【世界一周】11か国ぼっち旅 episode1~フィリピン・セブ島で学生気分
なぜいまさら語学留学?
2025年2月の終わりから4月末まで、
私はセブ島の英会話学校にいた。
旅行ではなく、まるでそこで
暮らすように滞在してみることに
憧れていた私にとって、
会社を辞めたタイミングは
この夢にチャレンジする絶好のチャンス。
「暮らすように旅する」…なんて素敵な響き!
会社を卒業したら
ワンワールドエクスプローラーで
旅に出るんだと決めてから、
「どうせ行くなら少しは意思疎通
できるようになりたいな…」と漠然と
考えていた。
というのも、これまでいろいろな国に行き、
そこで偶然出会った人たちと
せっかく挨拶を交わすようになっても、
プアイングリッシュがそこから先に
話を進めさせてくれない。
というわけで、長期の旅の予行演習として
セブ行きを決める。
日本から近く、過去3度訪問した
大好きなフィリピン。

「あたし、長旅に出るからね。その前に
セブ島で英会話勉強してくるからね、
よろしく!」と家族に宣言し、学校を調べ、
早速申し込みを済ませた。
いつもは慎重な私も、こういうことは
割と機敏に動く。
行けばなんとかなる
歳をとると不思議とこう思える。
英語が話せるようになったとて、
せいぜい旅先での気まずい思いが
少しだけ軽減されるだけの話。
それも年に1~2週間の旅先での不便さ解消の
ために?と思うことがなかったと言えば
うそになるが、今回は約2か月間のひとり旅。
楽しく過ごすのにやっぱり言葉の壁は
ある程度克服しておきたい。
今振り返るとセブ島は心地よく、
不便なことなど何一つなかった。
(暑いことを除く)
むしろ「老後は冬の間の3か月だけ
ここに住みたい」と思った。

事前準備
退職してからセブ行きまでの1か月半は
主に「elsa speak」で発音の強化と
オンライン英会話のグループレッスンで
雰囲気をつかむことにした。
文法よりまず何を言っているか、相手が
聞き取れることがマストだと思ったから。
しかし、自分の不出来さには愕然、
思っていた以上にダメダメ、
気分的には惨敗。
特にオンライン英会話では
「穴があったら入りたい」状態。
まぁ初めに出鼻をくじいでもらって
よかったのかもしれない。
クラスには私よりずっと年上のお姉さまも
いて、「私もいくつになってもがんばるぞ」と
決意を新たにできたのは儲けもの。
結局、事前にやり切ったとは言えない
状態で(更年期で集中力も続かない)
渡航日を迎える。行けば何とかなるさ。
最初の壁と改善
授業はすべて「ウォームアップ→
アクティビティ→練習・
ディスカッション→フィードバック」
という流れ。
50分の中でメリハリがあり、楽しくて
あっという間に終わる、といった印象。
先生たちも20代でエネルギッシュ、
フレンドリーで質問しやすい。
分からない単語があると英語で
丁寧に説明してくれて、こちらが
理解できていないと感じたらDeepLで
訳してくれることもあった。
先生同士の情報共有もしっかりしていて、
苦手な発音を別の先生がフォローして
くれるなど、チームで学びを支えて
くれているのが伝わってきた。
もちろん最初からうまくいったわけではない。
世間話ばかりでカリキュラムが全然進まない
先生や、1週間同じ発音記号の練習ばかり
繰り返す先生もいて、「このままで大丈夫かな」と
不安になったことも。
思い切ってコアティーチャーに相談したら、
すぐに対応してくれて、翌日から
授業の雰囲気が変わり
「要望をちゃんと伝えること」が大切
なんだと実感。

