「CMを作った会社」に著作権はない【ケーズデンキCM事件(知財高判平成24年10月25日)】
こんにちは。
「CMを作ったのは自分たちだ」――その主張はなぜ法廷で通らなかったのか
ケーズデンキのテレビCMといえば、ドリフターズが出演する印象的なシリーズだ。
「やっすいよ~」というあのフレーズは、一度聴いたら頭から離れない。
しかしこのCMをめぐって、「著作権は誰にあるのか」という問いが法廷で正面から争われたことを知っている人は少ないだろう。
ケーズデンキがCMを電通に発注し、電通がCM制作会社アドックに発注し、アドックが下請けのカーニバルに制作を委託した。
カーニバルはCMの原版を完成させ、アドックに納品した。
ここまではよくある制作の流れだ。
問題は、その後に起きた。
アドックがCMの中に新店舗名を挿入した完成版を作成したとき、カーニバルが「それは我々の著作権の侵害だ」として約604万円の損害賠償を求めたのだ。
「CMを実際に作ったのは自分たちだ。著作権は自分たちにあるはずだ」――この主張は、直感的には理解できる。
しかし知的財産高等裁判所(知財高判平成24年10月25日)の判断は違った。
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