「な、なんだこれは!?」衝撃のココナッツコーヒーをダナンで"#03
※誤操作で削除してしまったので再版です。
マッサージで全身がふわりとほぐれた午後、私はハン川沿いの人気カフェへ向かっていた。日差しを避けながら、川沿いの道をゆっくりと歩く。心の奥でじわじわと高まる期待は、すでに小走りしたくなるほどだ。


その店の名は── 「Út Tịch Café」。
今回の旅で、絶対に外せない目的地のひとつだった。
ベトナムコーヒーって、なにが特別?
ベトナムは、ブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産国。
そのほとんどが、独特な深い香りと力強い苦味をもつ「ロブスタ種」だ。
現地のカフェでは、金属製のフィルター「フィン」でじっくりとドリップし、濃厚な一杯を作る。
この抽出法は、エスプレッソよりもゆっくりと、しかし確実に旨味と苦味を凝縮させるため、味は驚くほどリッチ。
さらに練乳を合わせた「カフェ・スア・ダー(Cà phê sữa đá)」は、甘党もブラック派も虜にするベトナムの国民的ドリンクだ。
そんなベトナムコーヒーをベースに、ココナッツや卵、塩、アボカドといった大胆なアレンジを加えるのが、この国の面白いところ。
その中でも、今回出会ったココナッツコーヒーは、まさにベトナムらしい発想の極みだった。

一口で恋に落ちる|Út Tịch Café
お目当ては、もちろん ココナッツコーヒー。
運ばれてきた瞬間、涼しげなフローズンの白と、漆黒のベトナムコーヒーのコントラストが目に飛び込む。

そして── な、なんだこれは!?
一口飲んだ瞬間、脳天に稲妻が走ったような衝撃。
キンキンに冷えたココナッツフローズンの優しい甘さ。
そこに、エスプレッソのように濃厚で、どこか土の香りを帯びたベトナムコーヒーの苦みが流れ込む。
仕上げにローストナッツが香ばしさを添え、口の中はまるで味の万華鏡。
甘さ、苦さ、香ばしさ、冷たさ──そのすべてが絶妙に溶け合い、一口ごとに新しい発見がある。
ダナンの光と風を閉じ込めた一杯

せっかくだからと選んだ2階のテラス席。
ハン川を見下ろす絶景は格別だが、午後のダナンの日差しは容赦なく、最終的には涼しい店内で腰を落ち着けた。
(靴を脱いで入る座敷席もあって、どこか日本の茶屋を思わせる温もりがある)

骨董品の足踏みミシンを改造したテーブル、ベトナムらしい装飾、手書きの看板──
すべてが「ここでしか味わえない時間」を演出してくれる。

65000ドン(約400円)のこの一杯は、私の中でダナンNo.1カフェの座を即獲得。
いや、人生で飲んだコーヒー風味デザートドリンクの中でもトップクラスだと断言できる。

スタバには決して辿り着けない、ローカルの知恵と情熱が詰まったココナッツコーヒー
コーヒーの国、ベトナムの底力

暑いダナンにピッタリ。 スタバにありそうで無いダナン・スタイルのコーヒー
ベトナム在住の友人にこの店の話をしたら、「有名だよ!ココナッツのほかに、エッグコーヒーやソルトコーヒー、アボカドコーヒーまであるんだよ(笑)」と教えてくれた。
最初は冗談かと思ったが、この国のカフェ文化は想像以上に奥が深い。
「スタバには絶対ない一杯」が、街のあちこちで待っているのだ。

また、あの一口を

まるで、ダナンの太陽と風を閉じ込めたかのようなココナッツコーヒー。
火照った身体を一瞬でクールダウンさせ、心までふっと軽くしてくれる。
飲み終えた今でも、その甘苦いハーモニーを思い出すだけで、胸が熱くなる。

あぁ、もうすでに恋しい。
ダナンに行く理由がまた一つ増えた。
次の旅でも、必ず「Út Tịch Café」に戻ってくるだろう──
あの禁断の甘苦フローズンに、再び出会うために。
続く〜
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