英語が出てこないもどかしさ
授業に限らず、授業外でも言葉に
詰まって悔しい思いも。
授業で習ったフレーズが出てこない…
ランドリーで「Laundry, OK?」としか
言えなかったり、レストランで簡単な
セリフが出てこない。アーとかエーとか、
フィラーだらけ。
情けなくて絶望することしばし。
それでも3週目くらいから覚えた
フレーズを少しずつ使えるようになり、
「あ、するっと言えた!」と感じる
瞬間が増えてきた。
とはいえ「Have a nice day!」に
か細い声で「Year…」と答えてしまったり、
笑い話のような失敗も数えきれない。
本当の敵~体調との付き合い方
留学中は更年期の体調不良が
あちらこちらに出て、特に五十肩の
痛みと不眠にはほとほと悩まされた。
しかも、部屋のエアコンが日本では
考えられないほどの騒音、さらに
週末には近所のオープンエアーのバーから
爆音のカラオケ
(しかも、たいして上手じゃないw)
が眠れない夜を助長する。
だんだんと自分の顔がゾンビのように…。
学校が提携する近所のジムを無料で
利用できたので、定期的に筋トレを続け
アクティブレストを実践し、
食事もモリモリ食べて何とか乗り切ったのでした。
ほかの学生はみんなおなかを壊していたのに、
私だけ便秘に悩んでいたのは秘密。
私は鋼の腸の持ち主!

週末はカラオケの爆音が響く
テストとプレゼン
進捗測定のための月例テストでは
やっぱりスピーキングがなかなか
伸びない。雑談は片言でもいいけど、
IELTSスピーキングのように自分の言葉で
考えを理路整然と述べる力はまだない。
でも4週目に取り組んだ
プレゼンテーションでは努力が実って
「Best Speaker Award」と
「People’s Choice Award」をダブル受賞。
結局最後まで暗記はできなかったけれど、
日本語のプレゼンは何度も経験済みな
だけあって、堂々と話せたのは
やっぱり年の功なんだろう。
後半の学びと生活
5週目以降はTEDやYouTubeを使った
難しい教材も増え、理解に苦労した。
文法中心の授業では表現が縛られて
言葉が出なくなることも多く、正直きつい時期も。
でもクラスレベルを上げてもらった
おかげで、ホテルへの電話予約や
メール作成など実践的な内容に取り組み、
そのあとの10か国周遊でもこの学習が
多いに役立つのでした。
どの授業にも最初の10分ほど、日常の
ちょっとしたことを話すウォームアップの
時間があり、これが後々の旅の雑談力に
大いに役立つことになる。
学習成果の推移
数値で見るとこんな感じ。50代留学の
リアルを知ってほしいから、
恥ずかしいけど晒します。
入学時テスト(2/24):Overall B2 64点(Listening B2⁺、Reading C1⁺、Writing B1⁺、Speaking A2⁺)
月例テスト(3/28):Overall B2 66点(Listening C1、Reading C1、Writing B1⁺、Speaking B1)
修了テスト(4/25):Overall B2+ 70点(Listening C1、Reading C1、Writing B1⁺、Speaking B2)
肝心のスピーキングは間違ってても
無言よりまず話してみるようになった
のが一番の収穫。
難しいことはまだまだ話せないが、
雑談レベルの軽い話題なら相手の
言っていることがだいたい聞き取れて、
わからなければ聞き返せるようになった。
2か月でやっとここまで。
これが50代のリアル。
ビジネスレベルには程遠いけど、
異国からきたおばちゃんが何とか片言でも
頑張って英語を話している
ぐらいにはなったはず。
多様性の時代
2か月半で劇的に英語が伸びるわけでは
なかったけれど、少なくとももう
「怖くて話せない」という状態では
なくなったことと、どうやってこの先
学び続ければいいか手応えができたこと、
それが自分にとって一番大きな成果。
フィリピンと日本の比較とか違いに
ついて話す機会も多く、文法は
でたらめでもなんとか伝わる雑談力が
鍛えられたのは、テストで測れない
利点のひとつ。
その後の旅で仲良くなった人からも
「君の話は(文法的に正しいかはさておき)
伝わるよ」と言われることが多かった。
若い先生たちのエネルギーと
ホスピタリティ、おおらかな国民性も
相まってセブでの生活は思いのほか
肌に合った。
これから旅を続けて、もう少し
レベルアップしたいと思う時にまた
セブを訪れるだろう。
何せ1日あたり2万円弱で宿付き、
1日7時間のレッスン付きでリゾート地
セブに滞在できるなら安いもんでしょ?
それと性のダイバーシティに関しては
フィリピンは日本より進んでいる印象。
若い人たちの間ではそれが当たり前に
なりつつあるのだろう。
先生の大半が20代半ば、政治への関心が
高く、自分の言葉で自国の政治への想いを
熱く語る姿には感動すら覚えた。
ドラッグや犯罪が比較的身近にある
若者が抱える不安や夢、現状への焦燥感、
日々を楽しむポジティブさ
私にとってはどれも日本の若者が
この30年で失ったもののように感じた。
若者の人口比率が多い国は
まだまだ伸びしろがある。
投資先としてのフィリピンにも
がぜん興味がわいてきた。

