoteで書いています。よければ他の記事ものぞいてみてください☺️
▶ 続きを読む:世界半周一人旅|AIと旅するhiro|note
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