カッパ釣りの思い出
中学生の姪っ子に「なんか学校で怖い話とかせんの?」と聞いたら、オメェ何言ってんだ?くらいのポカーンとした顔で「そんなんせんよ?」と言われた。
七不思議とか、UFOとかそんなん無いらしいです。
大阪市内のいわゆる都会の子なんで無いんかもしれませんけど、かなりがっかりしました。
子供によるかもしれないので一概には言えないけれど。
私がホラー小説を書きながら資料の本を手に取ると「WikipediaかYouTubeでいいやん。てか、AI使えよ」と笑われる。
やり方が古くてこれも時間の無駄らしいです。
怖いものも変わってきていて、お化けよりも異世界に迷い込む事と、情報に置いていかれる事が恐怖とか。
妖怪に関してはジバニャンさんのお陰で一目置かれているようですが、実在はしない物語で、そんな事考える暇あれば推しのVtuberに投げ銭したいと言われた。
不確かで取り留めない事に時間を割くのは無駄なのかも知れない。
とは言え私もオバケ関連に関しては全く怖がらない子供だったので、あんまり人のことは言えないんですけどね。
理不尽なものが怖くて、もっぱら戦争を恐れて育ってました。
あとは、妖怪ですね。
あれは理不尽。
靴下片一方見つからんみたいな、地味に心に引きずるちょっと嫌なことを気まぐれにする、それが嫌でした。
一番嫌いなのが「うわん」です。
静かな道を歩いてたら、古い家からにゅっと出てきて「うわん」って大きい声を出して脅かす。
以上。
いや待てと。
もうちょいなんかせぇや?と。
せっかく会ったんやから、こっちにもっとネタくれよ?と。
ほんで?ってなる関西人の悪い癖が出る。
「おとろし」も嫌です。
古くなった家に入ろうとすると、どんッツ!と大きな顔が落ちてくる。
以上。
おいまたか?と。
ここで会ったが100年目!みたいな展開ないんか?と。
ほんで・・・なんやねん?の関西人の悪い癖がまた出てきます。
おとろしに関しては、古い家につく神様を守るためにいるみたいなんで、役割がある分まだいいんですけどね。
神社の鳥居なんかにもおるし、
顔も愛嬌あるし。
それを考えたら河童は活発ですよね。
相撲とったり、きゅうりとったり、サラあったり、尻子玉とったり。
やっぱ、出るならこれくらい欲しいなぁと思うんですよ、ラッパーくらい韻まで踏ましてくれるし。
人気あるの分かるな、凡庸性の塊やもん。芥川もそりゃ書くよ。
私も河童には一目置いてます。
小学生の頃に、近くの河川で河童が出ると噂があったんです。
学校中がその話で持ちきりで、誰が一番に捕まえるか?競い始めたんですよ。
でも小学生ってなんかちょっと謎で、河童と言えばきゅうりが専売特許みたいなとこがあるにも関わらず、「自転車の補助輪で釣れる」と言う力技な噂が流れたんです。
私は、河童に遭遇した時にサザエさんの中島スタイルで「なみ相撲とろうぜ!」って言われても勝てる見込みがない。
尻子玉抜かれ損になるのは嫌やから、出てきた河童に補助輪を投げつけて怯んだ隙に捕縛するなり逃げるなりするのか?と予想した。
先手必勝やし、とりあえず、河童に爪痕残せるしな。
でも実際は違いました。
「自転車の補助輪に紐つけたものを川の深みに投げて、河童を釣る」が正解でした。
まぁもう、正解なんか不正解なんか、そもそもどっからその選択肢が出たのかも謎ですけど、なにぶん小学生ですから。
流行りました。
自転車の補助輪って当たり前やけど二つついてるやないですか。
それの一つを外して、紐をつけて投げてましたね。
ちゃんといい感じの棒を探してきて、釣り竿スタイルにしてる奴おったら「へぇ、いいやん?」みたいな、ソワっとした空気だしたり。
他校の奴で補助輪が片一方だけの自転車乗ってる奴見たら「あいつやりおった」と仲間意識と一緒にライバル心燃やしたり。
結果、川に通うためにめっちゃ自転車に乗るんで、うちの地域の子供は自転車乗るの早かったんです。
なんて。
こうやってちゃんとオチをくれるのがいいんですよ、河童は。
今の子供は遭遇するなら河童よりピカチュウの方がいいのかな。
私はピカチュウ嫌やな。
なんかデカいし、頭身低いし。
でも、妖怪はモンスターの分類じゃないのか。
モンスターは日本語やと怪物やから、フランケンシュタイン伯爵が死体から作り出したあれがそうなる訳で。
ピカチュウはサトシが人間のエゴで創り出した悲しきモンスターでは無い訳で。
でも、きっとモンスターと人間の共存についてはポケモンも語ってるはず。
私はそもそものポケモンの歴史を知らんから、実は死者の蘇生で神を超越するのを咎めた部分はあるのかも知れん。
ピカチュウさんにそんな裏歴史がある可能性を捨ててはならない。
とか、無駄な事をつらつら考えるのが私は好きです。
ちなみにですが。
何にでもオチを欲しがる関西人の理不尽な「ほんで?」が怖いと、他府県の人に言われます。
無駄にオチ求めてくるの、本当にいや、と。
関西人が一番、妖怪じみてるかもしれん。