そして、一旦帰国
こうして9週間のプログラムを終えた
あと、2か月留守にした罪滅ぼしと
ご褒美で夫を招聘し、1週間ほど
セブの海とカジノを堪能したのち帰国。
約2週間で支度をして、いよいよ
10か国ひとり旅に出かけるのですが、
つづきはまた別の章で。
旅のTips
セブ島のレストランやカフェは日本とさほど値段変わらず。
grabアプリ(東南アジア版UberとUber eats)必須。
日常の足にはバイクタクシーが便利。
カレンデリア(地元の食堂)は比較的安価に食事ができる。野菜が足りないときはスープを頼むとよい。おすすめスープはウータンビサヤ。
ショッピングモールが充実。かなり歩くので歩きやすい靴と服装で。
セブ島内のゴルフ場は多くないため軒並み高い。キャディーは一人ずつにつくシステム。Alta Vista Golf & Country Clubは眺めも良くおすすめ。晴れた日には爽快なプレーが楽しめる。
セブ島内のリゾートホテルでは、マクタン島にあるシャングリラ・マクタンと市内に近いカジノホテルのフィリホテルがおすすめ。ほかにも比較的安価なホテルが多く、予算に合わせていろいろな選択肢がある。どちらのホテルも朝食のセレクションがすばらしい。特にシャングリラのイタリアンは何を食べてもおいしい。ピザ窯で焼くピザが絶品。
セブ島には多くの英会話学校があり、目的・予算に合わせて選択肢多い。私が選んだ学校は日本資本、生徒のほとんどが日本の社会人、30~40代中心のため落ち着いた雰囲気。60代・70代の生徒も。授業はオーガナイズされていてシステムもわかりやすい。授業後も先生の多くが教室にいて(暑いから部屋に帰りたくないんだそう…)雑談にも付き合ってもらえる。校舎と宿舎が同一建物なので集中できる環境。建物1Fには日本食居酒屋、スパ、ランドリーあり。ランドリーは7kgまで700円くらいで洗濯・乾燥・たたみまでやってくれ最高。
学校の先生とスタッフが個人的に参加するスラム地区のボランティアにも参加。セブ島のナマの生活を実感できる。子供たちの輝く笑顔とあふれるエネルギーにこちらが元気をもらって帰ってきた。劣悪な環境で暮らす子供たちに想いを馳せ、ボランティア活動をする先生たちには頭が下がる。
セブ島では私のバケットリストの一つ、ダイビングの免許を取得。お世話になったのは、日本人経営のall blueさん。6万円弱、2日間でダイビングの免許取れます。事前にスマホで学科受験必要。バカンスで短期滞在中に取得したい場合は、日本から申し込みを済ませ、移動中に学科をこなすのがベター。
追記
2025年9月30日夜、セブ島沖でM6.9の地震が発生し、犠牲者も出ているとの報を受け、心を痛めております。亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
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