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五感、あるいは、第六感?|3分エッセイ

今日は3個入りにしておこうと、キウイをカゴに入れた。まだ家には2つある。近頃では、卵や納豆と並ぶ、常備品となったキウイフルーツ。見かける度に、買い求める。

ことの始まりは4年前、スーパーの果物コーナーを眺めていたときのこと。サンプルのキウイの断面に目が釘付け。赤い! 柘榴のような赤。美味しそうと言うよりも、食すにはやや勇気のいるくすんだ色合い。だが、見ているうちに年代物の赤ワインを思わせる。話題の健康成分ポリフェノールが含まれているのだろうか。ゴールドは随分前から出回っていたが、赤は初めて。その名はルビーレッドキウイ。『春限定』の大きな幟、キウイブラザーズのとぼけたぬいぐるみ。店内に流れる陽気なキウイソング。物珍しさも手伝い、購入した。

今年の春もルビーレッドを見つけ、シーズン開幕。レッドはグリーンよりも一回り小ぶりで、片手にすっぽりと収まる。産毛の少ない表皮をごく薄く剥く。包丁を入れる側から立ち上がる南国の花を思わせる香り。断面が見えるよう輪切りにし、ガラス皿に丁寧に盛り付ける。では、頂きましょう。ベリーのような甘み、口中に広がる果肉のみずみずしさ。酸味は少なく、しっとりとした食感、そして何よりも華やかな香り。

ゴールドはふっくら美しい俵形で、つるりとした滑らかな果皮。甘みが強く、ほのかな酸味。食後もパイナップルのような甘みが残るので、糖分を欲した時にいただく。

お馴染みのグリーン。サイズは大中小と様々、形も平べったいもの、俵形、ゴツゴツしたものなど野生味たっぷり。密生した産毛、種子のプチプチ感、爽やかな香りとスッキリした後味が疲労回復にピッタリ。グラスに氷を少々、そこへ輪切りのグリーンキウイ、最後に炭酸水を注いでグリーンキウイスカッシュ。これが最近のお気に入り。

レッドやゴールドはもちろん美味しいのだが、最後はグリーンに帰る。定番の爽やかさ。健康に良いものを食べた充実感。『レッド特別、ゴールドお菓子、グリーン健康』こんな風に、キウイ講釈をしているが、私はそれほど繊細だったろうか?

冷蔵庫には3種類。小皿を3枚用意し、レッド、ゴールド、グリーンと書いた付箋を貼り付けた。それぞれに一口大のキウイを盛る。日本手拭いで目隠しをし、小皿をシャッフル。『一人格付けチェック』の開始。私の五感、本当のところは? 時刻は現在、午後10時。